更生支援に関わる人・団体・ボランティア

　保護司とは、保護司法に基づき法務大臣から委嘱を受けた非常勤の国家公務員で、民間ボランティアとして活動しています。専門の国家公務員である保護観察官と協働して、保護観察や生活環境調整といった更生保護に関する業務に従事し、対象となる人々と定期的に面接するなどして、保護観察を受けるに際しての約束事を守るように指導したり、生活上の助言や就労の相談などの支援を行っています。また、犯罪予防のための啓発活動も行っています。　
　保護司をされている方は、地域住民の一人として、商工農業関係者、宗教者、教職員、会社員、公務員、主婦など様々な職業、職歴をもち、その経験を活かして活動しています。そして、ライフワークの一つとして長く続けている人が大勢います。

　保護司は、保護司法によって、配属された保護区（たとえば練馬保護区）ごとに保護司会を組織することになっており、練馬区保護司会はこのようにして組織された団体です。保護司会の仕事は、保護司法で定められています。
　練馬区保護司会（定数146名）は、所属する保護司に対する研修、犯罪予防のための地域での広報・啓発活動などを企画、実施し、また、練馬区をはじめ関係する機関・団体と相互に協力して犯罪予防、非行防止、青少年の健全育成などの活動を行っています。法務省主唱の”社会を明るくする運動”においては、練馬区とともに中心的役割を担っています。
　

　更生保護女性会とは、地域社会の犯罪・非行の未然防止のための啓発活動を行うとともに、青少年の健全な育成を助け、犯罪をした人や非行のある少年の改善更生に協力することを目的とするボランティア団体です。

　練馬区更生保護女性会では、「社会を明るくする運動」の推進委員会を組織する1団体として啓発活動への参加、東京法務少年支援センター（東京少年鑑別所）における枕カバー・掛布団襟カバー等縫製作業や蔵書補修などの更生保護活動のほか、夏休み子ども農業体験活動など青少年の健全育成活動や子育て支援も行っています。

　協力雇用主とは、犯罪をした人や非行をした少年の自立及び社会の中での立ち直りに協力することを目的として、犯罪や非行をしたという事情を理解した上で雇用し、又は雇用しようとする民間の事業主の方々です。
　刑務所を出所した人や少年院を退院した少年のうち、出所・退院後に仕事に就くことができなかった人は、仕事に就くことができた人に比べて再犯率（再び犯罪や非行をしてしまう割合）が約3倍とも言われており、仕事の有無が犯罪をした人や非行をした少年の立ち直りに大きな影響を与えるため、協力雇用主になっていただける事業主を増やすことは、更生支援や再犯防止の推進のために非常に重要です。

　協力雇用主が刑務所出所者や少年院退院者を雇用した場合に受けられる奨励金や、刑務所出所者や少年院退院者に起因する被害を被った場合に受けられる補償金などの国の支援制度があります。　　　
　詳細は、法務省ホームページ（外部サイト）をご確認ください。

　BBS（Big Brothers and Sisters Movement）会は、非行など様々な問題を抱える少年たちに、兄や姉のように身近な存在として接しながら、少年たち自身で問題を解決し、健全に成長することを支援することで、犯罪や非行のない地域社会の実現を目指す青年ボランティア団体です。