第4回練馬区産業振興指針策定会議
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ページ番号:154-195-244
更新日:2010年2月1日
会議の名称
練馬区産業振興指針策定会議(第4回)
開催日時
平成16年12月16日(木曜) 午後7時~8時35分
開催場所
練馬区役所 本庁舎5階 庁議室
出席者
座長 高橋委員
委員 菊地委員、関口委員、諸橋委員、岡田委員、井口委員、篠委員、加藤委員、伊藤委員(順不同)
オブザーバー 新山(敬称略)
傍聴者
0名
会議次第
(1)開会
(2)会議記録の確認
(3)練馬区産業振興指針(案)について
(4)その他
配布資料
資料4‐1 第3回練馬区産業振興指針策定会議会議記録
資料4‐2 練馬区産業振興指針(案)
事務局
練馬区産業経済部経済課庶務係
電話:03-3993-1111(代表)
E-mail:keizai@city.nerima.tokyo.jp
会議の概要
座長
第4回策定会議を開催する。次第に沿って進める。
会議記録の確認をする。
事務局
会議記録については、第4回策定会議開催案内とともに送付済である。訂正があれば、今日の会議終了時までにお願いする。
座長
練馬区産業振興指針(案)について、事務局から説明いただきたい。
事務局
第3回策定会議で委員の方からいただいた意見を踏まえて修正したものについては、第4回策定会議開催案内とともに送付済である。資料4-2は、さらに委員の方からいただいた意見を踏まえ、再修正した案である。
[資料4-2により、練馬区産業振興指針(案)について説明]
座長
素案からの主な変更点はどこか。
事務局
今日、CSRの重要性が急速に高まってきていることを踏まえ、「産業振興の基本的な考え方」に事業者の社会的責任について、項目として加えさせていただいた。
座長
この策定会議には、ものづくり、商業、農業の関係者や区民など、多様な方が参加している。それぞれ専門の立場から確認し、ご意見をいただきたい。
「各主体の役割と産業振興の推進体制」に産業振興推進組織を設置する、とあるが、現在はそのような組織がない、ということか。
事務局
現在はない。今後設置する。
座長
5-(2)の区民と産業の交流を図る仕組みとは別のものか。
事務局
別のものではなく、産業振興推進組織において、区民と産業の交流を図る機能を果たしていきたい、ということである。
座長
具体的に、どのような組織を想定しているのか。
事務局
個別の事業分野ごとでの推進組織はあるが、産業の振興ということを広く区民に理解いただき、参加いただく仕組みはなかった、との認識から記載した。
具体的なアイディアを出していただければありがたい。
委員
「各主体の役割と産業振興の推進体制」の産業経済団体のところに、括弧書きで注釈が付いているが、産業経済団体という言葉が最初に出てくる「指針策定の意義」のところに付けるべきではないか。
事務局
そのように修正する。
委員
「練馬区における産業の現状」の2段落目で、「~事業所数で7.6%の減少、従業者数で3.9%の減少~、」と減少が2回続いているが、1回でよいのではないか。
座長
読み慣れていない人には2回続いてもよいかもしれない。事務局に任せる。
農業についてはどうか。観光・交流型農業を強く意識した記載になっていると思うが、いかがか。「練馬区の産業特性を考慮した今後の方向性」のなかで、農業については、区民に限らず多くの方の集客を図るべきだ、との意見もあった。
委員
区外の方も参加いただけるとよい、と考える。
事務局
区外から人を呼び込むことも必要だと考えるが、まずは、区民の方々に理解いただくということに重点をおいた。
委員
区民の参加については、単に製品を作るということなのか、あるいは、堆肥づくりなどを含めて総合的に取り組んでいくのか、検討が必要だ。
座長
統計的に、区外からどの程度の人数が参加しているのか、把握は可能か。
事務局
区で開設している農園は、区民のみを対象としている。体験農園の利用者も、利用者リストからみると、約95%は区民である。
座長
区民を主な対象とすることが、実態を踏まえたものということになる。
委員
区外から通ってくる方は少数ということか。
事務局
これらの農園には駐車場がないため、住いと農園が離れていると利用が難しい。
座長
商業については、かなり加筆されたようだ。
事務局
防犯や環境保全活動などについて加えさせていただいた。
委員
商業については、「練馬区の産業振興を考慮した今後の方向性」の記載と「各主体の役割と産業振興の推進体制」の記載を入れ替えた方がよいのではないか。
座長
「各主体の役割と産業振興の推進体制」のところで、応分の負担に努める、という表現で終わっているため、わかりづらく感じるのではないか。応分の負担に努め、協力して進める、との記載にしてはどうか。
事務局
地域経済の活性化を図るために、商店会へ加入し、負担を分かち合うよう努める、との記述をしているが、地域コミュニティへの参加および地域経済の活性化を図る、ということが目的である。応分の負担に努めることによって、地域コミュニティや地域経済を活性化させていく、という記述にすれば、意図を汲み取りやすくなるかと考える。
座長
事業者の役割としてわかりやすくなるよう、文章を再考していただきたい。
委員
産業の重要性を区民が認識するためには、その前提として、事業者に法令の遵守と、情報公開を進めていただきたい、ということがある。また、積極的に意見やクレームを受け入れてくれるような窓口があるとよい。
区というものが、産業経済部だけを指すということではなく、区の組織内の連携も必要ではないか。事業部制ということにつながると思うが、産業振興は、産業経済部だけでできるものではないので、組織の壁を突き崩して柔軟に対応していかないと、新しいことはできにくいのではないかと考える。
座長
産業の振興にあたっては、区全体で取り組んでいく必要がある。また、区民が参画しやすくなる足場という趣旨が、最後の推進体制のところに加えられるとよい。
事務局
「各主体の役割と産業振興の推進体制」で、産業振興施策を展開する、とあるのは、産業経済部だけではなく、区全体で取り組むことである。踏み込んだ記載はしていないが、組織的に取り組んでいる。
委員
指針を読んだ区民がわかるような表現にできないか。区全体で産業の振興について取り組んでいるのであれば、積極的にアピールするべきである。
座長
産業という言葉が、区民に対して重いイメージである。
委員
産業振興という問題は、環境問題やゴミ問題などより区民の関心は低いと思う。
委員
消費者という立場の区民が、産業振興にどのように参加していくか、ということは難しい問題だ。しかし、産業振興は消費者がいて成り立つ、という意味で、消費者が区内産業を育成する、との視点は必要である。
座長
5-(2)「各主体の役割と産業振興の推進体制」で、産業活動への区民の参画を促進する、という部分を、産業活動をより区民に親しいものとする、というような書き方にできないか。区民が読んだときに、産業と区民の距離感を意識した文言が入っていると、区民と産業の共生のための足場をつくっていこう、という意図が伝わりやすくなる。
委員
企業にとっては、クレーム処理ということが大事になっている。区にも広聴担当組織がある。「産業振興の基本的な考え方」に法律遵守ということは書いてあるが、クレーム処理をどう行うか、ということは大事である。
座長
指針には加えにくいが、クレーム処理を的確に行うことは、顧客を確保することにもつながる。クレーム処理は、マーケティングの上では重要な要素となっている。
委員
事業者にとって、クレーム処理は重要だと考えている。クレームについては、すぐに対応するようにしている。また、製造年月日や原産地の表示について、消費者からのニーズと行政からの指導が厳しくなっている。
委員
商品に対する配慮は、どの製造業者でも同じである。消費者の商品に対する要求は厳しく、商品に斑点がひとつあるだけでもクレームになる。また、要求の範囲も商品そのものに限らず、パッケージなどの微細な破損にまで至り、かなり神経を使う。その結果、コストアップにもつながっており、苦労している。
この指針はよくまとまっていると思うが、今でも生産者は消費者の立場を考えて生産している。その一方で、消費者にも生産者に関心を持ってもらうことにより、相互に理解が進むことが大事である。そこから新しい展開につながるのではないか。
また、具体例を挙げて取り組んでいくことも必要ではないか。例えば、病院など新しい施設などができるにあたって、新たな需要を見込んで、区や産連が事業者を呼び込んだりアピールすることもビジネスにつながる。そうしたことも、表現の中に盛り込めるとわかりやすくなると思う。
委員
原案では、「練馬区の産業特性を考慮した今後の方向性」に、アニメ産業や伝統工芸について記載されていたが、案では記載がなくなった。東京商工会議所では、練馬区の特徴であるアニメ産業に力を入れている。ぜひ言及していただきたい。
委員
アニメ産業等については、「練馬区の産業特性を考慮した今後の方向性」の5に加えてはどうか。また、生産者と消費者との共生については、「産業振興の基本的な考え方」の3に加えることができるのではないか。
事務局
「区民生活と産業の共生」について、区民・消費者が産業に対して一定の理解を持つとともに、区民の声を産業側が聞く、ということを両立することができれば、双方の関係性を表せるようになるのではないか。
座長
産業側からも区民側からも、共に歩み寄ることが必要である。
委員
この指針は、ホームページで公開する他に、区民が知る手立てはあるのか。
事務局
ホームページでは、全文を公開する。また、主な区立施設に印刷したものを配布し、閲覧できるようにする。
委員
産業振興というと硬いイメージがあり、区民が手に取りにくい。この指針の内容を絵で表したりできれば、区民へのPRには効果があるのではないか。
事務局
区民へのPR方法については、検討させていただく。
委員
どのように伝えていくのかが課題である。たとえばアニメ産業に関連づけて、宮崎駿作品に使われている区内事業者の製造する絵の具を使用したポスターを作成するなど、工夫してはどうか。
委員
素案では、「産業振興の基本的な考え方」の2に、NPO等が地域ニーズへの新たな担い手となりつつあるという記載があったが、案では削除されている。
委員
NPOは、地域の担い手に含まれるのではないか。
オブザーバー
産業や企業に対する責任的な記述があるが、世の中の発展には、企業や事業者が創意工夫により貢献している。事業者にはそのような重要な役割があり、消費者にも理解いただきたい、という内容がうたわれている。単に企業だけの視点ということではなく、企業と消費者が良い点を認め合い、共生していくということになっていて、よい指針であると思う。
座長
地域において、商売に携わる方や農業に携わる方と住民との距離が近いということが、練馬区という比較的大きいコミュニティの中で実現できるとずいぶん変わる。
今回で最終回ということである。今後について、事務局からの説明をお願いする。
事務局
今日いただいた意見を反映させたうえで修正し、その内容を座長にご確認いただき、完成版とさせていただきたい。その上で、年内に区長に報告させていただく。
座長
基本的な方向は変わらないので、よいのではないか。
では、今日いただいた意見を整理する。
1)産業経済団体の括弧書きの注釈を、最初に出てくるところに付ける。
2)「練馬区の産業特性を考慮した今後の方向性」の5に、アニメ産業等を盛り込む。
3)「各主体の役割と産業振興の推進体制」の、商店街に関する記述を修正する。
4)5-(2)か3-(2)において、区民の参画の足場づくりとして、親しみを持ってもらうとか距離を縮めるというニュアンスを盛り込む。区民も産業に距離を近づけ、産業も区民に近づけるという双方向での表現としたい。
その他、指針策定後の事項になるが、PR方法についての意見もあった。
事務局
この指針は策定会議で提言いただいたものであり、今後は、この指針を基本的な考え方として(仮称)産業振興基本条例を策定する。
産業振興に関する条例を制定している区はいくつかあるが、練馬区は制定していなかった。指針に示したように、産業振興が重要な課題になっていることを踏まえ、指針に盛り込まれた考えを宣言するような条例になる。考え方を明確に打ち出していくことで、より実効性が確保されるのではないか、と期待する。また、産業振興推進組織の設置についても、方向性を示すことで、設置を担保していく。
このような条例を策定する予定である。年明けに議会の方に提案していく。
座長
指針が条例の基本的な考え方になるということで、重要な役割だった。私見だが、各委員の意見について、かなり盛り込むことができたと考えている。
4回にわたりご出席いただき、闊達な議論に感謝する。今回の意見を踏まえて最終的にまとめる。細かい文言は任せていただき、最終版は事務局から送る。
これにて、練馬区産業振興指針策定会議を終了する。
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産業経済部 経済課 産業振興調整係
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