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専門医のコラム 「コロナ禍の子どものお口の健康を守るために!」

ページ番号:379-778-497

更新日:2022年3月1日

あけみ小児歯科クリニック 院長/日本小児歯科学会認定専門医
川端かわばた 明美あけみ先生

コロナ禍の子どものお口の健康を守るために!

子どもたちのお口について

長引くコロナ禍で子どもたちのお口はコロナ前と比べて特徴があります。おうちで過ごす時間が増えて、引き続き不要不急の外出を控えている方も多く、これらの生活環境の変化によって虫歯や歯肉炎が増えています。おうち時間が増えたことでおやつを食べたりジュースを飲んだりする機会も増えたことが要因の一つです。また、マスクを着用することで、鼻呼吸ではなく口呼吸になり口腔内が乾燥し、歯肉炎に罹患しやすい状況です。さらに家の中で走り回り転倒して前歯をぶつけて脱臼や破折(歯が折れること)、口唇の怪我といった外傷で来院される子どもたちが増えました。

お口の健康を保つには

食事は家族そろってよく噛んで食べましょう。その際は、お口は閉じてモグモグ食べましょう。おうちでのおやつやジュースは時間を決めて、食べた後は歯磨きや洗口して食べっ放し、飲みっ放しの口にしないようにしてください。現在、保育園・幼稚園・学校等での歯みがき・洗口は、飛沫感染を発生させる点から中止しているところがあります。しかし歯みがきは、お口の健康を保つだけではなく全身の健康維持にも大きな役割を果たしています。日本小児歯科学会では感染予防対策をしっかりとおこないながら、歯みがきを継続するよう推奨しています。

  • 歯みがきは、飛沫しないように口をできるだけ結んでおこないましょう。それができない場合は手で口の前をおおいましょう。
  • うがいは、少ない水で飛び散らないように注意しましょう。ガラガラうがいは「お」の口で、ブクブクうがいはしっかり口を閉じて、吐き出すときは、低いところからゆっくりおこないましょう。十分な換気をして3密を避けましょう。
  • 唾液の付いた手指で蛇口やハンドルに触らないようにして、最後は石鹸をつけて30秒間しっかり洗いましょう。

感染症の対策にはマスクは重要ですが、子どもの場合は適時の装着で、マスクを外している時鼻で呼吸しているか、口は開いていないか確認してください。口呼吸が続くようであれば歯科医院受診をお勧めします。

お問い合わせ

健康部 健康推進課 健康づくり係  組織詳細へ
電話:03-5984-4624(直通)  ファクス:03-5984-1211
この担当課にメールを送る

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