練馬区長あいさつ【練馬区独立76周年（庁内放送）】

　ご来庁の区民の皆様、職員の皆さん、おはようございます。区長の前川燿男です。
　本年8月1日は、練馬区が板橋区から分離、独立して76回目の記念日です。この日にあたり、練馬区を代表して、一言御挨拶を申し上げます。

　昭和22年の独立当時、人口11万の近郊農業地域であった練馬区は、今や人口74万人の大都市へと変貌を遂げました。自主自立の気概に富む先人の皆様が、分離独立の道を選び、営々と努力して来られたからです。練馬区の誕生から今日まで、区の発展に御尽力を頂いた区民の皆様に心から敬意を表したいと思います。

　私が区長に就任して10年目を迎えました。この間、全国自治体を先導する多数の政策、「練馬区モデル」を実現してまいりました。その努力が実を結び、練馬区は今、新たな発展期を迎えています。
　練馬区の福祉医療サービスと都市インフラは飛躍的に充実しました。保育所待機児童ゼロの3年連続達成、特別養護老人ホームの大増設、病床一千床の大幅増、順天堂練馬病院への救命救急センターの開設など、枚挙に暇がありません。
　そして大江戸線の延伸です。区長就任以来、区政の最重要課題と位置付け、全力で取り組んでまいりました。地道に実務レベルから積み上げ、政治的な判断のタイミングを窺ってまいりました。
　そうしたなか、昨年春から、大江戸線と同様に、東京圏の広域交通ネットワークの強化・充実に資すると位置付けられた他路線の整備が動き始めました。新型コロナも落ち着きを見せ始め、当に今が、そのタイミングであると思い定め、区長に就任してから初めて、小池知事と二人で膝詰めで談判いたしました。その結果、都議会で、小池知事自ら、「副知事をトップとする検討組織を立ち上げ、スピード感を持って検討する」と明言して頂きました。知事の都議会での発言は極めて重い意味があります。漸く、永い永い懸案だった大江戸線の延伸が、着工に向けて具体的に動き始めました。

　これらに加えて、西武新宿線の高架化、区立美術館の改築、東京都練馬児童相談所の開設など、練馬区が推し進めてきた重要な政策が実現に向かっています。4月には、名誉区民、牧野富太郎博士がモデルの朝ドラ「らんまん」がスタートし、6月には、練馬区の世界デビューと言っても過言ではない、ハリーポッターのスタジオツアー東京がオープンしました。11月には、区主催で全国都市農業フェスティバルを開催します。これだけの政策展開は、練馬区の歴史上初めてです。
　引き続き、田中議長、酒井副議長をはじめとする区議会の皆さん、そしてまた区民の皆様と力を合わせて、我がまち練馬をもっともっと発展させていきたい。そう考えています。御理解、御支援を心からお願い申し上げます。

　最後に、これまで練馬区の発展に御尽力頂いた多くの皆様に、重ねて感謝を申し上げ、独立76周年にあたっての挨拶といたします。御清聴、有難うございました。