RSウイルス感染症
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更新日:2024年12月3日
RSウイルス感染症とは
RSウイルス感染症はRSウイルスによる呼吸器系の感染症です。
患者の約75%以上が1歳以下の小児で占められています2歳までにはほぼすべての小児が少なくとも1回は感染すると言われています。例年秋から冬にかけて主に乳幼児の間で流行していましたが、近年では7月頃より報告数の増加が見られるようになりました。
症状
潜伏期間は4~6日です。
症状としては、発熱、せき、鼻水などの軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。
低出生体重児、心疾患、肺疾患、免疫不全のある方は重症化のリスクが高いといわれています。
初めて感染した場合は症状が重くなりやすいといわれており、終生免疫は獲得されないため、どの年齢でも再感染は起こりますが、一般的には年長児以降では重症化はしません。乳幼児期、特に1才以下でRSウイルスに初感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。
特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。
症状が出た場合には
症状が出た場合には、かかりつけ医またはお近くの医療機関を受診してください。
その際には、事前に医療機関に電話で確認をした上で受診してください。
予防のポイント
RSウイルス感染症は、ウイルスに感染している人の咳やくしゃみ、または会話の時に飛び散るしぶきを吸い込んで起こる飛沫感染と、ウイルスがついている手指や物品(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップ等)を触ったり、なめたりすることで起こる接触感染があります。そのため、咳エチケットや日常的に触れる物のアルコールまたは塩素系の消毒剤で消毒するとともに、流水とせっけんによる手洗いが重要です。
ワクチン等
ワクチン
60歳以上を対象としたワクチンおよび生まれてくる子の予防を目的に妊婦に接種するワクチンがあります。
接種については、かかりつけ医にご相談ください(任意接種・保険適用外)。
抗体製剤
以下の対象者については、遺伝子組換え技術を用いて作成されたモノクローナル抗体製剤であるパリビズマブの投与があります(保険適用)。RSウイルス感染症の流行初期に投与し始めて、流行期も引き続き1か月毎に筋肉注射することにより、重篤な下気道炎症状の発症の抑制が期待できます。
・在胎期間28週以下の早産で、12カ月齢以下の新生児および乳児
・在胎期間29~35週の早産で、6カ月齢以下の新生児および乳児
・過去6カ月以内に気管支肺異形成症の治療を受けた24カ月齢以下の新生児、乳児および幼児
・24カ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患の新生児、乳児および幼児
・24ヵ月齢以下の免疫不全を伴う新生児,乳児および幼児
・24ヵ月齢以下のダウン症候群の新生児,乳児および幼児
関連情報
東京都感染症情報センター「RSウイルス感染症」(外部サイト)
東京都感染症情報センター「RSウイルス感染症が増えています!」(外部サイト)
健康部 保健予防課 感染症対策担当係
電話:03-5984-4671
ファクス:03-3993-6553
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