人権

　人権が大切だといわれるのは、なぜでしょうか。人権とは、人が人らしく幸福に生きていくために最低限必要な権利であり、誰もが生まれながらにして持っていて、誰からも侵されることのないものです。
　私たちは、社会や家庭で多くの人たちと関わりをもって生きています。一人ひとりが自分らしく生きることができると同時に他の人たちもその人らしく幸せに生きていけることが必要です。
　21世紀は「人権の世紀」といわれています。区では、人権尊重社会の実現のために、人権に関わる問題を区民一人ひとりの身近な課題ととらえ、日々の生活のなかで、区民の皆様や地域社会と協力して人権尊重社会の形成に取り組んでいきます。

　日本国憲法はその中で、基本原則のひとつとして、基本的人権の尊重を明記しています。
　また、20世紀の二度の世界大戦の反省から、1948年に国連総会で採択された世界人権宣言の第1条には、「すべての人間は生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」とうたわれています。
　私たちは毎日の生活の中で、人権問題を身近な問題ととらえているでしょうか。自分の人権だけではなく、お互いの人権も大切にしていますか。人権問題は決してむずかしい問題ではありません。日常生活の中で、人権や人権問題に関心を持つことが、その一歩です。

　人権問題と一言でいっても、さまざまな問題があります。「人権教育のための国連10年」（1995年～2004年）の決議を受け、我が国においても平成9年に国内行動計画を策定し、人権教育・啓発を推進していく上で解決すべき重要課題として、女性、子ども、高齢者、障害者、同和問題、アイヌの方々、外国人、HIV感染者等、刑を終えて出所した方々等をあげています。もちろん、人権問題にかかわる問題は数多くあります。犯罪被害者やその家族の人権問題、多様な性の問題など、さまざまな問題があります。
　区では、あらゆる人権問題を解決し、差別のない社会の実現をめざします。

　人権の考え方を多くの人に理解してもらい、日常生活の判断基準にとり入れてもらうための取り組みが、人権教育や啓発です。平成12年12月には、「人権教育及び人権啓発の推進に関する法律」が施行されました。区では、人権尊重に対する正しい理解と認識を深めるため、学校における人権尊重教育を推進するとともに、次のような啓発活動をおこなっています。

　毎年12月4日から10日までの人権週間に合わせて、さまざまな人権問題を身近に考えていただくために、区民のみなさまを対象にした講演と映画会を行っています。詳細はねりま区報や、このホームページのイベント情報でもお知らせします。

　人権問題の当事者や学識経験者などの講演を通じてさまざま人権問題について考える「人権セミナー」を行っています。開催日時や講師・講演内容等の詳細は、ねりま区報や、このホームページのイベント情報でもお知らせします。

　各種人権問題を易しく解説したポケットブックや東京都が発行した啓発冊子「みんなの人権」や「明るい社会をめざして」などの配布も行っています。

　人権に関する理解を深めるため啓発DVDの貸出しをしています。貸出DVD一覧（PDF：20KB）

都内貸出機関等のご紹介
　次の機関でもDVDの貸出しを行っていますので、直接お問い合わせください。
東京都人権プラザ 図書資料室（外部サイト）
公益財団法人人権教育啓発推進センター 人権ライブラリー（外部サイト）

　次のサイトでは人権啓発動画を視聴いただけます。
法務省　MOJchannel（外部サイト）
公益財団法人人権教育啓発センター　人権チャンネル（外部サイト）