令和3年度環境作文コンクール作品集 小学生部門
ページ番号:928-103-064
更新日:2021年12月20日
<最優秀賞>私達の努力で決まる地球の未来
(5年生)
「地球は親から与えられたものではない。祖先からの授かりものでもない。子ども達から借りているのだ。」
これは、ネイティブ・アメリカンの言葉だそうです。私が住んでいる練馬区にはたくさんの緑があります。私は「やっぱり緑はいいなぁ。」と、いつも思っています。植物は私達の心をいやし、町の環境を良くしてくれる、人間が生きていくために絶対必要なものです。
でも、その緑が年々失われていることを知り、冒頭の言葉を思い出したのです。
地球は、人間が生きていける、奇跡の星です。しかも、その地球は未来から借りているものでもあるのです。だから、自分たちの都合で壊したり汚したりせず大切に子孫に繋げていかなくてはいけないと訴えているのです。
彼らはこんな言葉も言っています。
「蛙は、住んでいる池の水を飲み干さない。」
蛙よりもはるかに知恵のある人間が、自分たちの住んでいる地球の資源をどんどん使い、環境を破壊しているのです。何という愚かな行為なのでしょう。私は怒りさえ感じます。
確かに、人間が生きていく限り、自然環境を壊す場面があることは仕方がないと思います。しかし、物事には限度というものがあるはずです。例えば、人間の体には、けがや病気をした時に自分自身で治す力があると聞いたことがあります。自然も同じだと思います。それがSDGsの考え方だと思います。
しかし、今の変化の姿は異常です。もう取り返しのつかないレベルだと感じています。
何とかしたい。私達にもできることはないのか。そんな思いをもったのは当然です。
母は、使用済み牛乳パックをよく洗ってまな板として使っていました。いろいろな使い方をするのは賢い方法だと思います。私の役割は、皆の行動に目を光らせることです。使っていない部屋の電気は消したか、ごみは分別しているか、買い物時にエコバッグを、外出時には水筒をもったか確認するなど、省エネ、節電、節水をこまめに呼びかけています。私のような子供にできることは、限られているとは思います。でも、限られた範囲で精一杯頑張れば良いのではと思っています。
練馬区も必死に頑張っています。省資源・省エネルギー、ごみ減量、リサイクル活動をしているそうです。皆が協力して環境に良い活動をすれば、緑あふれる未来が来るはずだと思うと、何だかうきうきしてきます。私の家族だけではなくて、こうやって練馬区も活動をしてくれていると、とても心強いです。
私が一番いけないと思う行動は、自分には関係ないと逃げの姿勢をとることです。私がそうだったように、今の地球の状態を知れば、いかに危機的な状態か見えてきます。見えてくれば、何らかの行動をしないではいられません。無知こそ避けるべきだと思っています。
<優秀賞>リサイクル
(4年生)
リサイクルは、再生り用という意味です。不要になった物をごみにしないで、もう一度新しいせい品につくり変えてり用することです。わたしたちが「資源ごみ」として出している物は新しいせい品に生まれ変わって、またわたしたちのところへもどってきます。
どうしてリサイクルは必要なのでしょうか。せまい日本では、ごみをうめ立てる最終処分場がもうすぐ足りなくなります。またごみの量がふえ続けると町からあふれ出たごみが山や森林、川や海をよごしてしまいます。漁業農業といった産業へのダメージ、地球温だんか、そしてわたしたちの健康にもえいきょうをおよぼすことになるため、ごみをへらさなければなりません。
学校でもごみの分別やスラグを道路やコンクリートに再利用されていると学びました。
ぼくはふだんペットボトルのキャップ、フィルム、ペットボトルを分別しています。わからない時はお母さんにきいています。リサイクルも大切なことですがごみをへらすこともできることで、とても大事なことだと思います。
物を買う時に本当にそれは必要なものなのか、よく考え、気に入ったから、つい買ってしまわないように気を付ける。マイバッグを持ち歩きふくろには入れてもらわない。つめかえ用を買う。なるべくごみが出ない商品を買う、こわれたらすぐに買うのではなく修理して使う。ティッシュを使わずにおしぼりを使う。少し考えただけでもこれぐらいのことはぼくにもできそうです。
またぼくのお母さんは、料理をした後の油のついたフライパンを新聞紙でふきとってからせんざいであらっています。キッチンペーパーを使うよりも、ごみもへり、せんざいも少しですみます。使い古したタオルや着古したTシャツを切ってそうじする時ぞう巾として使っています。
また弟や妹はお友達から洋服、絵本、おもちゃのおさがりをもらって使っています。まだまだ使えるものなのでとても助かっています。学校で行っているシューズバンクも物をくり返し使う取り組みの一つだと思います。
昔の人は、「もったいない」ということをよく言っていたと、聞きました。昔の人の物を大事に使い、限りある資源を上手に活用し、ごみを出さないようなくらしをしてきたのに、今のぼくたちは、より便りでゆたかな生活をもとめて、大量の資源をものすごい速さで消費するようになってしまいました。このままでは資源も、よりよいかんきょうも未来に残すことができなくなってしまいます。まず、一人一人ごみに対して意しきを高くもち、できることからやるべきだと思います。きっと昔の人の知えは、げんざいにも生きると思います。
<佳作>東京五輪のメダルと練馬区のゴミ分別
(6年生)
練馬区のゴミ分別は細かいようです。母が嘆いていました。
「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「粗大ゴミ」「包装プラスチック」「古紙」「ビン・缶・ペットボトル」「小型家電」「電池」…練馬区のゴミ分別は10種類に分かれていて、確かに細かいといえます。ただ、ネットで調べていくと、自治体によって分別のスタイルが違うことが分かりました。練馬区だけが特別厳しいわけではないようです。そもそも、どうしてゴミを分別する必要があるのでしょうか。
東京五輪の閉会式を見ていたら「メダルは、廃棄された小型家電のリサイクルでできている。メダルを100パーセントリサイクルでまかなったのは東京がはじめて」と解説していました。これは練馬区がゴミの分別で指定している「小型家電」のことなのか。分別するとリサイクルにつながるのでしょうか。
「資源・リサイクル促進センター」のホームページによると「ごみの中には、もう一度資源として使えるものがたくさんあります。ごみを分別して出すと、資源として使えるものをリサイクルルートに乗せることができます。しかし、分別しないで「燃えるごみ」や「燃えないごみ」として出すと、すべてが燃やされたり埋め立てられたりされ、分別すると資源になるごみも二度と資源にもどれなくなってしまいます」とありました。
なるほど。廃棄物をゴミとして捨てるか、資源としてリサイクルするかは、「分別」にかかっているんですね。
理想は、ゴミをなくしてすべて「資源」としてリサイクルすることです。その目標「ゼロ・ウェイスト」(無駄・ごみ・浪費をなくす)を目指した町が、徳島県の上勝町という自治体です。分別はなんと13種類54分別。練馬区よりもかなり厳しいルールです。この町では、2020年までにゴミをゼロにして、すべて資源としてリサイクルすることを目指していました。残念ながら、リサイクル率100パーセントは実現できず、80パーセントで終わってしまったそうですが、廃棄物のうち80パーセントがリサイクルできたというのはすごいことだと思います。母は練馬区のゴミ分別が厳しいと嘆いていましたが、すべての廃棄物をリサイクルするという理想から考えると、まだまだ甘いかもしれません。オリンピックのメダルをすべてリサイクル品でまかなえたように、練馬区の廃棄物を100パーセントリサイクルできるようになることが理想です。
僕らが大人になったころ、もう一度、日本で五輪が行われるかもしれません。その時には、日本全体で「ゼロ・ウェイスト」になっていれば素晴らしいと思います。
<佳作>自然をこわすプラスチックごみ
(5年生)
三年前に、沖縄県の石垣島に行きました。海がエメラルドグリーン色で、とてもきれいでした。しかし、砂浜には、レジ袋や、ペットボトル、プラスチックのスプーンなどがちらほら落ちていました。ぼくは、「こんなきれいな海が台無しだ。」と思いました。テレビのニュースでも、クジラのおなかから、大量のプラスチック袋が出てきて死んでしまったと言っていました。原因は、クジラがえさと間違えてしまったからだそうです。このようなごみを、海洋プラスチックごみと言うそうです。
では、プラスチックごみを減らすためにはどのようなことをすればよいのか考えました。まず、一番身近なのは、レジ袋ではなく、マイバッグを持つ。ペットボトルを減らすために、水とうを持つ。この二つは、ぼくも実践しています。最近では、プラスチックに代わる新素材が出ています。ライメックスや、さとうきびのしぼりかすから取ったバガスという材料を使いプラスチックの代わりになる容器をつくっている企業もあります。ぼくのお母さんが働いている店では、プラスチックのストローから紙製のストローに替わったと言っていました。また、プラスチックごみを減らす清掃活動も行われています。2008年にスタートした「スポGOMI」です。この活動は「ごみひろいはスポーツだ!」を、スローガンにチームごとに別れ、ごみの量をポイントで競うスポーツです。「ごみを発見するとうれしい。でも、本当はごみなんて無い方がいい。」と参加者は、あまり気付かなかった町のごみの存在に気付き、環境意識に大きな変化をもたらすそうです。ぼくは、この活動がとてもすばらしいと思いました。なぜなら、ごみを減らす清掃活動、チーム戦を楽しむこと、地域のごみの存在に気付き、スポーツなので自分の健康のためにも良い。一石二鳥ならぬ、一石四鳥だと思いました。今では、スポーツと言う新しい取り組みで、九万八千人が参加する一大イベントになり、海外でも行われています。ごみも減って、世界ともつながり、健康にも良いこの取り組みが、もっと広がればいいなと思います。そして、これが海にくらす生き物たちの命も救うことにつながっています。
ぼくは、海の生き物たちの命を救うためにも「ポイ捨ては、絶対にしない。」と心の中でかたく決め、砂浜も、海も、きれいになればいいなと思いました。
<佳作>世界のためにできること
(6年生)
一学期に、クラスの全員で環境について調べ、提案書を書きました。私は、世界の水問題について調べようと思いました。なぜなら、テレビで私よりも小さな子たちが危ない道を何時間もかけて水をくみに行っていたのを見たからです。でも、苦労して危ない道を通っても手に入るのは泥が混ざった水で飲んだら命を落とすかもしれないという映像を見て、私たちにも何かできることはないかなとも、思ったからです。映像の中で特に印象に残った言葉は「命の水、でも命がけの水」という言葉です。
今の日本や世界の水問題の現状や問題点は清潔な水を飲めずに命を落とす人が少なからずいるということです。それと、私たちは、手を洗っている時やお風呂で急いでいる時には、水の量を考えずに出しっぱなしにしてしまったりすることがあげられると思います。以上のことから私は次の三点を提案します。
一つ目の提案は、水を節約することです。水を節約するのとしないのとでは水の量がずいぶん変わります。私たち人間は一人あたり約214リットルの水を一日で使います。ですが、この数字は国や地域によっても異なります。私たちにとって水はなくてはならないものなので大切にしなければいけません。これが実現した時の効果は水道代を減らすことができます、あと、少しでも水を節約すれば貧しい暮らしをしている人にも清潔な水がとどくと思ったからです。
二つ目の提案は、自分の箸を持ち歩くことです。自分の箸を持ち歩けば、レストランに行った時でもレストランの水を節約することができるし、感染予防としても役立つと思うので一石二鳥になると思ったからです。
三つ目の提案は、水をタンクやペットボトルなどにためることです。災害時に水があれば、水がないよりも生きのびることもできると思ったからです。提案が実現した時の効果は、多くの人が飲み水を確保できるかもしれません。水を飲まなければ人は、2~3日ほどで死んでしまうことが多いです。人間の体には平均して55~60パーセントが水分でできています。生まれたての赤ちゃんは、75パーセントが水分でできていると見ました。やはり私たちにとっては、水は生きる上ではとても大切なのです。
テレビで見た内容を忘れずに、これからも生活していきたいです。アフリカなどでは、水をくみに行く仕事は、子どもや女性に任されることが多いと知って、力が強い男性は、なぜ水をくみに行くことが少ないのか疑問に思いました。みんなも世界中の人々のために水を節約してほしいです。
<佳作>環境のために地域の人々の取り組み
(6年生)
私の家族は、朝早くから家の周辺や、駐車場をそうじしています。なぜかというと、私の家の前を通って、通勤している人が、飲み物の缶を捨てたり、ポイ捨てをする人がいるからです。
実際に、そうじを行っているおばあちゃんが、ポイ捨てをしている人に、「うちの敷地にゴミを捨てないでもらえる。」と言ったら、飲み物の缶を捨てていかなくなったそうです。そのことを聞いて私は、うちの敷地に捨てなくなったのはいいけど、その人がまた他の所にゴミを捨てていなければいいなと思いました。なぜなら、うちの近くの川に、ゴミが捨てられているのを見たことがあるからです。川がよごれるえいきょうで、海や、海の生き物に、悪いえいきょうをあたえてしまい、カメや魚が、えさとまちがえて、食べてしまうからです。そうなると、海の生き物が死んでしまい、数が減ります。それを減らすために、練馬区では、ゴミを拾うボランティアの人や個人で行う人もいます。この人たちの取り組みで、少しでも、ゴミが減ると海に悪いえいきょうを、あたえにくくなります。他にも、地域の環境が良くなり、街にごみが落ちていることも減ります。
このことから、私は他にも、環境のために出来ることがあると思います。なぜかというと、日常的な場所に、ごみ箱を設置したり、自分の家に、ごみを持ち帰って捨てる他にも、道にごみを捨てず、ごみ箱に捨てればいいと思うからです。私は、このこと以外にも、自分で出来ることがあると思うので、出来るはん囲までやり、環境をより良くしていきたいです。
<佳作>地球温暖化について
(4年生)
近年、うなぎが日本でとれなくなっていますが、その理由の一つが地球温暖化と言われています。本来は冷たい水に住むうなぎですが、水が温かくなると住めなくなり、2013年には、日本うなぎは絶滅のおそれがあるとして、野生動物のリスト「レッドリスト」に追加されています。うなぎ以外にもさんまも同じじょうたいにいます。さんまも冷たい水にしか住めないので、冷たい水をさがして日本近海からいなくなり、ぎゃくに海外ではさんまが大量にとれることが起きています。
ぼくは魚を食べるのが好きで、うなぎやさんま、いろいろな魚を食べたいのですが、このまま世の中が進んでいくと、うなぎやさんま、それ以外の生き物もいなくなってしまいます。だから、地球温暖化がひどくならないように、使いすてではない、ずっと使えるものや、近場などは車を使わないで、自転車を使っていどうするなどして、二酸化炭素や水じょう気を出さないようにして、少しずつ元の地球にもどしていきたいです。
SDGsの13番目のこうもくに「気候変動に具体的な対策を」という事が示されています。資料を読むと、「全世界の二酸化炭素排出量は1990年以来、50%近く増大しています。」とあります。ぼくはこの文章を読んでこれまでにたった31年しかたっていないのに50%近くも増大していると知ってとてもおそろしく思いました。ぼくが少しずつ進めていても、2030年までに間に合うか不安です。そう思ってぼくは、学校生活でできる事を考えました。学校では色々なごみが出ます。例えば、実験をした後に出るかすでも、もえるごみともえないごみに分けるだけで、少しでも目標に近づけるのではないかと思っています。他にも、給食ののこりかすや、食べのこしも、40%はひりょうになり、18%はぶたや牛、鳥のえさになります。それでも、42%はすてられてしまい、温室こうかガスが出てしまいます。だから、なるべくのこさないようにして、食品ロスをへらしていきたいです。
他にも、地球温暖化に直接はつながりませんが、エネルギーのむだ使いや、使わない物を作ること、木を切ることによって、地球温暖化がよりしんこくになります。
ぼくは生き物が大好きです。でも地球温暖化のせいで生き物がどんどんへってしまうかもしれません。だからぼくは、大好きな生き物のためにも、自分にできることをせいいっぱいやりたいです。
<みどりのねりま特別賞>一つの電気から生まれること
(6年生)
「あっ。また電気つけっぱなし。だれ?」という母の台詞は一日に一度は家に響きます。その犯人は大体私なので、毎回渋々消しに行きます。しかし、ある時、電気を消さなければならない理由について疑問を感じました。私は理由をたくさん考えてみました。電気代が多くかかってしまうから、発光するための回路がショートして火災が起こるから、電線は近所の家ともつながっているため自分の家で使いすぎると他の人が電気を使えなくなるから。ありえない理由も考えてみましたが、なかなか納得できず、母に聞くことにしました。すると
「電気代もそうだけれど、一番は二酸化炭素の排出だよ。二酸化炭素が増えれば温暖化がすすんで結局私たちに害があるのだから、気をつけようね。」
と教えてくれました。電気代も関係あることが当たったことは嬉しかったですが、またさらに、疑問が生じました。どうして電気をつけると二酸化炭素が出るのか。このことについては自分で調べてみることにしました。
電気を作るには燃料が必要です。例えば、火力発電という方法だと石油や石炭、天然ガスといった化石燃料を燃やしてそこから発生する蒸気を利用し、タービン(回転式の原動機)を回してさらにそれにつながる発電機を回し、発電するそうです。火力発電は燃料を燃やすときに二酸化炭素を排出することも分かりました。家庭で二酸化炭素を出しているものは、自動車、その次が家電製品だということも知りました。私は今まで家電製品はそこまで電気を使わず、二酸化炭素をあまり出さない物だと思っていたのでとても驚きました。しかし、二酸化炭素を減らすための取り組み。それは家電製品利用の節約だけではないと思います。私はそこで、学校でも二酸化炭素削減対策はできるのではないか、と考えました。給食を残さず食べれば残り物を燃やすときに排出される二酸化炭素が減り、使わない教室の電灯を消せば前に書いたように二酸化炭素が減ります。一つ一つ考えていくと身の回りには二酸化炭素が減らせる手段がたくさんあることに気がつきました。
このことから、自分でも二酸化炭素の削減に貢献できることに気づきました。今後、家ではクーラーを使うとき衣服などを工夫して設定温度をできるだけ上げたり、お風呂ではシャワーを使う時間を短くするためにこまめに止めたりして少しずつ二酸化炭素削減に努められれば良いな、と思いました。そのような思いを一人一人がもち、行動すれば、着実に二酸化炭素は減り、人々が暮らしやすいかたちに変化していくのではないかと思います。
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環境部 環境課 地球温暖化対策係
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