【平成30年1月5日】新年賀詞交換会（年頭のあいさつ）

　早いものであります、私の新しい区政も、もうすぐ4年になろうとしています。あっという間でありまして、歳月の行く早さには、唯々驚くばかりであります。この間、皆様にお約束した「改革ねりま」を実現するために、「みどりの風吹くまちビジョン」を策定し、子ども、高齢者、福祉・医療、まちづくり、文化をはじめとして、口幅ったい言い方ですが、いちいち挙げるのが大変なほど、練馬区独自の様々な政策を立案実行してまいりました。
　平行して、区政運営の改革にも着手いたしました。区民参加の区政改革推進会議を立ち上げ、議論を尽くしまして、一昨年10月に区政改革計画を策定して、現在、具体的な取り組みを進めています。

　もう一つあります。区民参加と協働であります。こうした政策と区政経営の両面にわたる取り組みを、区民の皆様の参加と協働で進めようというのが、私の区政の根幹であります。未来を語る会だけでも69回開催し、ほとんど毎日のように地域に出かけては、区民の皆様と意見交換を重ねてまいりました。私宛の区民の皆様からの手紙にも全て目を通しております。
　練馬区独立70周年記念事業も、区民参加で実行いたしました。8月1日の記念式典、記念コンサート、そして真夏の第九、更に秋の記念パレード等、様々な機会を通じて、皆様方に多数ご参加を頂きまして、盛大に開催することが出来ました。
　今回公表しましたグランドデザイン構想素案も、広く区民の皆様と、目指す練馬区の将来像を共有して、更に前に進もうと策定したものであります。
　最近は色んな場面で、区民の皆様に「区役所が変わってきた」とお誉めを頂くことが増えてまいりました。過分なお言葉ではありますけれども、区長としては、真に嬉しい限りであります。

　こうして4年近く仕事をしてまいりました。日々実感しておりますのは、練馬区が可能性豊かな都市であるということであります。日本の人口が減り続けるなか、練馬区の人口は、昨年末で既に72万8503人に達し、更に増え続けておりまして、区内には多彩な人材が居住され、活躍されていらっしゃいます。都市化が急激に進んだだけに、道路や鉄道などハードの都市インフラ整備が遅れているという、大きなハンディがありますけれども、これも見方を変えれば、これから更に大きく成長する可能性があるということを示していると、私は考えております。引き続き、区民サービスを充実し、道路を整備し、大江戸線を延伸し、西武新宿線の立体化を進め、各地のまちづくりを進めれば、練馬区はもっともっと大きく発展いたします。区民の皆様にはそれだけの力量があります。
　重要なのは行政の政策であります。政策の一貫性と継続性であります。この間、私が進めてきた改革ねりまの延長上にこそ、練馬の未来があると、確信しております。しかしながら、道は未だ半ばであります。これからが正念場であります。引き続き区長として、練馬区の発展のために、全力を尽くしたいと考えております。

　勿論、これは、私ども行政だけでは出来ません。本日ご出席の区民の皆様、区議会はもとより都議会、国会の皆様と志を同じくしなければ、一歩も前に進むことは出来ないのであります。皆様と力を合わせて、政策においても、区政運営においても、「ここに練馬区あり」と胸を張れる自治体を実現したい。23区のトップを切って走る自治体行政を実現したい。誰もが誇りに思える、みどり豊かで美しいまち練馬を実現して、未来へ引き継ぎたい。かねてお話をしておりますが、一貫して変わらない私の大きな夢であります。勿論これは、言うは易くして行くは険しい道でありますけれども、引き続き、持てる力の全てを傾けて努力をしたい、そう決意をいたしております。ご来場の皆様のご理解、ご支援、お力添えを、心からお願い申し上げたいと思います。

　最後に、この新しい年が、我が練馬区と、それからご来場の皆様にとって良き年となりますよう、そしてまた皆様の今後一層の活躍を祈念申し上げて、私の挨拶とさせて頂きます。
　どうか今年もよろしくお願い申し上げます。