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令和6年 第三回定例会 区長所信表明

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ページ番号:249-129-592

更新日:2024年9月6日

はじめに

 令和6年第三回練馬区議会定例会の開会にあたり、区政運営に対する所信の一端を申し述べ、区議会並びに区民の皆様のご理解とご協力をお願いしたいと思います。
 少年の日、私は、民意を最大限反映するには直接民主主義の徹底が理想であると考えていました。しかし社会経験を積んで、選挙で選ばれた議員が議会の場で行政当局を交えて議論を尽くし、政策の方向性を導き出していく、そのプロセスこそが極めて重要であり、民主主義そのものであると考えるに至りました。
 1947年、イギリス下院でチャーチルは「民主主義は最悪の政治形態らしい。ただし、これまで試された全ての形態を別にすればの話であるが」と演説しました。
 民主主義は、ポピュリズムの台頭や社会の分断をもたらすことがあります。大きな方針の転換には時間を要することもあります。そうした弊害があるにせよ、致命的な欠陥を抱える専制政治などの政治形態に戻ることはできないのです。
 本年4月に江東区で行われた衆議院議員補欠選挙や7月の東京都知事選挙では、選挙運動と称する妨害行動や公営掲示板の扱いなどを巡って大きな議論が起こりました。これらの規範意識を欠いた行為は選挙を貶めるだけでなく、民主主義そのものを揺るがしかねないものです。
 私たちは、民主主義を守り、育てていくことによってしか歴史を切り拓いていくことはできないのです。選挙の公正性を確保することはその大前提である、改めて思いを強くしています。

補正予算案

 次に、一般会計補正予算案についてです。
 新型コロナや小児インフルエンザ等の予防接種、建築物の耐震化促進など新規・充実事業のほか、工事・物品購入など区内中小企業への支援に要する経費等を取りまとめ編成しました。補正予算額は47億1,338万円となっています。

練馬こども園の拡充

 次に、練馬こども園の拡充についてです。
 これまで全国トップクラスの保育定員増を実現し、4年連続で待機児童ゼロを達成しました。平成27年度に創設した区独自の幼保一元化施設「練馬こども園」は、現在、私立幼稚園38園中26園に上っています。
 今年度から始めた開設準備経費と職員への家賃手当補助が功を奏し、今月中に当初計画の1園を上回る4園を認定し、30園とします。引き続き練馬こども園の拡充に努めていきます。

高齢者施策

 次に、高齢者施策についてです。
 団塊の世代全てが後期高齢者となる令和7年に向け、地域包括ケアシステムの確立を着実に進めています。今月2日、大泉学園地域包括支援センターを東大泉地区区民館の建物内に移転し、より身近で利用しやすい窓口としました。
 引き続き、団塊ジュニア世代の全てが高齢者となる令和22年を見据え、高齢者人口の将来推計や地域の人口バランスを考慮して、地域包括支援センターの増設・移転、担当地域の見直しに取り組んでいきます。

福祉・健康施策

 次に、福祉・健康施策についてです。

医療的ケアが必要な重度障害者への支援

 昨年度取得した三原台2丁目用地を活用し、医療的ケアにも対応した重度障害者の地域生活支援拠点を整備します。重度障害者の通いの場の提供、医療型のショートステイ、地域の医療的ケアを支える人材の育成等を実施します。現在、事業者選定の準備を進めています。
 重度障害者が、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、23区の障害者福祉を先導する施設の実現を目指してまいります。

予防接種事業

 来月から、新型コロナウイルス、高齢者肺炎球菌、小児インフルエンザの予防接種事業を開始します。
 新型コロナウイルスワクチンは、来年3月まで、65歳以上の高齢者などを対象に定期接種を実施し、自己負担額の半額を助成します。
 肺炎球菌ワクチンは、平成26年に定期接種化され、65歳の高齢者などを対象に実施しています。65歳で接種しなかった方に対する経過措置は3月に終了しましたが、今年度に限り、66歳以上で接種履歴のない方を対象に接種を実施します。
 小児インフルエンザワクチンは、任意接種で全額自己負担となっています。2回接種が推奨されており、子育て世帯の負担を軽減するため、生後6か月から12歳までの方を対象に一部を助成します。
 なお、補正予算案に各予防接種の実施に要する経費を計上しています。

マイナ保険証への移行に伴う対応

 12月2日に現行の健康保険証の新規発行が終了し、マイナンバーカードの保険証を基本とする仕組みに移行します。現行の健康保険証は、有効期限まで引き続き使用できます。後期高齢者医療制度加入者及び国民健康保険加入者全員に制度改正の案内を送付するとともに、コールセンターを設置して丁寧に対応していきます。

防災、環境施策

 次に、防災、環境施策についてです。

耐震化の促進

 先月8日、宮崎県日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。気象庁は南海トラフ地震臨時情報を初めて発表し、巨大地震への注意を呼びかけました。
 練馬区は臨時情報の対象地域ではないものの、首都直下地震は何時起きてもおかしくないと言われています。家具類の転倒防止、水や食料、携帯トイレの備蓄など、区民の皆様には備えを再確認して頂きたいと思います。
 区はこれまで、ハードとソフトの両面から攻めの防災を進めてきましたが、能登半島地震を受け、更に強化、加速しています。
 住宅耐震化の第一歩となる簡易耐震診断の実施件数は、昨年度実績の3倍を超える見込みです。耐震改修工事等につなげるため、個別勧奨などに取り組み、昨年度工事実績を大幅に上回る80件を目指します。区民の防災意識が高まっているこの機を逃さず、耐震化を一層促進するため、本定例会で補正予算案を提案しています。
 密集事業実施地区では、着実に道路整備を推進します。桜台東部地区の防災道路一号線は、年度内に現況測量の完了を目指します。

地域の初期消火力・出火防止対策の強化

 地域の初期消火力、出火防止対策の強化に取り組んでいます。なかでも密集事業実施地区と防災まちづくり推進地区では、消火用スタンドパイプの区立施設やコンビニなどへの設置を6月から開始し、実戦的な訓練を行っています。
 また、両地区内の木造住宅をはじめ、避難行動要支援者の住まいを対象に、来月から、感震ブレーカーの無償貸与、取付け支援を始めます。

区立施設への再エネ導入

 再生可能エネルギー電力の導入による脱炭素の取組を加速します。今年度から、区役所練馬庁舎に、実質再エネ100%の電力を導入しました。来年度からの2か年で、清掃工場の電力を利用している施設と指定管理施設を除く全ての区立施設に導入を拡大します。

製品プラスチックのリサイクル

 容器包装プラスチックの回収及び中間処理を担っている事業者と協議を行い、製品プラスチックの回収・資源化の令和8年10月開始を目指して準備を進めています。これに先駆け、現在粗大ごみとして収集している、プラスチック製衣装ケースのリサイクルを来月から実施します。
 みどりあふれる循環型都市を目指して、ごみの減量とリサイクルの推進に取り組んでいきます。

全国都市農業フェスティバル2025

 次に、全国都市農業フェスティバル2025についてです。
 昨年11月に開催した全国都市農業フェスティバルは、区内外から36,000人もの方に御来場頂き、大きな成功を収めました。
 参加自治体からの「継続して意見交換できる機会が欲しい」という要望に応え、オンラインによる連絡会「都市農業サロン」を立ち上げ、フェスティバル参加都市をはじめとした全国28自治体と、農林水産省、国土交通省の参加を得ることができました。7月に「都市農業のファンづくり」をテーマに意見交換を行い、今年度中に「経営の安定化」「担い手確保」をテーマに更に2回実施して、「全国都市農業フェスティバル2025」につなげていきます。
 11月16日・17日には、JA東京あおば農業祭に合わせてプレイベントを開催し、機運を醸成します。「都市農業サロン」参加自治体のうち9都市が出店し、農産物の販売やPRを行います。
 引き続き、練馬区が全国の先頭に立って、都市生活に新たな豊かさをもたらす都市農業の魅力と可能性を、全国に発信していきます。

おわりに

 先月11日、パリ2024オリンピック競技大会が閉幕し、現在パラリンピック競技大会が開催されています。連日、最後まで力を尽くして闘う選手達の姿が、大きな感動を与えてくれました。フェンシングでは、区内のクラブで実力を磨いた3選手が大活躍しました。永野 雄大選手と敷根 崇裕選手がフルーレ団体で金メダル、見延 和靖選手がエペ団体で銀メダルを見事に獲得しました。活躍に胸を熱くしたのは私だけではないと思います。
 昨日、3選手を区役所にお迎えし、この度の功績を称え、区民栄誉賞を授与しました。練馬区民の永野選手から「区内のクラブで腕を磨いてきました。区民の皆さんのサポートに感謝しています」との言葉を頂きました。74万区民を代表して、心からお祝いを申し上げます。
 パラリンピックでは、練馬区民の木村 敬一選手が水泳の男子50メートル自由形で金メダル、宮食 行次選手が男子ゴールボールで金メダルを見事に獲得しました。今大会には、多くの練馬区ゆかりの選手が出場し、白熱した闘いを見せてくれました。練馬区長として、選手の皆様に心から感謝を申し上げます。
 区長に就任して10年が経過しました。この間、憲法第15条第2項で定める「全て公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」という言葉を胸に刻んで仕事をしてきました。目先の人気取りではなく、微力ながら、後世の歴史の審判に堪える政策に取り組んできたつもりです。
 区独自の幼保一元化施設「練馬こども園」の創設、新型コロナワクチン接種の練馬区モデル、東京都練馬児童相談所の設置をはじめ、ねりっこクラブの創設、地域包括支援センターの体制強化、ひとり親家庭自立応援プロジェクトの展開、重度障害者グループホームの整備拡大、病床1,000床の大幅増など、練馬区の福祉医療は飛躍的に充実しました。世界都市農業サミットの開催など、都市農業の振興に力を尽くし、大江戸線の延伸、西武新宿線の高架化など、都市インフラの整備も着実に進んでいます。
 これまでの取組を継続・発展させながら、みどり、文化、スポーツなど、区民生活をより豊かにする施策に力を入れていきます。全国自治体を先導する政策、「練馬区モデル」を更に拡大・充実することによって、練馬区はもっともっと発展する、そう確信しています。
 区議会の皆様、区民の皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。
 なお、本定例会には、これまで述べたものを含め25件の議案を提出しております。宜しくご審議のほど、お願いいたします。
 以上をもちまして、私の所信表明を終わります。

お問い合わせ

区長室 秘書課 秘書担当係  組織詳細へ
電話:03-3993-1111(代表)
この担当課にメールを送る

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