【令和7年1月21日】5階の窓から(ねりま区報1月21日号掲載)
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更新日:2025年1月21日
練馬区長 前川 燿男
留学中の若い日、ヨーロッパの古い小都市を訪ねると、街の中心には必ず、教会、議会と並んで、美術館がありました。美術館は、市民の日常生活に溶け込んでおり、贅沢施設ではなかったのです。
同じ時代、日本の江戸では、浮世絵が蕎麦一杯の値段で広く庶民に流通していました。生活者が日常的に、ゴッホやマネを魅惑した名画に接していたのです。
人間は、生きる意味、この世界の意味を問い掛けずにはいられない存在です。美術は、音楽や文学とともに、重要な啓示を与えてくれます。
今、練馬区ならではの新しい美術館の実現に取り組んでいます。平田晃久さんの斬新な建物設計案が大きな注目を集め、パネル展とNHKの放送には、若者を中心に想定以上の大きな反響がありました。
現美術館の歴代館長と学芸員の皆さんは、あしたのジョー展、シスレー展、舟越保武展など数々の独創的な企画展を開催し、高い評価を得てきました。その実力が十二分に発揮され、老若男女誰もが楽しめる新美術館にしたいと思います。
美術館は、巨大な国立、都立があれば用が足りるわけではありません。区立の美術館は、住民の皆さんと一体で地域文化の核となるものです。練馬区は、中村橋のまちと一体の美術館を目指します。
練馬区政は、改革ねりまが功を奏して、新たな段階に入りつつあります。この10年の決算を比較すると、歳出増加約900億円のうち約8割が福祉、教育、こども施策です。基金も大きく積み増し、健全な財政運営を堅持しています。
これまで全力で取り組んできた福祉医療や都市インフラという安心の基盤を更に充実しながら、文化、スポーツ、みどりなどの施策に積極的に取り組んで行きたい。その先頭を切るのが新美術館です。


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