資料4
専門部会からの報告書

権利擁護部会 専門部会活動報告書
1 開催状況と主な協議事項
第2回 令和7年2月14日
障害を理由とする差別の解消の推進に関する取組について、令和6年度の取組報告するとともに、令和7年度に実施する取組について意見交換を行った。
【主な内容】
・練馬区障害者の意思疎通の促進と手話言語の普及に関する条例紹介動画の作成について
・令和6年度障害を理由とする差別の解消の推進に関する取組報告について
・令和7年度障害を理由とする差別の解消の推進に関する取組について
・障害者に対する偏見や差別のない共生社会の実現に向けた行動計画について

2 第2回の協議内容
〇練馬区障害者の意思疎通の促進と手話言語の普及に関する条例紹介動画の作成について
・動画はわかりやすくて親しみやすい。
子供たちにも紹介していきたい。
・動画の電車シーンでも示されていたように、聴覚障害のある人は見た目ではわからない。
周囲の人に気づいてもらうことが課題である。
・動画は長いため、様々な場で紹介するには、チャプターごとに流したり、短編版があると良い。

〇令和6年度障害を理由とする差別に関する取組について
・障害者団体の訪問授業として、中学三年生を対象に知的障害の理解に関する授業を行った。
手袋をしてシールを貼るなど、感覚的な不自由さを体験してもらった。
生徒からも好評で引き続きやっていきたい。

〇令和7年度障害を理由とする差別の解消の推進に関する取組について
〇障害者に対する偏見や差別のない共生社会の実現に向けた行動計画について
・権利擁護支援というところで歴史的背景を踏まえて知ることが必要であり、行動計画ということで国が改めてここで整理したということは一歩前進したと思う。
・区民に差別や人権が正しく伝わっていくことが今後大事だと思う。
・障害者団体の訪問授業において、大人も参加してもらうのはどうか。
保護者や地域の人も一緒に聞いて楽しむことで、参加者が増え、親子で話し合う機会も増えるのではないか。


地域生活・高齢期支援部会 専門部会活動報告書
1 開催状況と主な協議事項
第2回令和7年1月27日
・高齢期を迎える障害者の支援および地域の障害者を支援する取組と課題の共有について
・障害福祉サービス、介護保険サービス、地域生活の課題についてそれぞれの視点や支援の実際からの意見交換

2 第2回の協議内容
【障害児者が抱えている地域の課題等の抽出】
●65歳の壁
・各種障害者施策における制度の利用について、65歳になっても前年度までの所得制限や条件等により対象とならないことがある。
例①:心身障害者医療費助成制度
     65歳を超えてからの申請はできない。
     収入要件(前年度の収入)があるため、働いている場合は注意が必要である。
例②:高額障害福祉サービス等給付費(高齢障害者の介護保険サービス利用者負担軽減措置)
      介護保険への移行時に要介護認定で要支援の場合、介護予防サービスの利用になるため、新高額障害福祉サービス等給付費の対象とならない。 

●重症心身障害者、医療的ケアにおける地域の社会資源について
・施設入所支援(24h、365日)の体制、人材確保・育成について、人材不足は慢性的な課題である。
・医療的ケアに対応できる施設や職員の確保などの課題があり、生命に関わる状況において可能な制度の緩和も求められる。
・対象年齢や受け入れ枠の制限もあるが、療育センター、光ヶ丘病院や板橋区の病院なども医療的ケア、レスパイト入院など活用が期待できる。
・緊急連絡先の確保、医療同意や意思決定支援などチーム支援が求められる。

●入所施設、グループホームについて
・グループホームホーム・入所施設が不足している。
高齢化に対応できる施設、日中サービス支援型グループホームなど利用者の変化に対応できる体制が必要となっている。
・ショートステイの年末年始の需要など多様な支援が求められている。
24h、365日体制での利用や 精神障害分野でのショートステイ整備の具現化も望まれる。
・親亡き後の不安、施設やグループホームに限らず、地域、友人などインフォーマルな関係づくりが重要である。
・障害福祉サービス利用者の高齢化、ニーズの変化への対応が課題であり、設備、環境、人材確保・育成など支援体制の変革が必要となっている。

●地域における介護・障害福祉サービスの現状や支援体制について
・知的障害児など若年層のショートステイ利用に関する計画相談依頼が増えているが、受け入れられるグループホームが少なくショートステイの予約がとれない状況がある。
・中途障害者通所事業(高次脳機能障害対象)の通所訓練事業は区内に1か所のみであり、これまでは近隣区市に通所していた。
⇒区内は相談機関が充実しているため連携してネットワーク拡充と認知度向上を目指す。

●障害福祉から介護保険サービスの移行時について
・介護保険申請が漏れ、介護保険サービス提供の遅れに繋がり、当事者・家族の不利益となることがある。
・介護分野でも世帯全体に対する支援が求められている。
地域ケア会議の活用、兵庫県での障介会議「わたしのしょうかい(障→介)シート」の例など、好事例を共有して練馬の地域支援につなげていきたい。


相談支援部会活動報告書
1 開催状況と主な協議事項
第2回 令和7年2月13日
第7期自立支援協議会相談支援部会の運営計画について
【主な内容】
・運営計画の確認
・課題の抽出、提案の募り方、検討方法などワーキングチームの進め方の確認

2 第2回の協議内容
①ワーキングチーム設置と編成
・最初は2チーム編成で行なう。
Ⅰチームは情報共有ツールと地域資源・ネットワークを合わせて検討
Ⅱチームは相談支援専門員の育成システムを検討
すてっぷの主任相談支援専門員が各々のチームに加わり行なう。
・課題解決をするためのチームで実際に検討やツール作成、システム構築などを行ない、スピード感を持って、結果を出していくためのチームとなる。
・チームメンバーは部会委員が入ることも可能。
新たにチームメンバーとして、Ⅰチームは、介護支援専門員・相談支援専門員・医療の分野(地域医療・訪看、往診)・療育関係者、学校関係者等の分野の方にご参加頂く。
→後日に大江委員のお声がけで大和診療所の先生が内諾
教育関係は林田委員にご協力頂きながら、依頼
Ⅱチームは介護支援専門員、相談支援専門員(従事者会)、障事連、研修センター等にご参加を依頼する。
・事務局で候補を挙げ、依頼し、部会にチームメンバーを提示できるようにしていく。

②今後のスケジュール
次回は5月に開催。チーム編成案を事務局より提出。
部会にて決定
6月にはチームにてワークを実施
7月の本会にて報告

地域包括ケアシステム・地域移行専門部会活動報告書
第2回 令和7年2月20日
障害者の住まい確保と住居支援について、現状の共有とともに課題や取組の提案について意見交換を行った。
【主な内容】
・地域課題(住まい)の現状と取組について
・各事業所や団体が取り組んでいることや取り組もうと考えていることの共有

2 第2回の協議内容
<住まい確保や住居支援の現状と課題および解決に向けての取組・提案>
・アパート探しで不動産屋に相談する際、精神障害というだけで物件がないと言われてしまうことがある。
そこにどうアプローチしていくのかが課題
・紹介を受けても途中でダメになってしまうところあるので、そこへのアプローチや、入居後のトラブルにより、以降受け入れができなくなることもあるので、そういったところへの支援やフォローを考える必要がある。
・保証人も表面的には精神が理由で断られたことは無いが、体感で精神が理由と感じることはある。
・車いすは、床が傷つくから嫌がるオーナーもいる。
・部屋を探すことも大事だが、入居後、安定した生活を送れるような支援体制や見守りをどう作り、不動産屋にしっかり示していくことが大事
・アパート探しや事業所開設にあたっては、社会貢献や困っている人がいることを伝えると動いてくれる不動産屋やオーナーもあり、心強く感じることもある。
・社会的入院をしている人が、しっかり動機づけや体験があって、普通の生活をするということはこういう楽しいことかと思えることが大事。ピアサポーターも重要
・長期入院患者の状態や実情を踏まえ、退院に向けての動機づけ支援として、他区では地域移行プレ事業を実施しているところもある。
練馬区も検討していけると良い。
・行政がやるべきこと、事業所がやるべきこと、地域でやるべきことを議論していく方が分かりやすいと感じる。
その中で、行政がやるべきことを専門部会で議論し、提言につなげていくことが必要
・すでに地域の中で取り組まれている活動や社会資源をさらに見える化し、どことどこをつなげると良いなどのアイデアを積み上げていき、具体的な対策につなげていけると良い。

<協議の場と専門部会の役割について>
・施策への提言の役割を担う自立支援協議会専門部会の中に、地域で何ができるかを話し合う役割の協議の場が存在しているため、役割が混在しているので話し合う内容が分からなくなることがある。
一定程度の整理が必要

<今後に向けて>
・現在、区内で各事業所や団体が取り組まれていることや社会資源をさらに見える化していくとともに、有機的な連携等の検討や既存の取組や仕組み、制度で対応できないものなどの抽出していく。
・精神障害にも対応した地域包括ケアシステムにおける協議の場と自立支援協議会専門部会の役割を整理し、専門部会で話し合う内容を確認していく。