妙福寺の半鐘(みょうふくじのはんしょう)
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更新日:2022年3月10日
妙福寺の半鐘
半鐘とは、小形の釣鐘です。撞座を撞木で叩いて鳴らします。寺院の法会開始の合図などに用いられましたが、後に火の見櫓にも吊るし警鐘のために用いられるようになりました。
妙福寺の祖師堂回廊に懸かる半鐘は、銅製で、総高66.0センチメートル、口径(外径)36.5センチメートルです。享保10年(1725)に、江戸の鋳物師である小幡内匠によって制作され、小榑村と下保谷村の人々が本應寺に奉納したものです。
作者の小幡内匠について
銘文に「江戸神田住」とあります。他の小幡内匠作品の銘からも、神田鍛冶町・神田鍋町(現千代田区)付近に在住したことがわかります。正徳2年(1712)から明和6年(1769)の江戸時代中期に制作された金工品の中に「小幡内匠」または「小幡内匠藤原勝行」、「小幡内匠勝行」の名が見られ、銅製の燈籠・梵鐘・半鐘・宝篋印塔を合わせて50点が知られます。作品は、東京、埼玉、神奈川、千葉、福島、岩手に分布します。燈燈籠は、増上寺(港区)の徳川将軍家6代家宣、7代家継、9代家重の霊廟前に奉納されたものです。なお、制作年間が57年に及ぶため、同時期の作品が同一人物によるものかどうかは断定できません。
区内における小幡内匠の作品は、本半鐘のほかに、享保19年(1734)8月銘の光傳寺の半鐘があります。
令和3年度区登録
所在地
妙福寺境内(南大泉5丁目6番)
交通機関
西武池袋線 保谷駅南口から「練馬区シャトルバス」光が丘駅ゆき
・・南大泉下車徒歩5分
お問い合わせ
地域文化部 文化・生涯学習課 伝統文化係
組織詳細へ
電話:03-5984-2442(直通)
ファクス:03-5984-1228
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