第58号 有毒魚介類にご注意
ページ番号:812-661-423
更新日:2016年10月6日
魚介類の中には体内に有毒な成分(自然毒)を持つものがあります。種類のわからない魚、見慣れない魚は、釣っても絶対に食べない、他人へ譲らないようにしましょう。これらの毒は、加熱調理しても、毒性は失われません。
フグ毒
原因魚介類
フグ類(有毒部位はフグにより異なる)
中毒症状
口舌、手足のしびれや麻痺、おう吐、頭痛、言語障害など。
重症の場合は呼吸困難で死亡することもあります。
毒の成分
テトロドトキシン(フグ毒)
- 日本では、食用できるフグの種類、漁獲場所および部位が決められています。判断はとても難しいので素人判断や素人によるフグの取扱い、調理は危険です。
- 東京都では、フグ料理を出す店には、「ふぐ取扱所認証書」(ふぐ調理師がいる店)または「ふぐ加工製品取扱届出済票」(除毒済みのふぐ加工製品を調理する店)が掲示されています。
シガテラ毒
原因魚介類
熱帯および亜熱帯海域の主にサンゴ礁周辺にすむ魚(ドクウツボ、オニカマス、バラハタ、バラフエダイなど)
中毒症状
口唇部の痛み、手足口の麻痺、おう吐、下痢など。特徴的な症状は、温度感覚の異常 (ドライアイスセンセーション)
重症の場合は回復までに数か月以上かかることもあります。
毒の成分
シガトキシンおよび類縁化合物
- 東京都の卸売市場では、魚種によっては、販売の自粛が指導されています。産地直送で魚を購入する場合には、販売者によく確認しましょう。
- 魚を釣った場合には、種類のわからない魚や見慣れない魚、食経験のない魚は食べないようにしましょう。
唾液腺毒テトラミン~巻貝~
原因魚介類
ヒメエゾボラ、エゾボラモドキなどのエゾバイ科の巻貝の唾液腺。ツブ貝という通称名で売られていることもあります。
中毒症状
頭痛、めまい、酩酊感、眼のちらつき、おう吐など。死亡例はありません。
毒の成分
テトラミン
- これらの殻つきの巻貝を自分でさばいて食べるときは、貝の唾液腺を完全に除去してから食べましょう。
- 唾液腺の除去のしかたは以下のリンクを参考にしてください。
麻痺性貝毒~二枚貝~
原因魚介類
貝毒をもつプランクトンが発生する水域で、これらを摂食した貝類。二枚貝などの中腸線に毒素が濃縮される。
中毒症状
口唇や手足のしびれや麻痺、おう吐、運動失調、言語障害など。
重症の場合は死亡することがあります。
毒の成分
麻痺性貝毒
下痢性貝毒~二枚貝~
原因魚介類
貝毒をもつプランクトンが発生する水域で、これらを摂食した貝類。二枚貝などの中腸線に毒素が濃縮される。
中毒症状
下痢、おう吐、腹痛など。
通常3日以内には回復。死亡例はありません。
毒の成分
下痢性貝毒
- 日本では麻痺性貝毒や下痢性貝毒による食中毒防止のため、定期的に有害プランクトンの出現を監視モニタリングしています。また、重要貝類の毒性値を測定し、規制値を超えたものは出荷規制されます。
その他気を付けたい魚介類
原因魚介類 | 中毒症状 | 毒の成分 |
---|---|---|
アオブダイ、ハコフグ | 激しい筋肉痛、黒褐色の排尿、呼吸困難、歩行困難など | パリトキシン様毒 |
アブラボウズ、バラムツ、アブラソコムツ | 下痢 | 異常脂質(トリグリセリド、ワックスエステル) |
見慣れない魚にご用心!~有毒魚介類による食中毒~(東京都福祉保健局)(外部サイト)
ねりま食品衛生だより第58号 有毒魚介類にご注意(PDF:130KB)
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