ふぐの素人料理は危険がいっぱい!
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ふぐ毒は猛毒です!
ふぐ毒の正体はテトロドトキシンとよばれる物質です。
ふぐ毒は、塩もみ、水にさらす、加熱(~300℃)などの調理では無(弱)毒化しません。
また、その毒性も強く、一説には青酸カリの1,000倍ともいわれています。
そのため、他の食中毒に比べてふぐによる食中毒の死亡率はきわめて高くなっています。特効薬はありません。
ふぐによる食中毒
年 | 件数 | 患者数 | 死者数 |
---|---|---|---|
平成25年 | 16 | 21 | 0 |
平成26年 | 27 | 33 | 1 |
平成27年 | 29 | 46 | 1 |
平成28年 | 17 | 31 | 0 |
平成29年 | 19 | 22 | 0 |
平成30年 | 14 | 19 | 0 |
平成31年・令和元年 | 15 | 18 | 1 |
令和2年 | 20 | 26 | 1 |
令和3年 | 13 | 19 | 0 |
令和4年 | 10 | 11 | 1 |
合計 | 180 | 246 | 5 |
出典:厚生労働省ホームページ 食中毒統計資料
ふぐによる食中毒事例
- ゴマフグ
患者自ら釣ったふぐを調理して喫食、食中毒様症状を呈した。
主な症状:口のしびれ、めまい、言語障がい、歩行困難、血圧低下等
- ナシフグ(推定)
家族が釣ったふぐを調理して喫食、食中毒様症状を呈した。
主な症状:手足のしびれ、呼吸困難
- コモンフグ(推定)
患者自ら釣ったふぐを調理して喫食、食中毒様症状を呈し、死亡した。
主な症状:口周囲のしびれ、呼吸困難
- 種類不明のふぐ
知人から譲渡されたふぐを、患者自ら調理して喫食、食中毒様症状を呈した。
主な症状:口唇のしびれ、吐き気、おう吐、四肢の筋力低下等
ふぐ中毒の症状は?
ふぐ毒は神経に作用する毒であり、麻痺により呼吸困難等を引き起こします。
経過は他の食中毒に比べて早く、食べてから死亡までの時間は4~6時間位です。
1.食後20分~3時間で、口唇、舌端、指先のしびれが始まります。
頭痛、腹痛などを伴い、激しく嘔吐が続くこともあります。歩行は千鳥足となります。
2.まもなく、知覚マヒ、言語障害、呼吸困難となり、血圧が下降します。
3.その後、全身が完全な運動マヒになり、指さえ動かすことができなくなります。
4.意識は死の直前まで明瞭です。
意識消失後まもなく呼吸・心臓が停止し、死に至ります。
ふぐの素人調理は危険がいっぱい!
ふぐの有毒部位は種類によって異なります。したがってふぐの種類を見分けることはふぐを調理する上でとても重要です。
しかし
- 異なる種類でも外見が似ているふぐがいること
- 筋肉部分にも毒をもつ種類のふぐがいること
- 毒力が個体や漁獲海域により差があること
- 季節によっても毒力が著しく変化すること
といったことから、素人料理による中毒事故が毎年発生しています。
素人判断でふぐを調理することは非常に危険なのでやめましょう。
お店でふぐを食べるときは
東京都では、ふぐ料理を出す店には、「ふぐ取扱所認証書」が掲示されています。
釣りをされる方へ
自分で釣ったふぐや譲ったふぐが原因で重症事例や死亡事故が発生しています。
釣ったふぐの処理は、ふぐを取り扱う専門の方に依頼するか、依頼できない場合には食べないでください。
また、人にも譲らないでください。
関連情報
お問い合わせ
健康部 生活衛生課 食品衛生担当係
組織詳細へ
電話:03-5984-4675(直通)
ファクス:03-5984-1211
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