【令和2年5月27日】区民の皆様へ

　新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が、東京都についても解除されました。
　区内では、これまでに275人の感染が確認され、27人の方が亡くなられました。深く哀悼の意を表しますとともに、現在も療養されている方々の一日も早い回復を心から願っています。
　
　外出や事業の自粛要請に協力いただいている区民、事業者の皆さん、最前線で昼夜を問わず献身されている医師、看護師など医療従事者の皆さん、また、保育、高齢者介護、障害者児支援、警察・消防、公共交通機関、電気・ガス・通信、小売店・運送業等の流通、清掃・リサイクルなど、社会生活を支える現場で苦労を重ねていらっしゃる全ての皆さんに、心から敬意を表し、感謝申し上げます。
　
　一方、感染された方々や医療従事者、そのご家族への心無い言動が社会問題となっています。一部とはいえ、こうした偏見には、胸が痛む思いがしています。多くの区民の皆さんも、同じ気持ちだと思います。緊急事態にあってこそ、共感と思いやりを大事にしていきたい。そう願っています。
　
　これから、経済社会活動を再開させていく新たな段階に入りますが、新型コロナウイルス感染症が終息したわけではありません。第2波、第3波への備えにも万全を期さなければなりません。常に感染予防を意識した「新しい日常」へと移行していくことが求められています。区民の皆さんには、引き続き、感染の再拡大を防ぐため、手洗いの徹底、マスクの着用、「密閉」「密集」「密接」の回避などの対策を継続して頂くようお願いいたします。
　
　区は、休止していた区立施設について、感染防止対策を徹底したうえで、入場制限や一部使用制限を実施しながら、順次再開します。
　区立小中学校は、6月1日から分散登校でスタートし、段階的に拡大していきます。
　区主催のイベントは、その内容と規模に応じて、縮小や延期、中止を判断します。
　ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
　
　これまで、全庁を挙げて感染症対策に取組み、5月には、PCR検査検体採取センターの開設や医療機関への支援などの補正予算を編成しました。6月の第二回区議会定例会にも、感染防止と経済社会活動の両立を目指す補正予算案を提案する考えです。
　
　国や都と一体となって、全力で取り組んでまいります。この難局を乗り越えるため、今後とも、区民の皆さんのご理解とご協力を重ねてお願い申し上げます。

令和2年5月27日　練馬区長　前川　燿男