第69号 お仕事紹介!食品衛生監視員
ページ番号:972-846-631
更新日:2019年12月11日
私たちは普段、お店で食事をしたり、スーパーで食材を買って自宅で料理をしたり、毎日のように食品にかかわっていますよね。街中に流通している食品はお店の人たちがしっかりと管理していますが、食の安全を守るため、保健所でも様々なチェックをしています。今回はそんな食品衛生にかかわるお仕事を紹介します!
食の安全を守るプロ!食品衛生監視員
食監(しょっかん)と呼ばれる専門職です
店頭での監視の様子
食監は、獣医師、薬剤師などの資格や、農学、水産学などを修めた衛生知識を持つ公務員が務めています。保健所の他にも厚生労働省、都道府県庁、検疫所、市場など、全国に約8500人。練馬区保健所には20人の食監が在籍し、一人当たり約650施設を担当!
日々、食に関する相談を受け付けたり、お店や工場などの監視、調査を行っています。
仕事内容はこんなこと!
(1)営業の許認可業務
飲食店等の開業や更新の申請を受けています。資格や図面をチェックし、お店を訪問して設備を確認。すべてクリアされれば営業許可書を交付します。
食のイベントやお祭りの相談も受け付けています。
(2)一斉監視、収去検査(※)
年間計画に従い、食品工場や、お店に抜き打ちで監視を行います。
商品をいただいて、細菌や食品添加物などの検査をし、基準を守っているかどうかの確認をします。
(※)収去検査(しゅうきょけんさ)・・・食品衛生法第28条に基づく検査のこと。食監には、必要最少量の食品などを無償で持ち帰る権限があります。
(3)食中毒など緊急時の調査
「あのお店で食べたら食中毒になった!?」
そんな情報を入手し次第、食中毒の調査を行います。患者さん、お店、医師等からの様々な情報を基に、総合的に食中毒かどうか判断します。事故の拡大を防ぐため、営業停止や販売禁止等の措置をとることも…!?責任の伴う業務です。
(4)講習会・普及啓発活動
食品事業者に対しては、業種別の講習会を実施します。
消費者に対しては、講演会やシンポジウムを実施します。事業者、消費者、専門家などで意見を交換しあい、それぞれの立場に対する理解を深めてもらう。これも、食の安心確保のための重要な仕事なんです。
法改正によりHACCP制度化!
食監さんが今、力を入れている仕事は何ですか?HACCP制度化の周知啓発は最近ホットな話題ですね!
平成30年6月、食品衛生法が15年ぶりに見直され、時代に合った内容に改正されました。改正の一つが、全ての食品等事業者へのHACCPを取り入れた衛生管理の制度化です。
お店の方々にしっかり守ってもらえるよう、日々の監視時にチェックしています。
HACCPって何するの?
Hazard Analysis and Critical Control Point(危害要因分析・重要管理点)の頭文字をとり「ハサップ」と読みます。
一言でいえば、衛生管理の取り組みを「見える化」した手法です。先進国を中心に義務化が進んでいます。
(1)衛生管理計画を作成する
どんなことをチェックすれば安全かな?
(2)作成した計画を実行する
冷蔵庫の温度の確認!中心部までよく加熱!・・・等
(3)実行したことを記録・確認する
しっかり記録が出来ているという事は、出来上がった食品は安全だ!
安全な食品の流通を確保することは、消費者の皆さんの安心につながりますよね!
私たちが普段知らないところで、安全・安心の取組みが行われているんですね!お店の方々も食監さんも、ありがとうございます!
ねりま食品衛生だより第69号 お仕事紹介!食品衛生監視員(PDF:605KB)
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お問い合わせ
健康部 生活衛生課 食品衛生担当係
組織詳細へ
電話:03-5984-4675(直通)
ファクス:03-5984-1211
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練馬区 法人番号:3000020131202