【平成28年4月21日】5階の窓から（ねりま区報4月21日号掲載）

　全ての道はローマに通ず、安全で豊かな「ローマの平和」を可能にしたのは、ローマを中心に張り巡らされた道路網でした。「江戸の平和」を支えたのも、日本橋を起点とする五街道です。都市の平和と繁栄は、道路や公共交通など交通インフラの充実無しにはあり得ません。
　残念なことに練馬区最大の弱点は交通インフラの未発達ですが、いま大きな転機を迎えています。国の交通政策審議会が、東京圏の都市鉄道について取り組みの方針を示し、大江戸線延伸が、数少ない「進めるべき」6プロジェクトの一つとして評価されました。既に都の優先整備5路線に選ばれており、これで国と都から明確な位置付けを得たことになります。区の悲願である延伸が大きく前進しました。早期着手を目指し、全力で取り組んでまいります。
　都市計画道路についても、都の第四次事業化計画が発表されました。立ち後れた道路整備に取り組む最後のチャンスです。区民の命を守り安全で活力ある練馬を築くため、住民の皆様の御理解を頂きながら力を尽くします。希望とは地上の道のようなものである。魯迅の有名な言葉です。練馬の道を、希望を胸に歩む区民が一人でも多くなること。私の大きな夢です。