中宮遺跡5号住居址の盛土状遺構出土品 （なかみやいせき5ごうじゅうきょしのもりつちじょういこうしゅつどひん）

　平成元年から2年にかけて発掘調査した中宮遺跡（なかみやいせき）（早宮3丁目35番）5号住居址の盛土状遺構（もりつちじょういこう）一括出土品です。
　壺形土器（つぼがたどき）12点は、器高（きこう）が5.5～12.0センチメートルと小型で、すべて広口（ひろくち）、平底（ひらぞこ）で、ハケ、ヘラナデ、ヘラケズリで調整しています。高坏形土器（たかつきがたどき）は、口径19.3センチメートル、器高（きこう）13.7センチメートルで、坏部（つきぶ）はハケ調整ののち、ヘラミガキが施されています。内外面に赤色塗彩（せきしょくとさい）されている完形品です。
　古墳時代初頭の住居廃絶時における祭祀の様相を示す土器群です。

　平成8年度区登録・平成20年度区指定

　（石神井町5丁目12番16号）
　※収蔵品ですが、ご希望により公開します。ご相談ください。