お酒との上手な付き合い方
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更新日:2023年10月17日
お酒は適量ならば緊張やストレスを和らげたり血行を促進するなどの効果があります。しかし、過度の飲酒は生活習慣病などを引き起こすばかりか、こころの健康を害するともいわれています。お酒についての正しい知識を学び、上手に付き合っていきましょう。
アルコールはからだの中でどのように吸収・分解されるのか
口から入ったアルコールは胃や小腸から吸収され、血液に入り、脳や全身に送られます。体内に入ったアルコールの大部分は肝臓で代謝され、最終的には水と二酸化炭素となって汗、尿、呼気から排出されます。アルコールは脳の神経細胞に作用して、運動機能などに影響を及ぼします。また、二日酔いで起こる頭痛や吐き気などは、アルコールを分解するときにできる「アセトアルデヒド」という物質が原因です。
飲酒後の血中アルコール濃度は、食事の有無やアルコール飲料の種類と飲み方、体格や肝臓の大きさなどによって異なります。日本人は欧米人に比べてアルコールを分解する酵素の働きが低く、お酒に弱い人が多いといわれます。
過度な飲酒によるからだへの影響
適量を超えて飲酒するようになると、身体に不調が出るようになっていきます。
生活習慣病(糖尿病・脂質異常症・高血圧・肝臓病など)や口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・大腸と女性の乳房の癌、認知症、う蝕(むし歯)、歯周炎は飲酒が影響していると言われています。
アルコールによる健康障害 厚生労働省e-ヘルスネット(外部サイト)
女性の飲酒とからだへの影響
女性特有の飲酒によるリスク
女性は男性に比べ、アルコールの分解に時間がかかります。また、少量のお酒で短期間に肝障害や依存症に進展しやすいといわれており、注意が必要です。
厚生労働省e-ヘルスネット「女性の飲酒と健康」(外部サイト)
東京都福祉保健局「TOKYO#女子けんこう部」(外部サイト)
東京都福祉保健局「女性のためのお酒、ほどほどガイドブック」(外部サイト)
妊娠中・授乳中の飲酒による影響
妊娠中は胎盤を通して、授乳中は母乳を通して、アルコールが直接胎児・乳児へ送られます。肝臓が未熟な赤ちゃんは、アルコールにより脳や身体にダメージを受けます。そのため、妊娠中・授乳中の飲酒は避けましょう。
厚生労働省e-ヘルスネット「胎児性アルコール・スペクトラム障害」(外部サイト)
適度な飲酒量とは
厚生労働省の指標では、節度ある適度な飲酒は、1日平均純アルコールで20グラム程度の飲酒とされています。また女性や高齢者、少量の飲酒で顔面紅潮や吐き気などが起こる人については、アルコール分解速度が遅いため、これより飲酒量を少なくするよう推奨しています。純アルコールで20グラムのアルコールを代謝する時間はおよそ4時間、お酒が弱い方や女性などは5時間以上かかることもあります。
お酒の適量
お酒との付き合い方のポイント
公益社団法人アルコール健康医学協会が、お酒の適正な飲み方・マナー等を「適正飲酒の10か条」にしています。
生活の中で意識し、実践していきましょう。
公益社団法人アルコール健康医学協会「適正飲酒の10か条」(外部サイト)
飲酒問題を予防する区の事業・サービス
練馬区の保健相談所では、飲酒関連問題や依存症などについて悩みをお持ちの方やそのご家族のご相談をお受けしています。また精神科医師による個別相談(予約制)も行っています。事前に担当地域の保健相談所へご相談ください。
その他の相談先
個別相談・本人向けプログラム・家族教室(講義形式)などを行っています。
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