【令和5年9月11日】5階の窓から(ねりま区報9月11日号掲載)
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更新日:2023年9月11日
練馬区長 前川 燿男
光が丘が全面返還されて五十年、団地の入居が始まって四十年、私達夫婦は、そのうち三十九年をこの地で暮らしてきました。光が丘団地の歴史そのものと、自分の人生の過半を生きてきました。
子どもの頃は、父親の勤務で官舎や借家を転々とし、上京後も大学の寮や下宿、アパートで暮らしました。生まれて初めて持った自分の家が光が丘だったのです。
若かった私達にとって、練馬区に土地を買って戸建てを持つなど夢のまた夢でした。どうしても練馬区に住みたかったので光が丘団地に申し込んだところ、幸運にも抽選に当たったのです。やっと手に入れた新居が眩しくて、嬉しさに心が弾み、世界が急に華やかに様変わりした気がしました。
それでも当初は、樹木が植えたばかりで砂埃が立って洗濯物が汚れたり、ゴミが散乱し、交通不便など問題もありました。それが今では一変しました。みどりが豊かに成長して街中に溢れ、街路や森のゴミは激減し、地下鉄は整備されました。真に隔世の感があります。
何より、住民意識の成熟でしょうか。光が丘を我がまちとして愛し、終の棲家として覚悟を定めた皆さんが大きく増えました。多数の管理組合、自治会に加えて、全体を束ねる「光連協」の活躍など、住民の旺盛な意欲と多彩な活動には目を見張り、頭が下がる思いがします。光が丘だけではありません。練馬区全体に広がる活発な住民の活動は、戦後民主主義の到達点そのものと言って良いのではないか。そう信じています。
光が丘をはじめとする練馬区は私達夫婦にとって、今や人生の故郷そのものになりました。永く馴染んだ豊かなみどりの森と、心の通い合った友人達のいない生活は想像も出来ません。練馬区をこよなく愛する一人の住民として、この練馬で存分に生きて、練馬で生涯を終えたいと心から願っています。
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