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平成31年度当初予算案記者発表

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  4. 平成31年度当初予算案記者発表

ページ番号:400-609-432

更新日:2019年1月23日

日時

平成31年1月23日(水曜) 午後2時30分~午後3時13分

記者会見資料

区長発言

 当初予算案の記者発表資料について会見させて頂きます。お忙しいなかお集まり頂きまして、ありがとうございます。お手元に資料をお配りしていますので、これに基づいて、ポイントだけご説明します。
 31年度の当初予算は、昨年6月に策定したグランドデザイン構想を策定し、それを実現するための新たな総合計画である第2次みどりの風吹くまちビジョン(素案)を昨年末にまとめましたので、これに基づいて予算案を作っているということです。それだけご承知おき頂ければと思います。
 ページをめくって頂きますと、私が区長となって以来の、これまでの取組をずっとお示ししております。
 ページ一番上の方では、最初のビジョンから始まって、アクションプラン、そしてまた、今お話をした第2次ビジョンまでの流れを示してあります。一番下には、これに関連した行政計画を示してありますので、後ほどご覧頂ければと思います。
 次に4、5ページでは、予算編成の基本的な考え方を示しています。4ページをご覧頂きますと、一般会計予算額が2,712億円と、前年よりも70億円ぐらい増えた予算となっています。
 次に、6、7ページです。主な事業ですが、これは第2次ビジョン(素案)に基づき6本の柱をつくっております。この6本の柱は、私が区長の再選の選挙に出るときにつくった公約の柱と基本的には同じですけれども、この6本に従って施策を並べてあります。
 まず柱1、8、9ページをご覧頂きますと、基本姿勢と施策の方向性とリーディングプロジェクト、主要な取組が並んでいます。これはお手元にお配りした、第2次みどりの風吹くまちビジョンの基本計画の内容に沿ったものです。ご覧頂くと、この構造と全く同じです。柱ごとに、このような形で整理してあります。
 9ページのリーディングプロジェクトと主要な取組、ここからが具体的な政策の内容になります。
 以下、6つの柱に沿ってごく簡単に、主なところだけをご説明します。
 柱1の第1、10ページをご覧頂きますと、待機児童ゼロを達成します、とあります。これまで、全国トップレベルの5,000人以上の定員拡大を実施してまいりました。認可保育所を作れ作れと、あたかも区が認可保育所を作っていないような批判をする方々もいますけれども、一番認可保育所を作っているのは実は練馬区です。ご覧頂くと、待機児童数の推移です。平成29年4月に48人まで減りましたが、若干、昨年は増えてしまいました。これを4月には、是非ゼロにしたいと思っています。
 マスコミの皆さんにもお願いしたいのですが、待機児童の定義は区によってまちまちです。それで、大変荒っぽく「もうゼロになった」と言っている区もある訳ですけれども、我々は厳密に考えておりますので、厳密に考えた意味でも、国の定義に沿って間違いなくゼロになったというのを、是非達成したい。そのために今、最後の努力をしているところです。
 14ページから15ページ。これは、先ほどお話しした主要な取組です。先ほどの保育サービスの更なる拡充、待機児童ゼロの達成がリーディングプロジェクトですが、これに対して、主要な取組を14、15ページに掲げています。練馬こどもカフェの創設、それから母子健康電子システム。これは、平たくいえば電子母子手帳と言ってもいいのですけれども、それでは誤解を招くので、そういう言い方はしておりません。
 練馬こどもカフェにつきましては、有名なコーヒーチェーンと協働して準備を進めています。一緒に取り組む相手が確定しましたら、発表したいと思っています。
 次に、新しい児童相談体制の構築。後ほどご質問があるでしょうから、その時にご説明しますが、先日16日の区長会でも話をしてきました。都政新報にも載っていましたけれども、これから東京都が、区市町村と一緒に広域的な相談の検討の体制を作ります。これは要するに、先行3区でやると言っているのを、やりながらその内容を見て、それで児童相談体制を構築していこうと、そういう発想でありまして、それには喜んで参加して、内容をちゃんと正確なものにしていこうと私は思っております。東京都と協力してやっていきたいと思っています。
 前回の記者会見のときに、大変誤解があって心外だったのですが、私は長い間、行政をやってまいりました。政治闘争、特に石原体制の下とか、様々やってまいりまして、単に抽象的正論を言ってそれで済ませる人間ではありません。こうしたこと、新しく児童相談体制を区がこうやって作ると言っているときは、必ず東京都と事前に相談もし、落着点も探りながらやっております。単に一般的な正論を言って済ませる気はありませんので、現実の相談体制を作るために努力をしていきたい、そう思っています。このことによって練馬区が割を食うようなことはありませんし、絶対にそうならないようにしてまいります。
 次に、16ページから17ページをご覧ください。教育ですが、特に17ページにあります小・中学校体育館への空調設備の整備の促進です。去年は10年間で全校と言っていたのですが、これをペースアップして、7年間で全小・中学校で体育館の空調設備の整備を終わろうと考えています。空調設備も、区によっては、一つの体育館全体を冷暖房するのではなくて、局所的にやるようなシステムがあるのですが、練馬区は全てのスペースを冷暖房する、そういうシステムを採用するつもりです。

 次に柱2にまいります。20、21ページをお開きください。今でも練馬区は都内の自治体の中で特別養護老人ホームの数が一番多いのですが、これをさらに増やします。当面は34か所になりますが、それからまたさらに増やすつもりです。
 それから22、23ページ、介護予防と見守りです。これまでも街かどケアカフェ等をやってきましたけれども、今度は新たに、コンビニ・薬局と連携した、新たな街かどケアカフェを開始いたします。そしてまた、その下の3にありますように、光が丘で移動販売をやっていますけれども、それと連携した街かどケアカフェも実施してまいります。
 24、25ページは、元気高齢者応援プロジェクト。これは、本当に難しい。「高齢者」と一口に言っても、その8割は皆さん元気なのです。お元気で、色々な活動をしていらっしゃる。そういう方たち、特に男性の高齢者は、どうしても自宅にひきこもったり、そうなりがちですので、それを何とか社会的に活動して頂く方法はないかなと。
 そのために、25ページの1にありますが、シニア職場体験事業。ハローワークと連携してやりますけれども、色々な働き方の実現をしたい。 そして、2にある、はつらつシニア活躍応援塾では、皆様の知識や身につけた技術を、効果的に皆さんに教えて頂く。そのための手法を学ぶゼミなど、そうしたことをやってまいりたいと考えています。
 次に、柱3「福祉と医療」です。リーディングプロジェクトは、障害者のライフステージに応じたサービスの提供です。
 28、29ページをご覧ください、重度障害者グループホーム、これを新たに1か所整備いたします。そして、その下2の(2)にありますように、農福連携。農業へ、福祉対象者に関与してもらうということは、高齢者だけではなくて、障害者も含めて大変大きな意味がありますので、色々な形で模索をしていきたいと考えています。
 30、31ページをご覧ください。セーフティネット。ひとり親家庭の自立応援プロジェクトを充実し、そしてまた、生活保護受給世帯の自立支援をさらに充実していきたい、そう考えています。
 32ページからは病院です。33ページにあります順天堂練馬病院、それから練馬光が丘病院、それから高野台新病院、これを順次整備してまいります。
 柱4に入ります。「安全・快適、みどりあふれるまち」です。34、35ページにあるリーディングプロジェクトと主要な取組を進めてまいります。36から37ページは道路です。ご存知のとおり、練馬区は道路整備が著しく遅れていますので、これを都と連携をしながらやろうと。36ページを見て頂きますと、現在の都市計画道路の整備率は約5割で、23区平均の65%を大きく下回っています。これを、東京都と一緒に作った第4次事業化計画では、都内最長の18.5キロを優先整備路線として選定いたしました。これが完成すると、整備率が約8割になります。これを目指して頑張っていきたい。今後5年間では、14キロに着手して、これが完成すると7割になります。その後に、今お話をした18.5キロの8割を目指してまいります。
 それから、38、39ページは、大江戸線の延伸です。39ページにありますように、大江戸線延伸推進基金を持っていますけれども、これをさらに積み増しをして、50億円に増やしてまいります。これまで東京都との実務的な協議を進めてまいりましたが、だんだん具体的な話に入ってきておりまして、東京都も、特に都市整備局、建設局は先行して熱心にやってくれていますが、事業主体を予定している交通局とも具体的な話し合いに入りつつあります。ぜひ、近いうちに着工にもっていきたい、そう考えています。
 それから40、41ページは、西武新宿線の立体化です。これは、武蔵関から上石神井、そしてまた上井草と駅がありますが、それぞれの駅周辺のまちづくりをしながら、立体化に向けて取り組みます。平成31年度は鉄道の立体化に合わせて整備する鉄道と関連する計画について、東京都・沿線区市と連携して都市計画決定及び変更に向けた手続きをさらに進めていく、そういう予定にしています。
 それから次の42、43ページ。これは、今お話ししたところも含めて、駅前と周辺のまちづくりです。43ページをご覧頂きますと、石神井公園駅南口では、具体的な都市計画素案を作成して、利害関係者のご意見を伺っていく予定です。
 44から45ページは、みどりに恵まれた環境づくりです。これは、みどりのネットワークの形成を推進することと、みどりを育むムーブメントの輪を広げること。ムーブメントというのは、なかなかいい言葉がないものですから、「区民協働の取り組み」を「ムーブメント」と称しております。
 45ページをご覧頂くと、みどりのネットワーク形成については拠点をつくる。稲荷山公園では武蔵野の面影、大泉井頭公園では水辺空間の創出をテーマに進めてまいります。練馬城址公園についても、引き続き東京都と調整を進めてまいります。そのほか、色々な場所を(3)、(4)で記載しています。
 ページ右には、みどりのムーブメントとあります、これはご存知のとおり、練馬区のみどりの中の4分の3は民有地です。これを残したり、あるいは発展させるためには、民間の皆様と一緒に、市民と協働でなければ何もできません。
 そこで、(1)にありますように、個人のみどりを地域で守る仕組みを拡充していこう、と。みどりの区民会議を設置しておりますが、これをテーマ別に設置して、区民協働の取組を開いていきたい。そしてまた、(3)にありますように、練馬区のみどりを育む基金。今でも葉っぴい基金がありますけれども、これをリニューアルして、例えば、自分はこういう事業に投資したい、とメニューを選択できる基金へリニューアルしたいと考えています。
 次に、攻めの防災です。46から47ページ。なぜ、「攻めの防災」とわざわざ言っているかですが、私はかねてからずっと疑問に思ってきました。防災というのは、台風が来たり、雨が降ったり、あるいは地震が来てから考える、これはおよそ論外です。最初から積極的に、あらかじめ危険を予測してやっていこう、と。当たり前のことですが。練馬区は、全体としては地盤が安定していて、大きな河川もありませんので、そういう意味では極めて安全性の高いところなので、ここでは余計それができるのではないかと考えていますので、それに取り組んでいきたい。そういう意味で、攻めの防災と申しております。
 47ぺージをご覧頂きますと、1の木造住宅密集地域。これは、既に1地区が完成して、現在、3地区で実施中です。このうち2地区が平成31年度で終了いたします。その他に、平成31年度に5番目となる新たな1地区を選んでいくつもりです。
 そして、(2)にありますように、いわば都の制度に乗っかった木造住宅密集地域だけではなくて、区独自に「防災まちづくり推進地域」というものを新たにつくって、3地区ほどを選び、道路の拡幅やブロック塀の撤去、木造住宅の建て替え等を集中的にやるシステムをつくろうと考えています。
 ページ右側にいきまして、緊急輸送道路。これは特定と一般と、両方ありますが、特定緊急輸送道路につきましては、対象101件のなかで、今年度末で97件まで耐震設計が終わる予定です。耐震工事、解体が済んだのは74件です。この手の事業の中では極めて進捗度が高いと考えています。これに対して、今度は一般緊急輸送道路、これを進めていきます。これまでは特定路線、都が選んだ7路線ですけれども、それをやってきたのですが、その他に一般緊急輸送道路がありますので、そこにまで手を広げてやっていくと、そう考えています。
 次の3では、地域別防災マップ。先ほどお話ししたように、攻めの防災を徹底するためには住民の方にも危険箇所を知って頂くことが何よりの前提になりますので、地域別の防災マップを区民と協働してつくり、それに基づく訓練をやってまいります。

 柱5に行きます。まず50ページ、練馬ならではの都市文化を楽しめるまち。区立美術館につきまして、再整備基本構想を策定するつもりです。秋元雄史さんを美術館長として新しくお迎えしたので、彼を委員長とした委員会をつくって、基本構想を平成31年度末に策定していくつもりです。
 私は、特に秋元さんに美術館長になってもらって、それから、ここにあるように大谷康子さんに音楽家として活動頂いて、つくづく思っているのは、日本全体でも、例えばクールジャパン、あるいは訪日観光客が著しく増えるという状況になっていますが、これは文化の魅力だろうと思っています。これから日本も、ある程度豊かになってまいりましたので、かつてのヨーロッパなどのように、文化の時代、都市間の特に文化競争の時代かなと思っています。それについては区立美術館を中心にしながら、四季を感じる年中行事を色々と開催し、また、映像文化のまち構想を実現しながら頑張っていきたいと、そう考えている次第です。
 次に52、53ページです。世界都市農業サミットの開催です。昨年11月にプレイベントを開催しましたが、いよいよこの本番が、11月29日から12月1日、練馬文化センターを中心として開催いたします。内容は、国際会議、分科会シンポジウムと、練馬ワールドフェスティバル、ワールドマルシェ、大根引っこ抜き大会、ジャズコンサート等であります。
 招聘都市は、ニューヨーク、ロンドン、ジャカルタ、ソウル、トロントの5都市でありまして、ニューヨークとロンドンについては11月に来て頂いて、来られた方々には大いに楽しんで頂いた。要は、みんなびっくりしたのは、ニューヨークの人もロンドンの人も、こういう都市はヨーロッパにはない、アメリカにはない、と。つまり、住民の、いわば居住地域と融合して農業が存在している地域というのは練馬だけだ、ということで大変感心していました。その練馬の特性を広く世界に周知をしながら、さらに都市農業を発展させる契機としていきたい、そう考えています。54、55ページをご覧頂きますと、54ページには予定している大きなイベントの簡単な概要です、55ページは、これに関連して、単に農業だけをやるのではなくて、さまざまなイベントを組み合わせて、全体を盛り上げて、大きな、ある意味ではお祭りにしていきたいと、そう考えています。
 それから、56、57ページ、都市農業のまち練馬を発展させる。私が区長に選挙で選ばれたのは平成26年でありましたけれども、色々な要素もありますが、それから立て続けに国の農地制度というのが変わってきました。ご存知のとおり、まず都市農業振興基本法ができ、次に都市農業振興基本計画ができて、それから生産緑地法の改正があり、そして、昨年、最後に都市農地、生産緑地の貸借を可能とする法律が制定した訳です。そういう意味では、制度の枠組みはもうできたのです。問題はこれを実行することだけです。
 56ページの下の方をご覧頂くと、この色々な制度が揃ったのを一つの契機として、東京あおば農業協同組合と一緒に、都市農地生産緑地の所有者に対する意向調査を実施いたしました。ご覧頂きますと、7割以上回収できましたが、生産緑地を貸したいというところは2割、現状の農地面積を維持したいというのが約8割、所有する全ての生産緑地をさらに10年間延長する「特定生産緑地」に指定するというのは7割でした。現在農業をやっていらっしゃる方々の農地、農業継続への意欲は大変極めて高いものがありますので、これに我々としても掉さして、さまざまな取組を進めていきたい、そう考えています。57ページの1に概略が述べてあります。そして、右の方をご覧頂いて、農の風景公園。これは、今、高松に農の学校をつくっていますが、その周辺を農の風景公園としてきちんと整備をしていきたい、と考えています。
 次に、58、59ページがスポーツです。これもさまざまにありますが、特に59ページをご覧頂きますと、練馬総合運動場公園が4月にオープンしますので、その開催記念イベント等を実施してまいります。
 そして、100万人のハンドスタンプアート。これは障害者施策の担当を中心に、練馬区が都内の自治体では初めて、全国では2番目でしたか、このような手形、みんなにハンドスタンプを押して頂いて、それで何らかのアートをつくって、パラリンピックにも出していきたい、と考えているものです。これは、今、着手したところですので、これから力を入れてオリンピックを盛り上げていきたい、パラリンピックを盛り上げていきたいと考えています。

 それから、最後の柱6、区民とともに区政を進める。2つありますが、窓口から区役所を変えるが62から63ページです。
 これは色々な自治体が、ワンストップにするとか、千葉市もそうですが、色々なことをやっているのですけれども、なかなか最初の目論んだとおりには上手くいっていないのが現状だろうと思います。そこで我々は、余り理想を先行するのではなくて、具体的に地道にやっていきたい。 区民が待たないで済む、そして、まごつかない、迷わない。そして、何度も書かないで済む、と、この3つを柱にして、いろんな改善を進めていきたい、そう考えています。個々の中身については63ページに書いていますので、ご覧頂きたい。これを進めることによって、区役所全体の体質を変えていきたい、そう考えています。
 そして、最後に、区民協働の推進が64から65ページにあります。これまでも色々とやってまいりました、さらにこれに力を入れていきたい。中でも町会・自治会への加入の促進ですが、私は区長になってみてつくづく思いましたが、町会・自治会なくして区政の運営というものは大変難しいなと思っています。現実に、一番色々な意味で協働してもらっているのも町会・自治会の皆さんであろうと思います。その皆さんと手に手を携えてやっていきたい。
 こういうヒント集をお手元に配ってありますが、町会・自治会活動を活性化するためのヒント集を町会・自治会と一緒につくりました。これを活用しながらやっていきたいと思っています。その他、地域おこしプロジェクト等を進めるつもりです。
 15分で話そうと思ったら30分もかかってしまいました。大変恐縮です、あとはご質問があったらお受けいたします。

質疑応答

【記者】
 練馬新聞の斎藤です。区長は、機会があるごとに「練馬区は三重苦の壁にぶつかっている」と仰っておりました。恐らく今日の記者会見に沿って言えば、3つの財源、ある意味では歳入の危機に陥っていると言い換えてもよいかと思っています。ふるさと納税による歳入減、それから、都区財調の影響がどう出るか。もちろん、財源の偏在是正措置の影響による東京都の1兆円近い歳入減が、どういう形で練馬区に及ぶのかということで、今どのぐらいの歳入減が予想されているのか、その内訳と、その影響をどうやって回避するのかという軽減策といいますか、その処方箋があればお話頂ければと思います、よろしくお願いします。
【区長】
 歳入歳出の問題については、いつもアクションプランで明らかにしています、これからアクションプランをつくって示していきますが、当面する何年かの間において著しい歳入欠損が出るとは考えていません。それは東京全体もそうですし、仮に東京オリンピックが終わっても、しばらくは、多分財政力は維持できるのだろうと。日本の経済力、東京の経済力は維持できるのだろうと思っています。
 ただ、長い目で見れば、これは全く別問題です。全く別問題であって、国の租税移転の問題はありますけれども、それがなくても、これだけ少子化が進み、人口高齢化が進んでいけば、労働力が不足するのは必然です。それを前提にしながら、しかも、世界経済全体も、これまでも世界経済を引っ張ってきた中国、インドがこれからどうなっていくか、これも予断を許しません。そういう意味では大変難しい問題だなと当然思っています。
 ただ、それについて、私がここで幾ら、これから何億円不足するとか、そういうことを言う段階ではありません。またアクションプランのときに当面の見通しは示したいと思っています。

【記者】
 日経、亀です。これは財政課長かと思いますが、法人住民税の一部国税化と清算基準の見直し、地方消費税の清算基準の見直しと、ふるさと納税で90億円の減収ということです。この内訳、90億円の内訳を説明して頂けたらと思います。
【財政課長】
 記者発表資料4ページの下段のところかと思います、内訳を申し上げます。今すでに生じている減収ということで、順番に、法人住民税の一部国税化で50億円の減収となっています。そして、地方消費税の清算基準見直しが22億の減です。ふるさと納税による影響が17億の減ということであわせて約90億、ということで計算しているところです。
【記者】
 これが平成32年度になると、法人住民税の一部国税化は、50億円が80億円になる見込み、という理解でいいのでしょうか。
【財政課長】
 来年度に行われる地方法人課税及び法人住民税の国税化拡大がありまして、30億規模拡大しますが、その影響が練馬区に現れるのは平成32年度以降になりますので、来年度はそういった減収は直ちに生じるという訳ではありません。
【記者】
 練馬新聞、斎藤です。先ほど一つ忘れました。秋から、保育所の無償化ということが国の方針で決まりました。そのうちの25%になると思いますが、地方自治体の負担があって、大変後出しじゃんけんとして不評を買っている訳ですが。その辺りの措置、保育所の無償化に対する負担増というものをどの位と考えて計算されているのでしょうか。
【区長】
 まず、無償化が、それによって、皆さんがどういう保育所に変わるのかということが基本にあります。それは11ページですでに調査を実施していますが、その概略を載せてあります、11ページの右の一番上ですね。これが、今度は財政上どうなるかですけれども、国も、ご存知のとおり、当面はかなりの部分を国庫負担でやるとか、そういうことを言っておりますし、正直言って、プラスになるのかマイナスになるのか、よく分からないところがあります。
 若干の、もちろん影響はあると思いますけれども、それによって物凄く区の財政負担が増えるとか、そうしたことは今のところはないだろうと思っています。ただ、正直言ってまだ分かりません。実際の国の予算も見なくてはいけないですし、どうなるのか。

【記者】
 建設工業新聞の出村です。大江戸線の延伸についてお伺いします。区長のお話の中で、最近だんだん具体的な話が協議の中で出てきた、ということでしたが、具体的にどのような内容なのかを知りたくて、お伺いします。
【区長】
 それは、もちろん財政負担の問題もあり、それから道路整備ですね、当然ながら。そして、車庫をどうするかとか、そのために引き込み線をどうするか、とか具体的な話です、まさに。それがだんだん議題に上りつつあるということで、交通局も含めて、そういう意味で前に進んできたと。単に抽象論、一般論ではない。しかも、練馬区は、練馬区としての道路拡幅はちゃんと進めていますし、しかも基金も積んでいます。国と都が認めた6路線の中で一番実現可能性が高いだろうと。
 整備主体は、これは交通局に決まっている訳ですから、交通局が引き受けるかどうか。他の路線は、正直言って、まだ整備主体も決まっていないところが結構あるわけですから、それに比べると実現可能性は高い。ただ、微妙な、余り私からは言いにくいのだけれども、自民党との関係とか、都知事との関係とか、さまざまありますから、そこはご推察を頂きたい。
【記者】
 早期着工ということですけれども、何年ぐらいまでにやりたいとかがあれば、ぜひお伺いできれば。
【区長】
 私の方はすぐにでもやりたいです。すぐにやりたいし、交通局も需要調査等をやっても、多分、最初のころは相当慎重だったのです。つまり、延伸によって赤字になってしまったらと。交通局というのは、長い間ずっと赤字で苦しんできていますから、大変用心深い体質なものだから、そこのところの踏ん切りがなかなかできないのですけれども、今は、延伸して多分プラスになるだろうということがだんだんはっきりしてきていますから、そういう可能性が高くなってきていますから、環境はできているなと。一日も早く、と思っています。

【記者】
 毎日新聞の福沢です。66ページ、平成31年度予算、この6年間では最高ですけれども、今までの一般会計の総額の最高というのは、何年度予算の幾らになるのですか。
【区長】
 今回の平成31年度です。
【記者】
 今回が過去最高、と。分かりました。それから4特別会計を含んだ数字はどのページに記載されていますか。特別4会計を含んだ予算総額は。
【財政課長】
 合計総額は出ていないのですけれども、今日ご用意した平成31年度のあらましというものの1ページに、一般会計の規模があり、そして、特別会計が52ページからありますが、全て合計したものは載せておりません。
【記者】
 ちなみに、合計は幾らになるのですか。
【財政課長】
 後ほど。
【記者】
 それで、これも過去最高になりますか、特別会計も。分かりました。では、後で教えてください。
【財政課長】(終了後補足)
 全会計の合計額を申し上げます。平成31年度が一位の一般会計と4つの特別会計を足しまして、4,093億円となっています。同じ数字は、昨年度でいいますと4,011億円でしたので、こちらも過去最高です。

【記者】
 朝日新聞の山田です。関心のあるところで、分かる範囲で教えて頂ければ。23ページの3、移動販売車云々のところで、光が丘団地の高齢化率のことについて触れています。区の高齢化率よりさらに大きく上回る数字。このような、今の状況がある光が丘団地。これは買い物の支援等の施策が増えていますが、その他、光が丘の高齢化について、これからどのような議論だったりとか、何か、もし対策なり、あるいは政策的に考えているところがあれば伺いたいのが1点。
 もう一つ、53ページ、世界都市農業サミットの11月30日のテーマ別の分科会で、各国との意見交換や議論があるかと思いますが、ここで、練馬区としての事例紹介はあるかと思うのですが、何か、農業としての課題で議論をしたいというところがあれば、課題という意味で、今ある範囲でいいので教えて頂ければ。
【区長】
 まず光が丘は、これは私自身が住民で、よく色々と日常的に接触しているのですけれども、特に、区として、この団地の高齢化そのものについて、特別に対応していこうという予定は、今のところありません。ただ、当然ながら、例えばバリアフリーにしていくとか、エスカレーターであるとかエレベーターの整備をするとか、そうしたことについては具体的な話し合いが滔々と進んでおりますし、私としても、必ず実現したいと考えています。そしてまた、移動販売も含めて、色々な形で、ケアカフェも含めて高齢化対応の施策は、区全体でやりながら、それをまた光が丘でもやっていきたい、と考えているところです。特別に今、光が丘だけ、ということはありませんが…、そういう意味では病院。病院の改築も、そういう意味では広く増床しますし、そういう意味ではありますが、確かに都内全体、光が丘だけではなくて、色々な団地、多摩もそうだし、それからさまざまにありますよね。みんな高齢化している。光が丘は、私の実感ではましな方ではないでしょうか。ましだから放っておいていいという訳ではないのですけれども。光連協の会長とはいつも話をしているのですけれども、彼らと一緒になって考えていきたいと思います。
 それから、サミット。これは率直に言って、まず各国、各市の持っている状況をお互いに勉強し合うということが最初だと思います、今回は、特にそれが中心になっていくと思っています。これは私の予測ですけれども、多分、ジャカルタとかはよく存じておりませんけれども、ヨーロッパ、アメリカ等の関係で言えば、先ほどの冒頭でもお話をしたように、練馬区型の都市農業というのはまず殆どない筈ですから、そういう意味でいうと、直接練馬区の参考になるということがあるかどうかは分かりません。ただ、広い意味で都市農業は重要だということについては、これは各都市とも、各国とも認識は共通にしておりますので、そういう意味で、お互いの都市農業を勉強して、お互いの都市農業を振興していくために何かヒントがないかなと、そういう会議になると思っています。
 区でやる初めての国際イベントですし、全国でも初めてのイベントですから、必ず成功させたいと思います。

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