【平成31年1月14日】成人の日のつどい(あいさつ)
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更新日:2019年1月21日
練馬区長 前川 燿男
練馬区長の前川燿男です。本日、成人式を迎えられた皆さん、真におめでとうございます。73万区民を代表して、心からお祝いを申し上げます。また、新年早々でお忙しいなか、御出席頂いた来賓の皆様に、心から感謝申し上げます。
本日、練馬区で成人となられた皆さんは、約7,400人です。これで、5年連続して、7,000人を超えた事になります。7,000人という数字がどれくらいのものか?東京都には、23区26市の他に13の町や村がありますが、この13町村の人口を平均すると約6,400人になります。皆さんの方が多いのです。練馬区の人口は、全国792の市の中で19位、しかも日本の人口が減り続けるなか73万人を超えてなお増え続けています。皆さんは、その練馬区で成人となられました。皆さんを心から歓迎したいと思います。
さて、若い皆さんが生まれ育った平成が、間もなく終わろうとしています。今、時代の転換点に立って振り返ると、日本の戦後史は、大変な激動の時代でした。私が子どもの頃は実に貧しかった。隙間風が吹き抜けるあばら屋に住み、燃料は薪と炭、暖房は火鉢、電化製品は電灯とラジオだけでした。それが、昭和30年代から40年代の高度経済成長期に飛躍的に豊かになり、GDPは毎年のように、イギリスを抜き、フランスを抜き、ドイツを追い越しと、アッと言う間に世界第二位まで駆け上がりました。
それが今や全く逆となりました。日本は史上初めて少子高齢化、人口減少時代に突入し、国民一人当たりの名目GDPは25位にまで低落しました。対照的に、中国、インド、東南アジア、アフリカが目覚ましい経済成長を遂げつつあり、日本の地位は大きく低下しました。江戸時代に近い生活から一挙に世界最先端の豊かな社会に到達し、今度は一転して急速な衰退期に入ったのです。全く誰も予想出来なかった歴史の激動でした。
皆さんが大人になった現代は、こういう時代です。日本が初めて体験する困難な時代です。この時代を、若い皆さんがどう生きるべきか、区長としては皆さんに、日本を支えて頑張れと言うべきなのでしょうが、これはそれこそ皆さん一人一人が自分で考えるべき問題です。それより私は、昔も今も人間は変わらない、時代を超えて同じ人生の姿があるとお話ししたい。
私は若い頃よく満天の星を見上げては、石器時代の青年は、或いは弥生時代・戦国時代の青年は、この星空を見上げて何を考えていたんだろうと空想していました。恐らく時代は違っても、青春の喜びと悩みは同じだっただろうと思います。どんな時代であれ、若者が自立した大人になるには時間がかかります。道に迷って、苦しんで、挫折して、失敗を繰り返して、その中から初めて人生は拓けます。私もそうでした。何時の時代でも、真剣に人生を懸けて迷い、苦しむこと。それが青春の特権だと思います。
私は、若い皆さんに声を大にして言いたい。人生というのは好いものです。永く生きてきて、苦労は多かったけれど、人生は生きるに値します。仕事の達成感は大きな喜びをくれたし、自然や芸術の美しさには心が震え、運動してかく汗は無上に心地好く、読書での古人との出会いは楽しかった。そして何より、妻と息子との出逢いは魂を揺さぶりました。人生は好いものです。若い皆さんが、青春の特権を行使して、大いに迷った上で、自立した大人になって、豊かで手応えのある人生を切り拓いて欲しい。心から願っています。若い皆さんの行く手に幸多かれと祈念して、私のお祝いの挨拶とします。本日は真におめでとうございます。
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