【令和5年1月4日】仕事始め挨拶
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ページ番号:725-353-956
更新日:2023年1月4日
練馬区長 前川燿男
御来庁の区民の皆さん、そして職員の皆さん、新年明けましておめでとうございます。
私は、冬の練馬の高く澄み切った青空が好きでありまして、今朝も、執務室の窓から白銀の富士山が綺麗に見えました。この年末年始も、明るい冬晴れの日が続きましたが、その空の下を、冬枯れの欅や大空に聳え立つ大木を見上げながら、大好きな光が丘の森を走ったり、神社に初詣したりして、ゆっくり過ごしました。
久しぶりに行動制限のない年末年始となりましたが、我々が休んでいる間も、清掃事務所をはじめ行政の現場で頑張った職員の皆さんが沢山います。勿論、仕事を休めなかった区民の皆さんは大勢いらっしゃいます。先ずはこうした皆さんの御苦労に対して、心から敬意を表し感謝を申し上げたいと思います。有難うございます。
今年を練馬区にとって希望に満ちた年としたい。区長就任以来嘗て無かった程、思いが膨らんでいます。
元旦の区報にも書きましたが、希望というと心に浮かぶ言葉があります。高校の教科書で初めて読んだ、魯迅の「故郷」という短編の一節であります。若い心に鮮烈に刻まれて、60年近く経っても忘れる事がありません。
小地主の家に生まれた主人公が、20年ぶりに故郷に帰り、子供の頃に仲良く遊んだ小作人の息子と再会します。昔と同じ様に声を掛けると、喜びと寂しさが現れた表情をした後、おもむろに恭しく「旦那様」と呼びかけられ、言葉を失う場面であります。ここに魯迅が中国の改革に寄せた思いの原点があると思います。小説の末尾に主人公の有名なセリフがあります。「希望とは地上の道のようなものである。元々地上には道はない。歩く人が多くなればそれが道になるのだ」と。こういうものであります。
練馬区に住んで40年近くになります。都心に隣接しながら、みどり豊かな魅力に惹かれて、自ら選んで住み始めた土地です。思いがけず区長にして頂いたからには、第二の故郷となったこの練馬の地に、確かな希望を根付かせたい。そういう思いで、この8年と8か月、区民の皆さん、職員の皆さんと一体となって努力を重ねてまいりました。数々の練馬区モデルを立ち上げ、全国自治体を先導する多数の施策を実行してきたつもりであります。それが漸く実を結んで、希望の芽が育ち始めています。
春には、練馬区の名誉区民である牧野富太郎博士がモデルのNHK朝ドラがスタートします。年半ばにはハリー・ポッター スタジオツアー東京がオープンします。そして秋には全国都市農業フェスティバルを区が主催で開催します。政策的にも、救命救急センターがもうすぐ設置されます。また、東京都練馬児童相談所が再来年度開設されます。更には、大江戸線の延伸、西武新宿線の高架化、区立美術館の大改修など、行政の大道が我々の前に拓けています。
この練馬に区民の皆さんと一緒に歩む新しい希望の道を架けたい。御出席の藤井議長、柳沢副議長をはじめとする区議会の皆さんのお力添えを頂きながら、全力を尽くしたいと考えています。
私は永く公務に従事してきました。何時も公務員としての誇りを胸に刻んで、恥ずかしくない生き方をしようと努めてきたつもりです。私にしても職員の皆さんにしても、積極果敢に仕事を進めれば敵も出来るし、批判もされます。何もしなければ波風は立ちません。しかし、それでは公務員となった甲斐がありません。皆さんには、引き続き私と一緒に積極的に前に進んで貰いたい。心から願っています。
これからの一年間、コロナ禍を乗り越え、一歩一歩前に進む年にしたいと思っています。私が先頭に立ちますが、職員の皆さんには各々の持ち場で頑張って頂きたい。心からお願いし、念願して年頭の挨拶といたします。どうか今年も宜しくお願いします。
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