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ペットの災害対策

ページ番号:406-590-225

更新日:2023年11月21日

災害が発生したとき、ペットを飼っている方はどうすればいいのでしょうか。
いざというとき、ペットを守れるのは飼い主だけです。まず飼い主が無事でいること、そして避難する場合にはペットと一緒に避難拠点に避難すること(同行避難)が基本です。
ともに安全に避難でき、周りの人へ迷惑をかけず、安心して過ごすためには、飼い主の方の日頃からの心構えと備えが大切です。

住まいの防災(在宅避難の備え)

自宅を災害に対して強くしておくことが、人とペットの安全にもつながります。自宅が安全であれば避難拠点等に避難する必要はありません。ペットとともに自宅で待機してください。
慣れない避難生活はペットにとっても大きなストレスとなります。住み慣れた自宅ですごせるよう、住まいの備えを強化してください。

1.住まいの耐震強度の確認
2.家具の固定、転倒・落下防止
3.飼育ケージの固定、転倒防止(屋外飼育の場合は外塀やガラス窓の近くを避ける)
4.ケージなどペットの避難場所(隠れ場所)の確保

同行避難

自宅が住めない状態のときは、危険回避が最優先です。ペットを連れて避難してください(同行避難)。
区では、災害時、やむを得ない場合はペットを連れて避難拠点に避難できるとしていますが、避難拠点で使用するペットの用品や避難中のペットの管理などはすべて飼い主の方の責任となります。避難への十分な備えをお願いします。
また、避難拠点には、動物アレルギーの方や動物が苦手な方も避難してきます。飼い主の方は、各避難拠点で定めたペット管理のルールを厳守してください。他の避難者への配慮が、ペット飼育への理解につながりますので、ご協力をお願いいたします。

どこへ避難すればいいの?

区では、大地震が発生した場合の避難所および防災活動の拠点として、区立の小・中学校(全98校)を避難拠点に指定しています。
全ての避難拠点で同行避難を受け入れます。
居住地による避難先の指定はありませんので、安全に避難できる拠点に避難してください。

避難拠点でのペットの居場所は?

一部の例外(※)をのぞき、すべてのペットは、人間の生活スペースとは分離した専用スペースで生活します。
避難拠点では人間生活が優先です。ペット用スペースは緊急避難的な仮設スペースであるため、ペットにとって十分な場所ではないことをご理解ください。
※盲導犬、聴導犬、介助犬などの補助犬は、飼っている障害者の方と一緒に生活できます。

ペット用スペースの写真
仮設のペット用スペース(2004年新潟県中越地震)(写真提供:NPO法人アナイス)

フード、ケージなどペット用品は?

避難拠点にはペット用品はありません。フードやケージ・キャリーなど、ペットの世話に必要な物は、飼い主の方自身でご用意ください。

1.フードと水(5日~7日分)

2.療法食、薬(災害時には入手困難になります)
3.使い慣れているキャリー、ケージ
4.予備の首輪、リード(伸びないもの)
5.食器
6.ガムテープ(ケージの補修など多用途に使用可能)

7.飼い主の連絡先、ペットに関する緊急連絡先、預かり先などの情報

8.ペットの写真(携帯電話に画像を保存することも有効)
9.ワクチン接種状況、既往症、健康状態、かかりつけの動物病院などの情報

10.トイレ用品(ペットシート、猫の場合はトイレ砂)

11.猫の場合には洗濯ネット(身柄の確保、搬送用等に使えます)

など

避難拠点でのペットの世話は?

飼い主の方には、責任を持ってご自分のペットの世話をしていただきます。
さらに、飼い主の方は例外なく動物保護班(ペット担当の班)に入っていただき、皆で相談しながらペットスペースの清掃などの維持管理をしていただきます。
避難拠点では動物保護班の飼い主同士で助け合い、非常時を乗り切りましょう。
支援体制が整うまでの間は、自宅建物が無事だった飼い主の方たちで手分けして、家の片付けに戻る際にペットフードを回収して避難拠点に持ち寄るなど、互いに助け合い、協力し合うことが必要です。

平時の備え

避難用品の備蓄

ペットと一緒に避難する場合に持参する物を用意しておきましょう。
詳しくは、上記「フード、ケージなどペット用品は?」をご覧ください。

しつけと健康管理

避難拠点には様々な人や動物が集まります。ペットが集団の中で元気にすごせるよう、普段からワクチン接種など健康管理に注意し、体を清潔に保ち、必要なしつけをしておきましょう。
1.予防接種やノミ・ダニの駆除
2.ブラッシングで抜け毛をとる
3.キャリーバッグやケージに慣らしておく
※避難拠点に避難するときは、普段使っているケージ・キャリーを持参してください。
※避難拠点では、ペットはケージ・キャリーの中で生活することが多くなります。日頃から、好物のおやつをケージ・キャリーの中で与えて、ペットの「お気に入りの場所」にしておくことが大切です。
4.「マテ(制止)」や「オイデ(呼び戻し)」や決められた場所での排泄などのしつけ

身元表示~迷子にならないように~

過去の災害では、混乱の中でペットが逃げ出してしまう事例が多発しました。ペットとはぐれても再会できるよう、日頃からペットには必ず身元表示を付けてください。
犬の場合:鑑札・注射済票(※1)、マイクロチップ(※2)
猫の場合:迷子札、マイクロチップ(※2)
※1:犬は、生涯1回の登録と、年に1回の狂犬病予防注射が、法律上の義務です。登録をすると犬鑑札が、狂犬病予防注射接種の届出をすると注射済票が交付されます。
(令和4年6月以降は、マイクロチップを装着し、環境省のデータベースへ登録した場合は、マイクロチップが犬鑑札とみなされます。)
※2:マイクロチップは、首の後ろの皮下に専用注射器で挿入します。ペットの健康には一切影響ありません。マイクロチップには固有番号が記録されており、専用リーダーで読み取ることで半永久的に個体識別ができます(ただし住所の変更等の届出は必要です)。

飼い主どうしの交流

日頃から近隣の飼い主どうしで交流し、いざというときに助け合えるようにしましょう。
災害時は、飼い主仲間や被災地外の知人、親族に一時的にペットだけを預かってもらうという避難形態もあります。

練馬区災害時ペット管理ボランティアの募集

区では、災害時に主に避難拠点でのペットをめぐる混乱を防ぐため、飼い主とともに適切にペットの保護・管理を行うボランティアを募集しています。
詳しくは「練馬区災害時ペット管理ボランティアの募集」をご覧ください。

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