日本脳炎 特例(平成21(2009)年10月1日以前に生まれた方)
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更新日:2023年4月1日
日本脳炎ワクチン接種については、平成17(2005)年5月30日付けで「定期の予防接種における日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨の差し控えについて」の勧告が出されたことを受け、練馬区では日本脳炎予防接種第1期および第2期の予診票の一斉送付を差し控えておりました。
その後、予防接種実施規則の一部が平成21(2009)年6月2日付けで改正され、現在使用されている乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンが、定期の予防接種第1期に使用するワクチンとして位置づけられました。
練馬区では、平成22(2010)年4月1日付厚生労働省通知を受け、接種勧奨を再開しました。
接種勧奨を控えていたことにより、第1期・第2期の接種を受けられなかった方に対しての特例措置(不足分の接種機会の確保)を設けています。
「定期予防接種」は、こちらをご覧ください。
日本脳炎について
日本脳炎は、日本脳炎ウイルスの感染によって起こる中枢神経(脳や脊髄など)の病気で、東アジア・南アジアにかけて広く分布しています。人から人への感染はなく、ブタなどの動物の体内でウイルスが増殖した後、そのブタを刺したコガタアカイエカ(水田などに発生する蚊の一種)などが人を刺すことによって感染します。
日本脳炎はウイルスに感染しても、症状が現れずに経過することがほとんどですが、潜伏期(6日から16日間)後に、数日間の高熱や頭痛、嘔吐(おうと)などで発病し、引き続き急激に、光への過敏症、意識障害(意識がなくなること)やけいれんなどの中枢神経系の障害を引き起こす病気で、後遺症を残すことや死に至ることもあります。
日本脳炎予防接種の有効性
日本脳炎予防接種のワクチンは、「乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン」で、日本脳炎ウイルスを精製し、不活化(病原性をなくすこと)したワクチンです。
予防効果は抗体反応から約80パーセントと推定されており、接種回数が多くなるほど抗体保有率は高く、高い抗体価をもつ人の割合が増えるといわれています。
特例対象者、自己負担額、接種回数およびスケジュール
接種日現在、練馬区に住民登録があり、以下のいずれかに該当する方で、接種費用の自己負担はありません。
日本脳炎(特例)
- 【令和6年度】平成16(2004)年4月2日から平成19(2007)年4月1日までの間に生まれた方で、20歳未満の方
20歳に達するまでの間に、第1期として3回、第2期として1回の計4回の接種が可能です。
注記1:20歳未満で接種を開始した場合であっても、接種時点で20歳を過ぎている場合は、定期予防接種になりません。
注記2:第1期(3回分の接種)および第2期の接種が完了していない場合があります。
対象者の接種歴 | その後の接種方法 |
---|---|
第1期のうち、定期接種の範囲内で1回のみ接種を受けたことがある方 | 2回目と3回目を6日以上の間隔をおいて接種を受けてください。 4回目は9歳以上で接種を受け、3回目との接種間隔は6日以上おいてください。 |
第1期のうち、定期接種の範囲内で2回接種を受けたことがある方 | まず、3回目の接種を受けてください。 4回目は9歳以上で接種を受け、3回目との接種間隔は6日以上おいてください。 |
第1期のうち、定期接種の範囲内で3回接種を受けたことがある方 | 4回目を9歳以上で接種を受け、3回目との接種間隔は6日以上おいてください。 |
第1期を全く受けていない方 | 6日以上(標準的には6日から28日)の接種間隔をおいて2回、2回目接種からおおむね1年後に3回目の接種を受けてください。 4回目は9歳以上で接種を受け、3回目との接種間隔は6日以上おいてください。 |
注記:法令の規定では、上記の時期に接種可能とされていますが、第1期の接種を3回受けた方は、最後の接種からおおむね5年から10年毎に1回接種することで脳炎の発症を予防することが可能なレベルの抗体が維持されることが期待されますので、接種時期はこれらを総合的に勘案して実施することが望まれます。
予診票の郵送について
申込制です。
なお、練馬区に住民登録がある、平成18(2006)年4月2日から平成19(2007)年4月1日生まれの方に対しては、6月頃に個別に郵送を予定しております。
申込制による予診票発行の申請方法
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
予防接種を受ける場所
- 練馬区内の予防接種協力医療機関、練馬区以外の22区、西東京市、武蔵野市の予防接種協力医療機関でも受けられます。
- 里帰り出産等の事情により、上記の予防接種協力医療機関で接種を受けることができない方は、接種を受ける前に「予防接種実施依頼書」発行の手続きをしてください。
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
「予防接種実施依頼書」発行の手続きについて(接種を受ける前)
次のいずれかに該当する場合、助成は受けられません
- 接種日現在、練馬区に住民登録がない場合(転出届を提出した日付ではなく、転出日から住民登録はなくなり、全額自己負担となります。ご注意ください。)
- 予診票の有効期限(接種期限)を過ぎて、接種を受けた場合
- 「日本脳炎ワクチン 接種予診票」を医療機関に持参しなかった場合
注記1:転出した方は、接種を受ける前に転入先の行政機関に転入の手続きをし、転入先で接種、助成を受けてください。
注記2:練馬区内で引越し(転居)をした場合、新しい住所が記載された予診票が必要になります。転居の手続き後、予診票の再発行の手続きをしてください。旧住所が記載されている予診票の場合、接種、助成を受けられない場合があります。
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
予防接種を受ける前の注意
- 日本脳炎予防接種を受けることについて、このページをよく読んで、必要性や副反応についてよく理解しましょう。
- 予防接種はお子さんの体調が良いときに受けるのが原則です。
- 日頃から保護者の方は、お子さんの体質、体調など健康状態によく気を配ってください。
- 気にかかることや分からないことがあれば、接種を受ける前に医師や看護師などにご相談してください。
予診票は、接種の可否を決める大切な情報です。基本的には、接種を受けるお子さんの保護者が責任を持って記入し、正しい情報を医師に伝えてください。
接種間隔
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
予防接種を受けることができない方
- 接種を受ける時、体温が37.5度以上ある方
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方(注釈1)
- 日本脳炎予防接種の接種液に含まれる成分で、アナフィラキシーを起こしたことがあることが明らかな方(注釈2)
- その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方
注記1:急性で重症な病気にかかっているお子さんは、その後の病気の変化もわからないことから、その日は接種を受けないのが原則です。
注記2:アナフィラキシーというのは通常接種を受けた後約30分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。汗がたくさん出る、顔が急に腫れる、全身にひどいじんましんが出るほか、はきけ、嘔吐(おうと)、声が出にくい、息が苦しいなどの症状やショック状態になるような、はげしい全身反応のことです。
予防接種を受ける際に医師とよく相談しなくてはならない方
次の理由で、医療機関に通院中の方は、主治医のいる医療機関で接種を受けてください。
なお、主治医のいる医療機関以外で接種を受ける場合は、主治医の意見書または診断書が必要なこともあるので、診察の際にご相談ください。
- 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液の病気や発育障害などで治療や指導を受けている方
- 接種を受けた後、2日以内に発熱や発しん、じんましんなどアレルギーと思われる異常がみられた方
- 今までに、ひきつけ(けいれん)を起こしたことがある方
- 過去に、免疫不全と診断がなされている方、近親者に先天性免疫不全症の人がいる方
- 日本脳炎ワクチンに含まれる成分で、アレルギーを起こすおそれがある方
接種時に持参するもの
1 接種時に持参するもの
・「日本脳炎ワクチン 接種予診票」(事前に必要事項をご記入してください。)
・氏名、住所、生年月日(年齢)が確認できる書類(健康保険証など)
・母子健康手帳(母子手帳) 接種歴・接種間隔の確認のため、お手元にある場合は必ず持参してください。
2 任意で持参するもの
・郵送された「【定期】日本脳炎予防接種(特例)のお知らせ」または、「【定期】日本脳炎予防接種第1期(特例)のお知らせ」
以下の書類は、必要な方のみ、持参してください。
- 練馬区が発行した「予防接種実施依頼書」
- 委任状(保護者以外の方が同伴者となる場合には、保護者が記入した「委任状」の提出が必要になります。)
- 同意書(13歳以上のお子さんが保護者などの同伴なしで接種を受ける場合、保護者が記入した「同意書」の提出が必要になります。)
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
「予防接種実施依頼書」発行の手続きについて(接種を受ける前)
接種を受けた後の注意
- 接種を受けた後30分間程度は、接種を受けた場所でお子さんの様子を観察し、医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。急な副反応が、この間に起こることがまれにあります。
- 接種を受けた後、1週間は副反応の出現に注意しましょう。
- 接種を受けた部位は清潔に保ちましょう。入浴は差し支えありませんが、接種を受けた部位をこすることはやめましょう。
- 当日は、はげしい運動は避けましょう。
- 接種を受けた部位が赤くなったり、痛んだり、軽いだるさ、発熱、さむけなどを覚えることがありますが、いずれも通常2、3日中には特別の処置をしなくてもおさまります。
- 万一、高熱やひきつけ(けいれん)などの異常な症状が出た場合は、すみやかに接種医またはかかりつけ医の診察を受けてください。
副反応(予防接種によって起きる副作用)
通常みられる副反応として、接種を受けた局所が赤くなったり、腫れたり、ずきずき痛んだり、しこりや発しんができたりすることがあります。また、全身の反応としては、発熱や咳、鼻水などがありますが、ほとんどは、接種を受けた後2日までに出現し、3日以内に自然に治るので心配の必要はありません。
きわめてまれに重い副反応として、「ショック、アナフィラキシー(じんましん、呼吸困難、顔が急に腫れる等)」、「急性散在性脳脊髄炎(ADEM)」、「脳炎・脳症」、「けいれん」、「血小板減少性紫斑病(紫斑、鼻出血、口腔粘膜の出血等)」などの反応がみられることがあります。
注釈:急性散在性脳脊髄炎(ADEM)とは、予防接種を受けた後に、まれに発症することがあるといわれる脳神経系の病気です。予防接種を受けた後、数日から2週間程度で発熱、頭痛、けいれん、運動障害などの症状が現れます。ステロイド剤などの治療によって多くの患者さんは後遺症を残すことなく回復しますが、運動障害や脳波異常などの神経系の後遺症が残る場合もあります。
予防接種による健康被害と救済制度
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
ねりますくすくアプリ「ねりすく」
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
お問い合わせ
健康部 保健予防課 予防接種係
組織詳細へ
電話:03-5984-2484(直通)
ファクス:03-3993-6553
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