【令和6年12月1日】5階の窓から(ねりま区報12月1日号掲載)
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ページ番号:172-926-634
更新日:2024年12月1日
練馬区長 前川 燿男
今年1年間、アメリカへの強い関心を抱き続けてきました。大統領選挙と大谷翔平選手の活躍があったからです。
選挙はトランプ氏の圧勝で終わりましたが、アメリカのこれからに大きな不安を抱いたのは私だけでしょうか。
20世紀の世界を築いたのはアメリカでした。日露戦争の講和斡旋から始まり、第一次世界大戦、第二次世界大戦、東西冷戦と、戦争の帰趨を決めたのはアメリカの国力でした。しかも、その結果は、人類の歴史にとって決してマイナスではなかったのです。歴史の紆余曲折はありましたが、アメリカが終始一貫して「自由と民主主義」の理想を手放すことがなかったからです。万が一ナチスやソビエトが勝利した世界が実現していたとしたら……。想像するだけで、慄然とします。
奴隷解放のリンカーン、ニューディールのルーズベルト、公民権のケネディ。彼らが目指した、自由と人権、草の根民主主義のアメリカは消えるのか。移民がペットを食べると平然と言い放つ新大統領を目にして、不安は消えません。
私は一自治体の長に過ぎませんが、日本人である誇りを胸に抱きながら、アメリカ民主主義の永き良き伝統にも繋がる者でありたい。心から願っています。
御多分に漏れず、大谷翔平選手には熱中しました。私たちの世代にとっては、日本選手がMLBでホームラン王になり、ましてMVPになるなど、想像すら出来ない大偉業でした。それを易々と成し遂げた大谷選手の偉大さは勿論ですが、彼を偏見無く受け入れ、公平に処遇し報いたアメリカ社会もまた偉大だと思います。子どもの時にアメリカから教わった、スポーツマンシップを目の当たりにする思いでした。願わくば新大統領も、このアメリカ魂を体現して行動されますように。
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