財政白書(平成16年9月)
ページ番号:445-768-677
更新日:2010年2月1日
「地方自治体の財政状況が厳しい」といわれる中、区の財政状況はどうなっているのでしょう。区は、区財政の現状や問題点などを分かりやすくまとめた財政白書を作成しました。
このページではそのあらましを紹介します。
財政白書全文はページ下部をご覧ください。また、出張所、図書館、区民情報ひろば(西庁舎1階)、財政課(本庁舎6階)で配布しています。
ご意見は郵送、ファクス、電子メールでお寄せください。
どんな経費が増えているの?
毎年支出が必要となる義務的経費が増加
人件費
23区のうち人口60万人以上の区で比べると、練馬区は1万人あたりの職員数が2番目に多くなっています。区では、平成16年度からの5年間で、職員数を350人減らす予定です。 職員の人件費は近年減少していますが、区のサービスが拡大した昭和40年代以降に採用された職員の退職金が、数年後には10億円以上増えることが見込まれています。
扶助費
生活保護や高齢者・障害者などを援助する経費を扶助費といいます。平成16年度の扶助費を平成12年度と比べた伸び率は、練馬区は23区中1位です。今後もなかなか減らないことが予想されます。
一斉に公共施設の改修・改築時期を迎える
社会基盤の整備が集中した昭和40年代~50年代に建設した公共施設が、これから一斉に大規模な改修や改築の時期を迎えます。これらの経費が、今後20年間で3,000億円以上も見込まれます。
練馬区の財政状況は?
国や都の補助金が減少
国と地方の税財源を見直す「三位一体の改革」により国や都からの補助金・負担金が減っています。
区はこれまで以上に自立的な財政運営を進めていきます。
公債費は平成11年度をピークに減少
世代間の負担を公平化させるために、区は、公共施設をつくるときなどに借金(起債)をします。財政の負担を軽減させるためにも、借入れは今後も計画的に行うことが重要です。
持続可能な財政構造にするために【3つの考え方で区政運営をすすめます】
1.収入の確保
- 自主財源である区税や国民健康保険料などの収納率の向上
- 国からの税財源の委譲や都区の役割分担に合った財源配分の実現
2.支出の削減
- 職員数の計画的な削減を継続
- 事務事業の点検・評価などによる徹底した無駄の排除
3.計画的で効率的な財政運営
- 成果を重視した効率的な事業運営
- 施設の改修経費や職員の退職金など将来的な負担を考慮
財政白書
【「いま」「5年後」「20年後」の財政状況を考える】
区民の皆さまへ
低迷を続けていたわが国の景気も、最近ようやく明るさが見えてきたと言われています。しかし私は、こうした社会状況を、単なる景気循環の一部としてではなく、時代の大きな転換期にあたるという視点の中で見るべきだと考えています。少子高齢化社会の進行、経済のグローバル化による産業構造の変化、地方分権の気運の高まりなど、わが国の社会の基本的枠組みは、今大きく変わりつつあります。これからの区政は、これまでのように景気の動向に一喜一憂して現実追従型の運営を続けていくのではなく、長期的な見通しに基づく地域経営の視点で実施されるものに転換して行く必要があります。この実現こそが、区民の皆さまの負託に応えられる、区民本位の効率的で質の高い区政を持続的に推進していくための、不可欠な条件であると考えます。
そこで私は、昨年12月、区民の皆さまとともに新しい地域経営を進めていく際の指針となる「新行政改革プラン」を策定し、「豊かでゆとりあるまちづくり」の実現に向け、現在これに基づいた様々な取り組みを進めています。このプランがめざす今後の区政経営は、区民の皆さまと区が協働して築いていくものです。そのため、区民の皆さまのご理解とご協力、区政への参画が不可欠です。
協働の前提条件となるのは情報の共有化です。そして区政経営を考える際、特に重要なのが財政問題です。そこで私は、「新行政改革プラン」において、区民の皆さまに区政の今後の進め方についてともに考えていただくための基礎資料として、区財政の現状や将来見通し、直面する課題などをまとめた「財政白書」を作成することとしました。
とかく、財政問題はわかりにくいものと言われます。今回の財政白書は、区民の皆さまに区財政の現状と問題点をできるだけわかりやすくお伝えできるよう努めました。この財政白書が、区民の皆さまが練馬区の区政経営をお考えいただく際の一助になれば幸いです。
平成16年9月 練馬区長 志村 豊志郎
目次
第一章 「いま」区財政は、どんな状況なのでしょうか?
「いま」区財政は、どんな状況なのでしょうか?(PDF:403KB)
・そもそも区の財政の仕組みが分からない
・他区と比べて財政状況は良いの?
・知ってましたか?練馬区のこんな一面
ところで・・・区財政は、どこがどう厳しいの?(PDF:489KB)
(1)義務的経費の増加!
(2)収入(税収)が増えない!
(3)税や保険料などの滞納額が減らない!
(4)預金(基金)が減ってきている!
(5)国や都の補助金が減っている!
・区で使い道を決めることができるお金は・・・
・行政改革の取り組み
第二章 これからの「5年」そして「20年後」の区財政
これからの「5年」そして「20年後」の区財政(PDF:508KB)
(1)区民(人口)・景気
(2)義務的経費
(3)施設の改修・改築費
第三章 いろんな角度から区財政を見てみましょう
いろんな角度から区財政を見てみましょう(PDF:551KB)
・視点1 バランスシート
・視点2 キャッシュ・フロー計算書
・視点3 行政コスト計算書(区全体)
事業別行政コスト計算書
・視点4 ABC分析終わりに・・・ 今なにをすべきか?
資料編
平成15年度歳入・歳出決算(普通会計)
特別区財政調整交付金
各種財政指標財調への依存状況は?
練馬の福祉は・・・
滞納額の状況は・・・
三位一体改革とは?
東京都第二次財政再建プランとは?
区で使い道を決めることができるお金の推移
退職金(定年退職分)の推計
毎年50億円借入れた場合の公債費推計
扶助費の推計施設の改修や改築費の推計
平成15年度バランスシート
平成15年度キャッシュ・フロー計算書
平成15年度行政コスト計算書
区立保育園(園児1人あたり)のコスト(事業別行政コスト計算書)
保育サービス等のコストと利用者負担
学校給食1食あたりコスト
放置自転車1台あたりのコスト(ABC分析)
【総論】
1 数字の錯覚
2 予算が1,000円だとしたら
3 将来にわたる実質的な財政負担
【起債関係】
4 起債目的別現在高
5 地方債・国債の住民1人あたりの残高比較
【人件費関係】
6 年齢別職員構成比較
7 採用年度別職員数の構成比較
【施設関係】
8 都市基盤整備状況
9 人口60万人以上の各区バランスシート
問合せ・ご意見の送付先
企画部財政課
電話:03-3993-1111(代表)
ファックス:03-3993-1195
メール:zaisei@city.nerima.tokyo.jp
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お問い合わせ
企画部 財政課 財政担当係
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電話:03-5984-2465(直通)
ファクス:03-3993-1195
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法人番号:3000020131202
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