中村南遺跡第2地点5号住居址出土土器 （なかむらみなみいせきだい2ちてん5ごうじゅうきょし しゅつどどき）

（写真上段左から）a浅鉢形土器（あさばちがたどき）　b鉢形土器　c深鉢形土器（ふかばちがたどき）
（写真下段左から）d深鉢形土器（ふかばちがたどき）　e鉢形土器　f台付浅鉢形土器（だいつきあさばちがたどき）

　平成16年に中村南遺跡第2地点（中村南1丁目2番）の5号住居址（じゅうきょし）から出土した縄文時代中期中葉（ちゅうよう）の土器群です。
　炉に埋設されていた深鉢形土器（ふかばちがたどき）（写真c）、北側床面から出土した浅鉢形土器（あさばちがたどき）（写真a）と円筒形の深鉢形土器（ふかばちがたどき）（写真d）、柱穴（はしらあな）上部から出土した鉢形土器（写真e）、土坑（どこう）上部から出土した台付浅鉢形土器（だいつきあさばちがたどき）（写真f）、西壁（にしかべ）から出土した鉢形土器（写真b）の6点です。
　とくに台付浅鉢形土器（だいつきあさばちがたどき）（写真f）は、口の部分が一部剥落（はくらく）しているものの、ほぼ完全な形で、区内において稀なものであるばかりか、都内においても出土例が少ないものです。
　これらの土器群は、遺存状態が良好で、深鉢形土器（ふかばちがたどき）・浅鉢形土器（あさばちがたどき）・鉢形土器・台付浅鉢形土器（だいつきあさばちがたどき）という縄文時代の器種構成（きしゅこうせい）を考えることができます。

　平成18年度区登録

中村南スポーツ交流センター（中村南1丁目2番32号）

西武池袋線・都営地下鉄大江戸線　練馬駅下車徒歩20分