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【令和6年7月11日】5階の窓から(ねりま区報7月11日号掲載)

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  5. 【令和6年7月11日】5階の窓から(ねりま区報7月11日号掲載)

ページ番号:218-033-080

更新日:2024年7月11日

 私は生涯、地方自治一筋に生きてきました。幸せな事に、行く先々で仲間に恵まれ、公務員であることを誇りに、住民福祉の充実に力を尽くしてきました。
 それでも人生で三回、大きな政治的危機に直面しました。最初は東京都時代、局長在職時に不正を働いたと、議会で虚偽の攻撃を受けました。当時実質的に都の政策に責任を負っていた私を叩く事で、議会と行政の力関係を変えようとする、ごく一部の策謀でした。政治とは凄まじいものです、闘いに勝った私もまた都を追われました。二回目は都を退職後、一回目の焼き直しです。前回、私の潔白が証明された在職中の出処進退について、再度、奇想天外な話を捏造されました。
 最後は区長就任当時の、区立児童相談所の設置をめぐる闘いです。23区の中でただ1区、私だけが区立児相設置に反対する姿勢を鮮明にしました。私への抱き込み、懐柔、攻撃など様々な働きかけがありました。区長に成り立てで政治基盤が弱かった私です。さて、新米区長は、目先の孤立回避で妥協すべきか否か。
 私に迷いは無かったのです。私は、日本の社会福祉を良くしたいと、東京都に入りました。若い日、重度の知的障害と身体障害が重複した子ども達のケアに、お母さん達と共に取り組みました。児童養護施設を泊まり歩いては、幼い子ども達と取っ組み合って遊びました。今更、我が身の保身に走っては、あの子ども達に笑われます。何よりも志を立てた若い日の私に恥ずかしくて、どうして顔向けが出来るでしょうか。
 6月1日、東京都練馬児童相談所が開設されました。人生の本懐だと思っています。公務員になって良かった。社会福祉に生きてきて本当に良かった。今後も自分の信念を貫き、福祉行政に力を尽くします。

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