専門職のコラム「これから新しい命を迎える・迎えた人へ」
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ページ番号:129-344-028
更新日:2022年5月11日
つむぎ助産所 助産師
これから新しい命を迎える・迎えた人へ
こんにちは!助産師です
コロナ禍の中、妊産婦の皆さんの不安は大きいものと思います。
私は今年1月より東京都助産師会として地域の保健所と連携し、コロナに罹患された妊産婦さんにお電話をして経過観察をする取り組みに参加しています。
東京都福祉保健局「ご自宅で療養される妊産婦の方へ」(外部サイト)
1月から3月、オミクロン型コロナに罹患し保健所から健康観察の依頼があった妊産婦さんは、874人、延べ電話(訪問)回数は5161回です。私が担当した都内4区で全体の2割ほども占め、3か月間毎日2~3人の妊産婦さんに電話で健康観察を実施しました。その経験から、自宅療養をしている妊産婦さんたちは、概ねしっかりとコロナを乗り切って、元気になっていきます。何か気になる症状や重篤になる可能性があれば、オンライン診療やファストドクター、薬局、かかりつけ医などと連携し、地域でしっかりと支える体制が、昨年に比べると整って来ました。コロナ罹患の妊産婦における一般的な経過について、ママたちにお話する機会がありましたのでぜひ、ご覧ください。
ベビカム Mama Tea Break「自分や家族がコロナ陽性になった場合の、妊婦さんへの注意と心構えを学ぶセミナー」(外部サイト)
コロナ禍で、不安を感じているママが増えています
また、出産後の子育て環境も不安の一つでしょう。例えば、コロナ禍の状況で、マスクを常用することの赤ちゃんとの関わりへの影響もご心配かもしれません。助産所での『おっぱいケア』などでお世話してきた中で見てきた赤ちゃんたちは、総じて順調な発達をしています。赤ちゃんたちは、どうやら口よりも目に注目している様で、ママの口元が見えづらいことによる問題は認められません。行動規制のある生活環境で一緒の時間が長いこともあり、むしろ赤ちゃんの気持ちが安定していて、愛着形成はしっかりできているようです。発達への過剰な心配をしなくて良いと私は考えます。
その一方で、ママたちの悩みの多くは、「人と会えない」、「出かけられない」、「赤ちゃんと二人きり」、「親を当てにできない」というものです。出産においても、「立ち合いも面会もなく」、「一人で入院し、産んで、帰ってくる」現状です。退院後ご自宅に帰っても、「実家の親に来てもらえない」・「実家に帰れない」。そうした孤独な状況に直面して発生する不便・不都合・不安な気持ちでいっぱいのママが少なくないです。地元練馬区で長年、助産師として沢山の母子のお世話してきた経験の中で、こういう孤独感をこれほど多くのおかあさんが感じている状況は、以前とはちょっと違う、コロナ禍における問題の一つと感じています。
孤独を感じたら、助産師に連絡を
そういう状況を『なんとかしなければ・・・』と練馬区は、医療機関・助産所と連携して産後ケアのメニューを充実しています。区内の助産所や医療機関において、母子ショートステイ・母子ディケア・訪問産後ケアの3つのメニューで、今年度はさらに規模を拡大し提供されています。
また東京都助産師会では、助産師によるオンライン又は電話による相談事業を行っています。
不安と心配を抱え、孤独なママたちへ、どうか気軽に助産師を頼っていただければと思います。
お問い合わせ
健康部 健康推進課 健康づくり係
組織詳細へ
電話:03-5984-4624(直通)
ファクス:03-5984-1211
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