第78号 低温調理とは?お肉の話
ページ番号:898-790-341
更新日:2023年1月4日
今般、家庭でも使える低温調理器が販売されています。やわらかいお肉料理を作ることができる一方で、正しく調理をしないと、食中毒を起こす可能性があります。今回は、皆さんに正しく理解していただくため、お肉と低温調理について特集します。
そもそも低温調理とは
普段、焼き肉やステーキ等のお肉を焼くときは、高温で一気に焼き上げると思います。低温調理は、専用の機器を使って、低温で長い時間かけて、お肉を湯煎し、食材の中心部まで加熱する調理方法です。
鶏刺しのような加熱していないお肉と違い、正しい方法で調理された低温調理のお肉は、中心部まで加熱ができています。
低温調理は安全なのか
低温調理が安全かどうかは、作り方によって決まります。低温調理の際の加熱が不足すると、カンピロバクター(外部サイト)や腸管出血性大腸菌O157(外部サイト)などによる食中毒を起こしてしまいます。
安全に食べるには、決まった温度でしっかりと時間をかけて調理することが大切です。
どれくらい加熱すればよいのか
お肉には、右の表のような食中毒を起こす細菌がついていることがあります。これらの細菌は熱に弱く、「75度で1分以上の加熱」で死滅します。 このため、お肉を加熱する際は、「中心部を75度で1分以上加熱」する、もしくはこれと同等の加熱をすることが推奨されています。
(注釈)同等の加熱例
- 70度で3分以上
- 63度で30分以上
低温調理は思っている以上に時間がかかる
右の図は、鶏むね肉(300グラム、厚さ3センチメートル)を63度、70度、75度でそれぞれ低温調理器で湯煎した時の温度と時間のグラフです。湯煎前の鶏むね肉の温度が15度前後の場合、中心部の温度が63度になるまで約68分、そこから30分温度を維持するため、計約100分かかります。
低温調理をするときに気を付けること
- 肉の種類、厚さによって加熱温度や時間が異なります。調理をするときは、機器の説明書等を確認し、温度や時間の条件を守りましょう
中心温度計を活用するのもおすすめです。
- 自己流のアレンジはやめましょう
やわらかいほうが好きだからと言って、加熱時間を短くしたり、温度を下げるとしっかり殺菌できません。
- 余熱での調理はやめましょう
火を止め、余熱で調理しようとすると、お肉の中心温度が上がりません。
ねりま食品衛生だより第78号 低温調理とは?お肉の話(PDF:1,015KB)
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