【令和2年11月21日】5階の窓から（ねりま区報11月21日号掲載）

　暫く「5階の窓から」をお休みしました。その間に、コロナにより世界の姿は一変し、私たちの暮らしは激変しました。
　区長として主に震災や水害を警戒してきました。そこへパンデミックです、意表を突かれました。皆さんの命と健康を守るために区はどう行動すべきか。手探り状態から始めて、職員と力を尽くしてきました。
　先ず検査と医療の核となる保健所です。平時の20人配置を69人まで拡大しました。更に、医師会と協力したPCR検査体制の構築、医療従事者応援プロジェクト、患者受け入れ病院の経営支援、保育・高齢・障害サービス従事者の支援、ひとり親家庭の援助、売上げが低下した事業所への緊急対策等々に、取り組んできました。
　公的サービスの社会責任を全うするため、保育所を原則開園とするなど、関係者の方々に懸命に頑張って頂きました。現在、人口10万人当たりの感染者数は、23区の中でも極めて少なくなっています。
　冬がやってきます。インフルエンザとの同時流行に危機感が高まる中、第3波ともいわれる状況を迎えています。正念場です。
　私事ながら、緊急事態宣言発令の翌々日、初孫が生まれました。満面の笑みに接する度に、人の命の愛おしさが身に沁みます。微力ながら、区民の皆さんを守るために、全力を尽くす決意です。