【平成30年7月21日】5階の窓から(ねりま区報7月21日号掲載)
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更新日:2018年7月21日
練馬区長 前川 燿男
今日から小中学校の夏休みが始まります。人生で最も光に溢れた日々です。少年の日、終業式を終えて校門を出ると、嬉しくて身も心も弾みました。始めは殊勝に、宿題を片付けてから遊ぼうと考えるのですが、直ぐに忘れて遊びに没入しました。最後の数日で、必死に片付ける羽目に陥るのが常でした。
鹿児島の田舎を転々としていたので、豊かな自然の中、親の干渉もなく自由そのものでした。草いきれの中でバッタやトンボを追い、樹々で鳴くセミを捕える。農家の豚小屋に潜り込んで肥えたミミズを取って、鮒釣りや夜の鰻釣りに出かける。鮎が上り翡翠(かわせみ)が遊ぶ清流や、陽光煌(きらめ)く海辺で水と戯れ、夕べには皆で花火に興じました。縁日のお囃子と灯に胸を時めかせ、友達と出店を覗いて回りました。
思えば楽しい日々でした。とはいえ、自由は危険と裏表でもありました。草原や林には蝮(まむし)や熊ん蜂が巣くい、海では中学の同級生が水死しました。私も小4の夏、港で漁船の間をポンポン飛び回っていて、海に落ちて危うく死にかけました。
自由だけど危険でもある天地、だからこそ子どもは逞しく成長したのです。社会環境が激変した今、同じ事を求めるのは無理でしょうが、せめて、もう少し子ども達を自由に遊ばせてやれないものか。
練馬区は、憩いの森をはじめ、23区で最もみどり豊かなまちです。難しい課題ですが、「こどもの森」など独自施策を工夫しながら、挑戦を続けたいと思います。
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