【平成29年12月21日】5階の窓から（ねりま区報12月21日号掲載）

　33年7カ月、練馬区民として暮らしてきました。都心に通勤し、一人息子を儲け育て上げ、夫婦二人の母親を看取りました。余暇には溢れるみどりを楽しみ、喜びも悲しみもこの街とともにしてきました。皆様に御支援頂き区長となって3年8カ月、時折自問するのです。さて、それで今、お前は変わったのかと？
　何も変わってはいません。これまで通り仕事に没頭し、暇あればジョギングと謡、読書を楽しむ日々です。共働きの生活を続けてきました、日常の政治活動経費は全て区長給与で賄うのが、自然だと感じています。一市民である事が、区長としての原点であり、また全てです。
　ただ、これは、錯覚や思い込みであってはなりません。区民の方々にも、様々な立場や意見があります。そこで、未来を語る会だけでも69回、毎日のように地域に出かけて、多くの皆様と意見を交えてきました。私宛の手紙にも全て目を通しています。
　今回のグランドデザインは、「改革ねりま」の根幹である「区民参加と協働」を深化するために、構想したものです。目指す将来像を区民の皆様と共有しながら、練馬ならではの自治の創造へ向けて、更に前へ進みたい。心から願っています。
　最後に一言。このコラムは誰が執筆しているのかと、質問を頂くことがあります。重要な文章は、挨拶も含め、全て自分で書いています。もちろん本欄もそうです。当たり前の事ですよね。