リステリアによる食中毒に注意してください
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ページ番号:400-278-899
更新日:2024年2月2日
リステリアは、動物の腸管内や環境中に分布する細菌です。
一般の人では、リステリアに感染し重症化することはまれですが、妊婦、高齢者、免疫機能が低下している方は注意が必要です。
リステリアって何?
- リステリア(リステリア・モノサイトゲネス Listeria monocytogenes)は、動物の腸管内や河川水など広く環境中に広く分布し、食品を介して感染する食中毒菌です。
- 欧米では、ナチュラルチーズ、生ハム、スモークサーモン等を原因としたリステリアによる集団食中毒が発生しています。
- 国内では、乳製品や食肉加工品などから、菌数は少ないですが、リステリアが検出されています。
- 環境(土壌など)から食品を汚染する可能性もあり、また多くの食中毒菌が増殖できないような低温や高い塩分濃度の食品でも増殖します。
リステリア顕微鏡写真 出典:東京都健康安全研究センター
特に注意が必要な方
感染した時の重篤度には個人差があり、妊娠している方や高齢者、免疫機能が低下している方は、重症化することがあるので注意が必要です。
妊娠している方
- 母体が重篤な症状になることはまれですが、胎児・新生児に感染による影響が出ることがあります。
高齢の方(65歳以上)、免疫機能が低下している方※
- 若い方よりもリステリアに感染すると発症するリスクが高いといわれています。
- 65歳以上の高齢の方がリステリア症患者数の77.6%を占めています。
※免疫機能が低下している方:
糖尿病、腎臓病、ガンやHIVエイズに罹患している方、 ステロイド治療を受けている方など
注意が必要な食品
冷蔵庫に長期間保存され、加熱せずにそのまま食べられる食品は食中毒の原因となり得ますので注意が必要です。
欧米におけるリステリア食中毒の主な原因食品例
- ナチュラルチーズ
- 生ハム
- 肉や魚のパテ
- スモークサーモン
豆知識 ナチュラルチーズとプロセスチーズの違いは・・・
ナチュラルチーズ
- ナチュラルチーズとは、乳、クリーム、バターミルク又はこれらを混合して凝固させた後、ホエーを除去して製造されたものです(カマンベールチーズなど)。
プロセスチーズ
- プロセスチーズとは、ナチュラルチーズを粉砕、加熱融解して乳化したものです。
- プロセスチーズは製造過程に加熱の工程が含まれるため、リステリアのリスクは低くなります(スライスチーズなど)。
リステリアによる食中毒を防ぐには
リステリアによる食中毒を防ぐため、次のことに注意してください
期限内に食べきるようにし、開封後は期限に関わらず速やかに消費しましょう
冷蔵庫を過信せず、保存する場合は冷凍庫やチルド室を活用しましょう。
冷蔵室は扉の開閉で設定温度が高くなりやすく、また、リステリアは低温であるほど増殖しにくいため、より温度が低いチルド室(0℃~2℃)での保管が望ましいとされています。
リステリアは他の食中毒菌と同様に加熱することで予防できます。 食べる前に十分加熱しましょう。
生野菜や果物などは食べる前によく洗いましょう
食品を取り扱う事業者の方へ
「食品衛生法」では規格基準が定められています
<対象食品>
- 非加熱食肉製品(生ハムなど)
- ナチュラルチーズ(ソフト、セミハード)
※ナチュラルチーズについては容器包装に入れた後、加熱殺菌したものや飲食の際に加熱を要するものは除外する。
<規格基準>
- リステリア:100/g以下
規格基準を守るためには
規格基準を守るために、以下の点に注意してください。
<製造者等>
- 製品がリステリアに汚染されないように、原料などを殺菌する。
- 消費者庁の指導に従い、保存方法を考え、期限設定を適切に行う。
リステリアは、適切な温度管理6℃以下(製品温度は常に2~4℃以下が望ましい。)、pH、水分活性、添加物などにより増殖が抑えられることが報告されています。
- 保存温度を適切に表示し、温度管理を徹底できる取引先を選ぶ。
製品の特性上、リステリアの増殖の可能性のある製品は、製造過程や流通において適切な温度管理を徹底することが必要です。
<販売者等>
- 示されている保存温度を守る。
関連情報
関連リンク
リステリア食中毒パンフレット(厚生労働省)
ご自由に印刷してお使いください。
消費者の皆様へ~リステリアによる食中毒に注意してください~(PDF:707KB)
食品を取り扱う事業者の皆様へ~リステリアによる食中毒を防ぐために衛生管理を徹底しましょう~(PDF:723KB)
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お問い合わせ
健康部 生活衛生課 食品衛生担当係
組織詳細へ
電話:03-5984-4675(直通)
ファクス:03-5984-1211
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