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草摺引図絵馬(くさずりびきずえま)

ページ番号:957-868-090

更新日:2024年11月18日

草摺引図絵馬〈非公開〉

草摺引図絵馬

  屋根型五角形の板絵着色いたえちゃくしょく絵馬です。横長の板3枚を並べて1枚に用い、周囲を縁取るように枠木を付けています。縦96.5センチメートル、横122.8センチメートルの大きな絵馬です。
  向かって左側の人物が右側の人物の草摺(鎧の胴の下に付ける防具部分)をつかむ様子が描かれることから、歌舞伎の「草摺引くさずりびき」の場面であると考えられ、左側の人物は小林朝比奈あさひな、右側の人物は曽我五郎に比定されます。
 江戸時代中期(18世紀半ば頃)に鳥居とりい派の絵師が制作したと推定されます。手足を誇張して描く鳥居派独特の「瓢箪足ひょうたんあし蚯蚓描みみずがき」の表現には迫力があり、端正な五郎の顔には役者似顔絵への意識がうかがえることなどから、制作者は鳥居派のなかでも実力ある絵師であることが想定されます。
 画面の現状は、全体的に絵具が剥落していますが、白い胡粉ごふんや茶色、朱色等が残っています。画面の下部(五郎の左足部分から朝比奈の左足部分にかけて)には「加藤」「□泉」という細字の墨書銘がみられますが、絵馬制作時より後のものと考えられます。        
 区内には数少ない江戸時代の役者絵馬です。

 平成25年度区登録

所在地

氷川神社 (氷川台4丁目47番)〈非公開〉

お問い合わせ

地域文化部 文化・生涯学習課 伝統文化係  組織詳細へ
電話:03-5984-2442(直通)  ファクス:03-5984-1228
この担当課にメールを送る

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