【平成30年9月11日】5階の窓から（ねりま区報9月11日号掲載）

　7月末、嬉しい驚きがありました。区内の小学4年生が、区役所の窓口に、私宛ての手紙を持って来てくれたのです。真っ黒に日焼けした元気な少年だったとか。7月21日付の本欄にエールを送ってくれました。
　拙文の「自由だけど危険でもある天地、だからこそ子どもは逞しく成長したのです」が心に残ったのだそうです。彼は言います。今の子どもは、インターネットや本で知識を得ている。しかし、体験しないと本当には学べない。僕らが楽しいと思う遊び場が欲しい。そう語ったうえで、石神井川・町の道路・こどもの森について、具体的な提案を寄せてくれました。
　自分は自動車に乗りながら子どもに環境問題を教え、遊び場を奪っておいて子どもがゲームに興じると批判する。と、大人への痛烈な指摘もありました。
　しかも彼は、私に、「挑戦」を教えてくれて嬉しかったと感謝したうえで、「区長はどんな挑戦を続けているのですか」と締め括るのです。これが小学4年生とは！後生畏るべし。生きるとは、仕事をするとは、夢を持って挑戦を続けることなのだと、改めて教えられた気がします。
　私の拙い文章を熱心に読んでくれ、行政に期待している少年がいます。その背後には、確実に、老若男女、多数の区民の皆様がいます。区長として、嬉しくまた勇気づけられる事実です。
　何時か必ず、この利発で元気な少年とゆっくり話したい。楽しみにしています。