【令和4年4月19日】練馬区長就任挨拶
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ページ番号:917-801-061
更新日:2022年4月19日
練馬区長 前川 燿男
皆さん、こんにちは。三期目の私の区政のスタートに当たり、一言、お話をしたいと思います。
こうやって引き続き区長として、皆さんに御挨拶出来る事を心から嬉しく思っています。また皆さんと共に頑張って行きたいと思います。宜しくお願いします。
今回の選挙は、8年間の私の区政の総決算であり、区民の皆さんに審判を頂く選挙でした。広い練馬区内を隈なく、一週間駆け回り、支持を訴えてきました。区民お一人おひとりに私の名前を書いて頂く事の重みを、改めて痛感した日々でした。
行く先々で多くの区民の皆さんから手を振って頂き、「頑張れ」と声をかけて頂きました。更に、「区長が練馬区を変えた」「区長になって練馬区が確実に良くなった」という声を沢山頂きました。そうした声が、今回の選挙結果に繋がったと確信しています。心から有難く思っています。
また、この間、職員の皆さんが、私と共に頑張ってくれた事を心から誇りに思っています。引き続き皆さんと一緒に頑張って行きたい、そう考えています。宜しくお願いします。
私は、生涯をかけて行政に従事してきました。行政は、目先の受け狙いや小手先の誤魔化しであってはならない、これは私の信念であり確信であります。根本的、長期的な視点に立って、行政を常に変えていかなくてはならない、これが私の区政運営であります。
区長就任以来、区民の皆さんにお約束した「改革ねりま」を推進し、23区の先頭を切って進む自治体行政を実現しようと、様々な分野で、数々の「練馬区モデル」を立ち上げて、全国自治体を先導する多くの政策を実行してきました。
その最大のものが、御存知の通り、昨年春、全国自治体の標準モデルとなったワクチン接種の「練馬区モデル」であります。
これに符節を合わせるかのように、区政の懸案が急速に進展しました。昨年4月には保育所待機児童ゼロを達成し、引き続き本年4月もこれを継続しました。東京都の令和4年度予算で、都立練馬児童相談所設置が決定し、交通局の大江戸線延伸の調査費、三次救急医療機関の整備費が計上されました。この間、昨年11月には西武新宿線の高架化が都市計画決定され、更に練馬城址公園のハリーポッターが来春開設する運びとなりました。
これまでの8年間の努力が実を結びつつあり、心から嬉しく心強く思っています。
とは言え、この8年間で私の区政が完結したわけではありません。やり残した事が沢山あります。8年間の取組みの延長上にこそ、練馬区の未来がある、そう私は確信しています。
目前の課題であるコロナ禍を克服し、子ども、高齢者、福祉・医療、産業・商業・都市農業などの施策を更に充実し、道路や公共交通など都市インフラを整備しなければなりません。
緑を更に増やし、文化芸術とスポーツ活動も充実しなければなりません。稲荷山公園・大泉井頭公園、美術館、図書館、練馬城址公園、映像文化のまちづくり、石神井松の風文化公園のスポーツ施設整備、パラスポーツの充実などを積極的に進めてまいります。
子どもから高齢者まで誰もが心豊かに暮らせるまちを創りたい。我がまち練馬をもっともっと前に進めたい。区民の皆さんにお約束した「改革ねりま第3章」を必ず成し遂げねばならない、固く心に決めています。
ここで皆さんへの期待を三点申し上げます。
一点目は、我々は歴史のなかで仕事をしているという事です。
私はこれまで、東京都や区役所で、第一線の現場で仕事をしてまいりました。私たち自治体職員一人ひとりが担当している仕事は、広範な分野に跨り、多岐に渡ります。そこには、日本の現代社会の全ての課題が凝縮されています。今この瞬間、区政の仕事に携わっている事、それ自体が歴史の最前線に立っているという事です。
従って、繰り返しになりますが、絶対に目先の受け狙いや小手先の誤魔化しで仕事をしてはならない。それを必ず分かって頂きたい。皆さんと共に日本の新しい自治の歴史を創っていきたい、そう心から考えています。
二点目は、仕事は組織で進めて行くという事です。
私は区長になってからも、仕事は組織で進めてきました。独断専行で決めた事はありません。あらゆる課題について、職員の皆さんと議論しながら熟慮し決定してきました。
例えば、先程お話したワクチン接種の「練馬区モデル」は、当初、国が集団接種方式しか考えていなかったなかで、かかりつけ医による個別接種をメインとするモデルを立ち上げましたが、これは職員と医師会が協力して発案したものです。私がやった事は、これが最も有効な方策だと判断し、首相官邸、厚生労働省と綿密に協議を重ねて説得し、実現に結び付けただけであります。
このように仕事を進めれば、区政は必ず発展して行く。そう確信しています。
三点目に、今言った事と矛盾するようですが、組織を輝かせる事が出来るか否かは、皆さん一人ひとりにかかっています。積極果敢に仕事を進めて貰いたい。仕事は組織で進めますが、組織に対して問題提起し、仕事を前へ進めて行くのは皆さんお一人おひとりであります。
永い目で問題意識を持って、自分の信念を貫いて仕事をして、そして、たとえ一時的に孤立しても、永年培った自分の問題意識、信念、生き方を曲げてはなりません。闘う勇気を持って頂きたい。こういう、職員としての姿を是非体現して貰いたい。心から願っています。
例えば、私は若い頃から、永年にわたって幼保一元化を信念としてきました。それを、区長となって「練馬こども園」の実現に結び付けました。また、児童相談所の問題も、私は都に入った頃から現場で仕事をしてきて、実情をよく知っています。だからこそ、区長となってからも、区の身近なケアと都の広域的専門的なケアとの連携こそベストであると一貫して申し上げてきました。今回の東京都の予算化で、私が永年主張してきた方向に、都が明確に舵を切ってくれました。心から嬉しく思っています。
これまで永く仕事をしてきましたが、仕事ほど大変なものはありません。しかし、仕事ほど面白いものもありません。そして仕事はやればやるほど面白くなる、これが私の実感であります。
私は、人生の殆ど全てを行政の仕事に捧げ、全身全霊を賭けて仕事をしてきました。その集大成がこの練馬区政だと考えています。
今、区政が置かれている状況は厳しいものがあります。コロナ禍からの脱却の見通しはなかなか明確にならず、ロシアによるウクライナ侵略の行く末も見通す事が出来ません。何れも世界経済に大きな影響を与えており、区政を取り巻く経済環境の先行きは全く不透明であります。
そうしたなかにあっても、我々基礎的自治体は、区民全体の福祉を向上させるという責任を果たし続けなければなりません。直面している課題解決は勿論ですが、これまでの政策を継続、発展させながら、現状を乗り切っていかなければなりません。その事が、地方自治の歴史に練馬区モデルを刻み込む事に繋がると考えています。それが、私が果たすべき最大の責務であると信じています。私が先頭に立って、職員の皆さんの英知を結集して力を合わせて、練馬区政を前に進めたい。どうか、私と一心同体で頑張って貰いたい。皆さんに期待しています。心からお願いして私の挨拶とします。
皆さん、「改革ねりま第3章」一緒に頑張りましょう。宜しくお願いします。
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