不活化ポリオ
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更新日:2024年12月5日
平成24(2012)年9月1日に、飲むタイプの「生ポリオワクチン」が廃止され、注射を4回する「不活化ポリオワクチン」に変わりました。
また、平成24(2012)年11月1日からは、「ジフテリア」、「百日せき」および「破傷風」のワクチンに「不活化ポリオワクチン」を加えたDPT-IPV(4種混合/ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ)ワクチンが接種できるようになりました。
令和6(2024)年4月1日からは、「4種混合(DPT-IPV)ワクチン」と「Hib(ヒブ)ワクチン」の成分を含む「5種混合(DPT-IPV-Hib 5種混合/ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ・ヒブ)ワクチン」が接種できるようになりました。
詳しくは、「DPT-IPV(5種混合/ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ・ヒブ)」をご覧ください。
このため、「不活化ポリオワクチン」を単独で接種が受けられるのは、「5種混合(DPT-IPV-Hib 5種混合/ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ・ヒブ)ワクチン」の接種回数を合わせても、ポリオのワクチン接種回数が不足している方が対象となります。
ポリオ(Poliomyelitis)について
ポリオウイルスが口の中に入って、腸の中で増えることで感染します。増えたポリオウイルスは、再び便の中に排泄され、この便を介してさらに他の人に感染します。
ポリオウイルスに感染しても、多くの場合、病気としての明らかな症状はあらわれずに、知らない間に免疫ができます。しかし、腸管に入ったウイルスが脊髄の一部に入り込み、主に手や足に麻痺があらわれ、その麻痺が残ってしまうことがあります。
不活化ポリオ予防接種の有効性
不活化ポリオワクチン(IPV)は、急性灰白髄炎(ポリオ)の予防のためのワクチンで、体内に免疫ができると、ポリオから感染を防ぐことができます。
対象者と自己負担額
- 接種日現在、練馬区に住民登録があり、生後2か月から90か月(7歳6か月)に至るまでの方。
- 接種費用の自己負担はありません。
予診票の郵送について
申込制です。
申込制による予診票発行の申請方法
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
接種回数とスケジュール
接種回数は4回ですが、過去の生ポリオワクチン(生ワクチン)および不活化ポリオワクチン(不活化ワクチン)の接種歴によって、接種が必要となる回数が変わりますので下記の表にて接種回数をご確認ください。
今までに接種した回数 | 接種回数 | 接種間隔 |
---|---|---|
・生ワクチンと不活化ワクチンをまったく受けていない。 | 残り4回(初回接種(3回)、追加接種(1回)) | ・初回接種(3回)は20日以上の間隔をおいて接種を受けてください。 ・追加接種(1回)は初回接種3回目終了後、6か月以上の間隔をおいて接種を受けてください。 |
・生ワクチンを1回。または、不活化ワクチンを1回。 | 残り3回(初回接種(2回)、追加接種(1回)) | ・初回接種(2回)は20日以上の間隔をおいて接種を受けてください。 ・前回接種が生ワクチン(1回)の場合は、27日以上の間隔をおいて接種を受けてください。 ・追加接種(1回)は初回接種3回目終了後、6か月以上の間隔をおいて接種を受けてください。 |
・生ワクチン1回と不活化ワクチンを1回。または、不活化ワクチンを2回接種。 | 残り2回(初回接種(1回)、追加接種(1回)) | ・初回接種(3回目)と追加1回(4回目)の接種は、6か月以上の間隔をおいて接種を受けてください。 |
・生ワクチン1回と不活化ワクチンを2回。または、不活化ワクチンを3回。 | 残り1回(追加接種) | ・追加接種(1回)は、初回接種(3回目)接種から6か月以上の間隔をおいて接種を受けてください。 |
・生ワクチンを2回。または、不活化ワクチンを4回。 | 接種の必要はありません。 |
予防接種を受ける場所
- 練馬区の予防接種協力医療機関、練馬区以外の22区、西東京市および武蔵野市(当該自治体の予防接種協力医療機関であることを確認してください。)でも受けられます。
- 里帰り出産等の事情により、上記の予防接種協力医療機関で接種を受けることができない方は、接種を受ける前に「予防接種実施依頼書」発行の手続きをしてください。
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
「予防接種実施依頼書」発行の手続きについて(接種を受ける前)
次のいずれかに該当する場合、助成は受けられません
- 接種日現在、練馬区に住民登録がない場合(転出届を提出した日付ではなく、転出日から住民登録はなくなり、全額自己負担となります。ご注意ください。)
- 予診票の有効期限(接種期限)を過ぎて、接種を受けた場合
- 「不活化ポリオワクチン 接種予診票」を医療機関に持参しなかった場合
注記1:転出した方は、接種を受ける前に転入先の行政機関に転入の手続きをし、転入先で接種、助成を受けてください。
注記2:練馬区内で引越し(転居)をした場合、新しい住所が記載された予診票が必要になります。転居の手続き後、予診票の再発行の手続きをしてください。旧住所が記載されている予診票の場合、接種、助成を受けられない場合があります。
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
予防接種を受ける前の注意
- 不活化ポリオ予防接種を受けることについて、このページをよく読んで、必要性や副反応についてよく理解しましょう。
- 予防接種はお子さんの体調が良いときに受けるのが原則です。
- 日頃から保護者の方は、お子さんの体質、体調など健康状態によく気を配ってください。
- 気にかかることや分からないことがあれば、接種を受ける前に医師や看護師などにご相談してください。
予診票は、接種の可否を決める大切な情報です。基本的には、接種を受けるお子さんの保護者が責任を持って記入し、正しい情報を医師に伝えてください。
接種間隔
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
予防接種を受けることができない方
- 接種を受ける時、体温が37.5度以上ある方
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方(注釈1)
- 不活化ポリオ予防接種の接種液に含まれる成分で、アナフィラキシーを起こしたことがあることが明らかな方(注釈2)
- その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方
注記1:急性で重症な病気にかかっているお子さんは、その後の病気の変化もわからないことから、その日は接種を受けないのが原則です。
注記2:アナフィラキシーというのは通常接種を受けた後約30分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。汗がたくさん出る、顔が急に腫れる、全身にひどいじんましんが出るほか、はきけ、嘔吐(おうと)、声が出にくい、息が苦しいなどの症状やショック状態になるような、はげしい全身反応のことです。
予防接種を受ける際に医師とよく相談しなくてはならない方
次の理由で、医療機関に通院中の方は、主治医のいる医療機関で接種を受けてください。
なお、主治医のいる医療機関以外で接種を受ける場合は、主治医の意見書または診断書が必要なこともあるので、診察の際にご相談ください。
- 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液の病気や発育障害などで治療や指導を受けている方
- 接種を受けた後、2日以内に発熱や発しん、じんましんなどアレルギーと思われる異常がみられた方
- 今までに、ひきつけ(けいれん)を起こしたことがある方
- 過去に、免疫不全と診断がなされている方、近親者に先天性免疫不全症の人がいる方
- 不活化ポリオワクチンに含まれる成分で、アレルギーを起こすおそれがある方
接種時に持参するもの
1 必ず持参するもの
・「不活化ポリオワクチン 接種予診票」(事前に必要事項をご記入ください。)
・氏名、住所、生年月日(年齢)が確認できる書類(マイナンバーカードなど)
・母子健康手帳(母子手帳) 接種歴・接種間隔の確認のため、お手元にある場合は必ず持参してください。
2 任意で持参するもの
・郵送された「【定期】不活化ポリオワクチン接種のお知らせ」
以下の書類は、必要な方のみ、持参してください。
- 練馬区が発行した「予防接種実施依頼書」
- 委任状(保護者以外の方が同伴者となる場合には、保護者が記入した「委任状」の提出が必要になります。)
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
「予防接種実施依頼書」発行の手続きについて(接種を受ける前)
接種を受けた後の注意
- 接種を受けた後30分間程度は、接種を受けた場所でお子さんの様子を観察し、医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。急な副反応が、この間に起こることがまれにあります。
- 接種を受けた後、1週間は副反応の出現に注意しましょう。
- 接種を受けた部位は清潔に保ちましょう。入浴は差し支えありませんが、接種を受けた部位をこすることはやめましょう。
- 当日は、はげしい運動は避けましょう。
- 接種を受けた部位が赤くなったり、痛んだり、軽いだるさ、発熱、さむけなどを覚えることがありますが、いずれも通常2日から3日中には特別の処置をしなくてもおさまります。
- 万一、高熱やひきつけ(けいれん)などの異常な症状が出た場合は、すみやかに接種医またはかかりつけ医の診察を受けてください。
副反応(予防接種によって起きる副作用)
通常みられる副反応として、接種を受けた局所が赤くなったり、腫れたり、ずきずき痛んだり、しこりや発しんができたりすることがあります。また、全身反応として、不機嫌、時々ねむい状態が続く、嘔吐(おうと)、突然大声で激しく泣き叫ぶ、発熱、食欲がなくなる等が報告されています。ほとんどは、接種を受けた後2日までに出現し、3日以内に自然に治るので心配の必要はありません。
きわめてまれに重い副反応として、「ショック、アナフィラキシー(じんましん・呼吸困難・顔が急に腫れる等)」、「血小板減少性紫斑病(紫斑、鼻出血、口腔粘膜の出血等)」などの反応がみられることがあります。
予防接種による健康被害と救済制度
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
ねりますくすくアプリ「ねりすく」
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
電子母子手帳アプリ「ねりますくすくアプリ(ねりすく)」を開始します
その他
生ポリオワクチンと不活化ポリオワクチンの違い
「生ポリオワクチン」は、ポリオウイルスの病原性を弱めてつくられたものです。免疫をつける力が優れている一方で、ごくまれに接種を受けた人に、ポリオにかかったときと同じような麻痺(ワクチン関連ポリオ麻痺)を生じることがあります。
また、接種を受けた人と接触した人にも麻痺などの症状があらわれることがあります。
「不活化ポリオワクチン」はポリオウイルスを不活化し免疫を作るのに必要な成分を取り出して病原性をなくして作ったものです。ウイルスとしての働きはないので、ポリオと同様の症状が出るという副反応はありません。「不活化ポリオワクチン」は初回免疫として3回、追加免疫として1回、合計4回の接種が必要です。
昭和50年から昭和52年に生まれた方
昭和50年から昭和52年に生まれた人について、ポリオの免疫を保有している人の割合が他の年齢層に比べて低いことが、厚生労働省の調査でわかりました。
そのため、ポリオウイルス常在国に渡航される時は再度ポリオワクチンの予防接種を受けることをお勧めします。
任意の予防接種となりますので、接種費用は自己負担になります。
お問い合わせ
健康部 保健予防課 予防接種係
組織詳細へ
電話:03-5984-2484(直通)
ファクス:03-3993-6553
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