【平成30年4月17日】練馬区長就任挨拶(全文)
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更新日:2018年4月20日
練馬区長 前川 燿男
私の二期目の区政のスタートに当たり、職員の皆さんに一言お話をしたいと思います。
こうしてまた、再び区長として、皆さんにお話できることを心から嬉しく思っています。皆さん引き続き一緒に仕事をしていきましょう。本日は三つのことについてお話をします。
最初は、選挙を通しての実感であります。今回の選挙は、この4年間の私の区政の総決算であり、区民の皆様にこの4年間の成果の審判を頂く選挙であったと考えております。この一週間、広い練馬区内を隈なく駆け回り、区民の皆様に支持を訴えてきました。改めて、選挙は大変であること、区民お一人おひとりに私の名前を書いて頂くことの大変さを感じました。
しかし同時に、今回の選挙では、行く先々で多くの区民の皆様から手を振って頂き、「頑張れ」と声をかけて頂き、握手して頂きました。更に、この4年間で区政が大きく変わったという声を沢山頂きました。そうした区民の皆様の声が、今回の選挙結果に繋がったと実感しております。区民の皆様にお約束をした「改革ねりま第Ⅱ章」を必ず実現しなければならない、そう心に誓っております。
次に、今後の区政展開であります。私は、生涯をかけて行政に従事してきました。行政は、目先の人気取りや小手先の誤魔化しであってはならない、これは私の信念であり確信であります。長期的、根本的な視点に立って、行政を常に変えていかなくてはならない、これが私の区政運営であります。
私は、この4年間、区民の皆様の声に真摯に向き合い、直面する困難に正面から立ち向かい、知恵を振り絞って多数の新しい政策を立案し、実行して参りました。難しい課題から決して逃げてはならない、私の信念であります。
こうした取組みは、区民の皆様の「参加と協働」で進めてきました。常に区政の取組みを出来るだけ分かり易く区民の皆様にお伝えして、出来るだけ理解して頂いた上で、区民の皆様の参加と協働で新しい取組みを議論してきました。
こうした4年間の取組みの成果の延長線上にこそ、「改革ねりま第Ⅱ章」があると、私は確信しております。未だ道半ばであります。これから具体的に「改革ねりま第Ⅱ章」へと踏み出さなければなりません。まずは、グランドデザイン構想の実現を目指して、みどりの風吹くまちビジョンと区政改革計画を一体化した、「新しいみどりの風吹くまちビジョン」の策定に早急に着手したいと考えております。
私は、現代社会は大きく変わりつつあると思っております。行政サービスの在り方も区政運営の仕組みも、区民との関係も大きく変えていかなければなりません。一言で言えば、区政を「参加と協働」から「参加から協働へ」と変えなければいけない、そう考えております。
例えば、コンビニを認知症高齢者の見守り拠点として活用する仕組み、みどりの区民会議を通じたみどりの保全・創出の新しい手法、街かどケアカフェ、はつらつシニアクラブの多様化を進めるなど、新たな取組みに着手しております。こうした取組みを、区政の広範な分野において進めていかなければならない。皆さんと一体になって取り組んでいきたい。
最後に、皆さんへの期待を三点申し上げます。
一点目は、我々は歴史のなかで仕事をしているということであります。私はこれまで、都政や区役所での勤務において、第一線の現場で仕事をして参りました。私たち自治体職員一人ひとりが担当している仕事は、広範な分野に跨り、多岐に渡ります。そこには、日本の現代社会の全ての課題が凝縮されています。私は、いつも歴史の最前線に立っているつもりで仕事をしてきました。皆さんにも同じ自覚を持ってもらいたい。今この瞬間で行政の仕事に携わっていること、それ自体が歴史の最前線にいるということであります。それを分かって頂きたい。皆さんと共に日本の新しい自治の歴史を創っていきたいと考えております。
二点目は、仕事は組織で進めていくものであるということです。組織を輝かせることが出来るか否かは、皆さん一人ひとりにかかっています。私は区長になってからも、仕事は組織で進めてきました。独断専行で決めたことはありません。あらゆる課題について職員の皆さんと議論しながら熟慮し、決断してきました。このように仕事を進めなければ必ず組織は駄目になります。皆さんには、もっともっと私に対して問題提起をして頂きたい。皆さんと議論を重ねながら、新しい区政を展開していきたいと思っております。
三点目は、仕事への姿勢であります。仕事ほど大変なものはないと私は思っております。しかし、仕事ほど面白いものも無い、これも私の実感であります。いつも皆さんには、仕事から逃げてはならないと申し上げております。私が一番嫌いなことは、これは私の仕事ではない、私の課の仕事ではない、たらい回しにしたり、他の責任にする、とんでもないことであります。そういったことは絶対に許してはいけない。皆さんには、むしろ仕事を奪い合う組織を作ってもらいたい。この仕事は自分たちで行うのだ、あなた方の仕事ではない、そう言い合える組織が私の念願であります。私はいつも皆さんに、言い訳をしてはいけない、言い訳をするような場面をつくってはいけない、攻撃こそ最大の防御である、と申し上げております。本気で仕事をしていると必ずピンチが訪れます。何もしなければ何も起きません。批判されることもありません。しかし、それが一番困ることであります。本気で仕事をして大いに批判されて欲しい、必ず私がついています。ピンチこそチャンスである、そう考えて頂きたいと思っております。
結びになりますが、新しい政策の展開、区政運営の改革、区民の皆様の参加と協働、全てにおいて23区の先頭を切って走る新しい大都市自治を実現したい、私は本気で思っております。日本全体の新しい大都市自治の先頭を切って走る自治体になりたい、そう念願しております。どうか、私と一緒に闘って欲しい。皆さんと一緒に新しい練馬区を創っていきたい。皆さんどうぞ宜しくお願いいたします。
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