田中家資料 （たなかけしりょう）

　文化・文政期（1804～1830年）頃から昭和初期まで、下練馬村（現在の北町）で種子屋（たねや）を営んだ田中家に伝わる資料です。
　田中家は、「種宇（たねう）」という屋号で農産物の種子類の販売を始め、明治42年（1909年）から「東京府練馬農園」の登録店名で営業をおこなっていました。
　明治29年（1896年）から昭和初期まで381点の資料が現存します。文書類（もんじょるい）には、東京種子（たね）同業組合の成立に関わる大正3年（1914年）「東京種子（たね）生産販売同業組合設置発起認可申請書」、田中家の営業経歴や練馬沢庵大根の種などの栽培方法を記した大正11年（1922年）「東京府練馬農園解説書」（写真b）などがあります。
　その他、看板（写真a）、営業案内（写真e・f）、種袋（写真c）、種袋見本帳（写真d）、野菜類の写真、店の図面など種子屋（たねや）の営業の様子が具体的にうかがえる資料も伝わっています。
　旧下練馬村でかつて盛んであった種子屋（たねや）に関わる資料です。

　平成18年度区登録・平成28年度区指定（「田中家の種子屋資料」から名称変更）

個人所有（北町5丁目）〈非公開〉