【平成31年3月21日】5階の窓から(ねりま区報3月21日号掲載)
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更新日:2019年3月21日
練馬区長 前川 燿男
白銀も金も玉も何せむに勝れる宝子に及かめやも 山上憶良の歌は、千三百年の時を経て、今も胸を撃ちます。子どもは、親にとって何物にも替え難い宝です。それが何故?虐待の報道に接する度に、身を切られるような思いがします。
生涯で最も永く従事した行政は児童福祉です。青春多感な時、よく児童養護施設を訪ね、泊る事もありました。若い私に、幼い子ども達が群がって離れなかった光景が鮮やかに蘇ります。
親の愛情に飢えた子ども達がいじらしくて愛おしくて、この子達の為に自分が出来る事は全てやろうと心に誓いました。何より家庭的な養育が大事と考え、日本で初めて養子縁組を目的としない里親制度を創設し、養護施設の運営も同じ発想で改革しました。私の出発点です。
児童相談所を区に設置すれば、虐待対応に有効なのでしょうか。私はそう思いません。区の子ども家庭支援センターによる、子どもと保護者に寄り添う支援と、都の児童相談所による、専門的広域的な支援の、緊密な連携こそが重要だと考えています。
児童相談所のあり方を議論する目的は、不幸な子ども達を救う事にある筈です。ところが、身近な自治体だから区に設置すべきだとか、練馬区だけが反対しているとか、根拠の無い非難をされる方々がいます。憤りを禁じ得ません。児童相談行政の現場に立って、一人一人の子どもの幸せを最優先に対応する事が、何より重要だと思います。
児童福祉行政は、私のライフワークです。若い日に出会った子ども達に恥じる事の無いよう、区長としての責務を果たそうと思っています。
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