螺鈿蒔絵
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更新日:2019年5月14日
優しさ伝えるアクセサリー・・・螺鈿蒔絵
主な素材となる「べっ甲」の歴史は古く正倉院宝物にも見られる。中国・ポルトガルにより1500年代に長崎に入った「べっ甲細工」はその後江戸でも作り始められ、江戸時代(1700年代)には技法も確立された。また、装身具の多様性から蒔絵の加飾がなされ、現在ではかんざし・櫛・帯留等の和装品の他、ペンダント・ブローチ等の洋装品にも加工されている。
技法としては、漆と金粉・銀粉・あわび貝の薄貝を主な材料として絵模様を表す螺鈿蒔絵を如飾する。とくに金粉・銀粉は丸粉を用い、あわび貝の薄貝を細かに切り螺鈿を施し研出加工するのが特徴である。図柄は花鳥風月等の伝統的文様から現代感覚のモダン柄まで、幅広い図案を加工している。
工程は、下絵--->置目--->地描き--->貝切り--->貝置き--->粉蒔き--->乾燥--->塗込み--->研ぎ--->胴削り--->毛打ちとなる。
代々蒔絵師の系統を継ぐ土方家は、昭和46年「ひじかた工芸」を創立、土方吉雄(号良生)が加飾部門を担当し、第2回練馬区伝統工芸展より出展している。平成2年には区の無形文化財の指定を受け、平成5年よりその技術は土方杉久(号久生)に伝授されている。
練馬区伝統工芸会 会員名簿(螺鈿蒔絵)
氏名 | 住所 |
---|---|
土方 杉久 | 練馬区高野台 |
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