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令和6年度当初予算案 編成にあたっての考え方

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ページ番号:744-852-579

更新日:2024年2月11日

「「第3次みどりの風吹くまちビジョン」に掲げる施策を着実に推進し、練馬区の更なる発展に取り組む予算 」

 編成のポイント

(1)「第3次みどりの風吹くまちビジョン」を着実に推進し、区民の命と健康を守る事業を最優先としつつ、その上に立ち、みどり、文化、スポーツ、都市インフラなど、区民生活をより豊かにする施策を推進する。
(2)国の総合経済対策への対応や、物価上昇の影響を緩和するための支援に要する経費を確実に予算計上する。(令和5年度補正予算含む)
(3)持続可能な財政運営を堅持するため、施策の優先順位を見極め、聖域なく事業を見直し、基金や起債を可能な限り活用しながら、財源確保に努める。
 
 区財政を取り巻く状況

 我が国の経済は、雇用・所得環境が改善の兆しを見せる中で、緩やかに回復している。一方で、世界的な金融引締めによる影響など、海外景気の下振れリスクや、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動が与える影響に十分注意する必要がある。
 我が国は現在、歴史上経験したことのない、国難ともいえる少子化問題に直面している。人口減少に伴う市場規模の縮小、労働力の不足に加え、技術革新の遅れなどもあり、経済は永く低迷している。国債に依存する財政運営を続けた結果、国の債務残高は既にGDPの2倍を超え、政策選択の幅は狭められ、有効な手立てが見いだせない状況である。発展に向けた具体的戦略も不透明であり、経済力の低下とともに、国際的な地位が低下し続けている。
 練馬区の財政も、依然として予断を許さない状況が続いている。令和6年度予算編成においては、特別区財政調整交付金などの歳入は増加傾向にあるものの、受益と負担という税制本来の趣旨を逸脱した、ふるさと納税制度による特別区民税の減収が年々拡大しており、6年度は50億円を超える見込みである。歳出においては、扶助費を始めとする義務的経費が5割以上を占めるなど、硬直化が進んでおり、区財政の自由度は依然として低いものとなっている。老朽化した区立施設の更新や、遅れている都市インフラの整備等、区特有の課題にも取り組まなければならない。物価上昇による区民生活や事業活動への影響も続いている。
 歳入増を上回る歳出拡大により、歳入一般財源の不足が見込まれることから、基金・起債合わせて200億円以上を活用する。今後も同様のペースで基金や起債の活用を続ければ、基金は数年で底をつき、起債残高が大幅に増加する可能性がある。


 区民生活をより豊かにする施策を推進する予算編成

 区を取り巻く環境は不透明感を増しているが、練馬区は全国でも稀な人口の増加傾向にあり、大江戸線延伸や西武新宿線連続立体交差化などのまちづくりが進み、更に変化し、大きく発展していく可能性を有している。
 区は、平成30年6月に「グランドデザイン構想」を策定し、練馬区の目指すべき将来像を示した。構想に掲げる3つの分野のうち、「暮らし」の分野では、福祉、医療等が飛躍的に充実している。「区民参加と協働」は確実に進み、「都市」の分野の取組も大きく前進している。
 区政を更に前に進め、グランドデザイン構想を実現するため、区の新たな総合計画(地方版総合戦略)として、「第3次みどりの風吹くまちビジョン」を5年度末に策定する。これまでの政策を着実に継続・発展させながら、その上に立ち、みどり、文化、スポーツ、都市インフラなど区民生活をより豊かにする施策にさらに力を入れていく。
 令和6年度予算編成にあたっては、既存の施策事業の見直しを徹底し、歳出削減に取り組んだ。歳入面では、国・都支出金などの特定財源の確保に努めるとともに、寄付制度を活用した自主財源の確保などにも努めている。学校改築、病院、道路、公園の整備など社会資本形成に資する事業には、基金の活用とともに、世代間負担の公平を図るため、後年度負担に配慮しつつ起債を積極的に活用する。
こうした取組により、厳しい財政状況のなかにあっても、グランドデザイン構想で示した、練馬区の目指す将来像の実現に向けた施策を着実に推進しつつ、持続可能な財政運営を堅持していく。

お問い合わせ

企画部 財政課 財政担当係  組織詳細へ
電話:03-5984-2465(直通)  ファクス:03-3993-1195
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