テキスト版は、イラストや図等を省略しており、元の資料とは異なる部分がありますのでご了承ください。 1枚目 世界自閉症啓発デー・発達障害啓発週間パネル展 知ることからはじめる障害への理解 発達障害啓発週間をきっかけに発達障害の理解を深めませんか? 国連総会(平成19年12月18日開催)において、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」とすることが決議されました。 日本でも、毎年4月2日から8日を発達障害啓発週間としており、全世界で自閉症などの発達障害の啓発に取り組む様々な活動が行われています。 自閉症をはじめとする発達障害のある人は、それぞれの障害の特性や状況により、日常生活や社会生活を送る上で、不便なことや困難に感じていることが多くあります。 障害について知り、周囲の人たちの理解やサポートがあることで、解決できることはたくさんあります。 それは、発達障害のある人だけでなく、誰もが安心して暮らすことができるまちの実現につながるものと考えています。 みなさんのご理解と手助けをお願いします。 2枚目 世界自閉症啓発デー、発達障害啓発週間ポスター 3枚目 発達障害児者家族支援事業チラシ 練馬区委託事業 子育ての悩みや不安を話してみませんか? 発達障害のある方の家族がご相談をお受けします。 まわりの子と少し違うかも・・・ 不安や悩みを聞いてほしい どこに相談したらいいのか分からない こどもとの接し方や受けられるサポートを知りたい 今後どうしたらいいんだろう… 学校選びや就職活動、将来のことを聞きたい ペアレントメンターがお話を聞いたり、子育て経験をお伝えしたりすることで、発達障害児者の家族に寄り添います。 ※ペアレントメンターとは、ペアレントは「親」、メンターは「信頼がおける相手」  同じ立場で悩みを共感し、一緒に考えていく先輩保護者のこと ペアレントメンターによる発達障害児者相談 問合せ先 NPO法人 I am OK の会 住所 東京都練馬区関町北 3の27の1 101号室 電話 03-5903-8381 相談情報ひろば ほのぼの館 関 毎週金曜日 午前10時から午後3時 メール mentor@oknokai.net ※相談は、無料です。 ※お問合せのあと、ご希望に応じ面談での相談ができます。 ※未就学や学齢期のご相談だけでなく、成人期のご相談も受け付けています。 ※この事業は、NPO法人 I am OK の会が練馬区の委託を受けて行っています。 4枚目 発達障害に関する相談窓口 練馬区 こども発達支援センター 発達に心配のある18歳までのお子さんを対象に、発達相談や医療相談を行っています。 https://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/shogai/shisetsu/kodomohattatu/kodomohattatu.html 障害者地域生活支援センター 障害のある方とその家族を対象に、相談支援等を行っています。 https www.city.nerima.tokyo.jp/shisetsu/shogaishashisetsu/chiikiseikatu/index.html 発達障害児者家族支援事業 発達障害のお子さんを育てた経験のある家族が、お話を聞いたり、子育て経験をお伝えしたりすることで、発達障害児者の家族に寄り添います。 https ://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/shogai/sodanhattatusyougaikazoku.html 東京都 東京都発達障害者支援センター 都内にお住まいの方、ご家族からの相談や関係機関への支援を行っています。 こどもトスカ 18歳未満の方・そのご家族 http://www.tosca-net.com/ おとなトスカ 18歳以上の方・そのご家族 https://otona-tosca.org/ 発達障害の情報サイト 発達障害ナビポータル 国が提供する発達障害に特化したポータルサイトです。 発達障害に関する信頼のおける情報を総合的に提供しています。 https://hattatsu.go.jp/ 発達障害情報・支援センター 発達障害のご本人、ご家族の方、発達障害を知りたい方、発達障害の支援者に向けて、発達障害に関する信頼のおける情報を分かりやすく提供しています。 http://www.rehab.go.jp/ddis/ 発達障害教育推進センター 発達障害のある子どもの教育の推進・充実に向けて、教員や保護者をはじめとする関係者への支援を図り、さらに広く国民の理解を得るために、Webサイト等による情報提供や理解啓発、調査研究活動を行っています。 http://cpedd.nise.go.jp/ 5枚目 発達障害とは・・・ 発達障害は「ASD(自閉スペクトラム症)、AD/HD(注意欠如多動症)、LD(学習障害)その他これに類する脳機能障害であって、その症状が通常低年齢において発現するもの」とされています。 発達障害の特徴の表れ方は一人ひとりさまざまで、複数の特徴が重なって表れることもあります。 また、障害の程度や年齢・発達段階によって特徴の表れ方は異なり、生活環境や成長によっても変化し、成人・高齢になってから分かる人もいます。 大事なことは、その人が何が得意で、何が苦手なのか、どんな魅力があるのかといった「その人」に目を向けることです。 ASD(自閉スペクトラム症) ・対人関係、コミュニケーションの困難 ・パターン化した行動 ・興味の狭さ AD/HD(注意欠如多動症) ・不注意(気が散りやすい) ・多動・多弁(じっとしているのが苦手) ・衝動的な行動(考える前に体が動く) 知的な遅れを伴うこともあります LD(学習障害) ・「読む」「書く」「計算」などが極端に苦手 ※国際的な発達障害の診断基準(ICD-10)に基づくと、ASD、ADHD、LD以外にも、吃音、チック障害(トゥレット症候群など)、発達性協調運動障害なども定義しています。 ※参考:厚生労働省、東京都発達障害者支援センタートスカのホームページ ICD-10(世界保健機関(WHO)が作成する国際的に統一した基準で定められた死因及び疾病の分類) 6枚目から12枚目までは、事例を紹介しています。 事例については、発達障害の当事者やご家族から伺った「障害の特性」や「サポートしてもらいたいこと」を参考に当事者の目線で内容を作成しています。 ※紹介している特性は一例であり、「絶対に○○の症状がある!」「○○するべき!」というものではありません。  定型発達(一般的な発達)と脳の働き方に違いがあるということをご理解ください。 6枚目 発達障害の特性、特性による行動の理由、手助けしてもらいたいこと の順に紹介しています。 ① いつも同じ服を着ることで安心 なぜ? 特定の物へのこだわりがあることから、同じ服を着ることで安心することができます。 また、肌感覚の過敏さや鈍感さから半袖を着る人もいます。 手助けしてもらいたいこと まずは見守ってもらいたいです。 場所や季節に合った服を着ることが必要な時には、まず本人の意思を確認してもらえると助かります。 ② ルールをしっかり守ります なぜ? 臨機応変に判断することが苦手な反面、決まっているルールやルーティーンを守る特性があります。 手助けしてもらいたいこと 「~はいけない」という断定的な伝え方だけでなく、「~の時は○○する」など臨機応変に対応することを具体的に伝えてもらえるとわかりやすいです。 7枚目 ③ 情報の上書きによる忘れ物 なぜ? たくさんの情報を同時に頭に留めておく事が苦手な特性があります。 新しい情報が入ってくることで、情報が上書きされ、忘れ物などにつながります。 手助けしてもらいたいこと チェックリストやメモを活用することで忘れないようにしています。 言葉で伝えるだけでなく、メモなど形にして伝えてもらえると嬉しいです。 ④ 思い立ったら、すぐ行動 なぜ? 優先順位をつけるのが苦手なことや気になることに反応せずにはいられないなどの特性から「今やるべきこと」よりも「やりたいこと」が優先される特性があります。 手助けしてもらいたいこと 今やるべきことを確認したり、発言する時間を設定し伝えたりしてもらえると分かりやすいです。 8枚目 ⑤ 文字の読み書きに時間がかかる なぜ? 文字とその読み方を結びつける事が苦手なことから、文字を読んだり書いたりするのに時間がかかります。 読めない・書けないではなく、読みにくさ・書きにくさの程度や現れる症状も人によって異なります。 手助けしてもらいたいこと ボイスレコーダーで授業内容の録音やタブレット端末等で黒板の撮影など、ICTを活用していけると助かります。 ⑥ 身体を動かすことで集中 なぜ? 脳のアンバランスさの影響で、何かに突き動かされるように動いていないと落ち着かないという特性があります。 そのため、身体を動かすことで集中することができます。 手助けしてもらいたいこと 可能な限り不快に思われる行動は抑えているので、気にしないでもらえるとありがたいです。 9枚目 ⑦ 考え事をして気持ちを整理中 なぜ? 声に出してもいい場所かどうか、考えるよりも先に行動する特性があります。 また、独り言を言うことで不安を払拭したり、思考を整理したりしていることもあります。 手助けしてもらいたいこと まわりに迷惑でなければ、そっと見守ってもらいたいです。 大きいようであれば、声をかけてもらえると助かります。 ⑧ いつもの場所が安心 なぜ? 変わらないことへの欲求が強い特性があります。 そのため、いつもと同じ場所、道順、手順であることに安心します。 手助けしてもらいたいこと まわりに迷惑なことでなければ、見守ってもらいたいです。 10枚目 ⑨ 一つのことに没頭する なぜ? 「同じことをやり続けたい」「切り替えがうまくできない」などの特性によって、結果として過集中につながることがあります。 残業をしてまで作業を続けてしまうことがあります。 手助けしてもらいたいこと 事前にスケジュールを確認し、アラームを鳴らしたり、時間で区切ったりして休憩をとることで、日常生活や健康に支障をきたすことは少なくなります。 ⑩ 「聞く」よりも「見る」ほうが得意 なぜ? 物事の全体をイメージすることが苦手な特性から段取りを組むことが苦手 な特性があります。 その反面、視覚的な情報処理が得意といった特性があるため、工程を見える化することで段取りを把握し、効率が上がります。 手助けしてもらいたいこと 口頭による指示だけでなく、マニュアルや工程表など目で見てわかる形にすることで、よりわかりやすくなり、仕事に取り組むことができます。 11枚目 ⑪ 気持ちが盛り上がると声も大きく なぜ? 空気を読むことや抽象的な声の大きさをイメージすることが苦手な特性があります。 そのため、声が大きくなっていること気づかないことがあります。 手助けしてもらいたいこと 声が大きいときには、教えてもらえるとありがたいです。 また、声の大きさを数字やイラストで伝えてもらえると分かりやすいです。 ⑫ 肌の刺激に敏感 なぜ? 感覚過敏(締め付ける服が苦手など)の特性があることで、スーツなどボタンをするような服を着ることにストレスを感じ、仕事に集中できなくなります。 手助けしてもらいたいこと 必要な時や公式の場以外では、ストレスの少ない服装での勤務にしてもらうなど、働きやすい環境を許可してもらえるとありがたいです。 12枚目 ⑬ 持っていくものが選べない なぜ? 取捨選択が苦手な特性や自分で用意しないと不安という思いなどから、様々なことに備えた結果、荷物が多くなることがあります。 手助けしてもらいたいこと あまりにも荷物が多い時には、声をかけたり、「必要か必要でないか」を一緒に考えたりしてもらえると嬉しいです。 ⑭ 周りの音に敏感 なぜ? 聴覚過敏で、周囲にいる他人の会話が気になり、物事に集中できなくなってしまうため、イヤーマフをつけています。 手助けしてもらいたいこと どうしても気になるときには、静かな環境に移動したりや耳をふさいだりすることで対応しています。 13枚目 特性を強みに 特性(過集中、多動、衝動的、空気を読むなど)は日常生活ではもちろん、学業や就業の場で大きな強みとなることもあります。 特性 時間を忘れるほど過剰に集中してしまう 強み 興味のあることは、とことん集中できる 説明 自分が好きなことには抜群の集中力を発揮するので、専門性のある知識や技術を身に付けることができます。    また、集中することで、作業効率や生産性が上がります。 特性 気になることに反応せずにはいられない 強み 決断力があり、スピーディーに物事を判断できる 説明 「行動力」や「決断力」があると言えます。    いつまでも迷い続けることが少ないので、判断を保留せず素早く結論を出します。    決断力だけではなく、すぐ行動に移すことができるので成果を上げるのも早いです。 特性 空気を読むことが苦手 強み 周りを気にせず前に進んでいける 説明 人前で話すことに抵抗がない人が多く、リーダーやムードメーカー的な存在として信頼を得ます。 特性 文字を読んだり書いたりすることが苦手 強み 物事の全体像をつかむのが得意 説明 物事の全体像をつかんだり、頭の中で図形やイメージを表示して、シンプルな形で伝えたりすることが得意です。    発想力が豊かでクリエイティブな人が多いと言われています。 活躍の場面は、様々な所にあります。 大事なことは、その人が何が得意で、何が苦手なのか、どんな魅力があるのかといった「その人」に目を向けることです。 そして、特性の見方を変えること、特性を活かせる環境を知ることで特性はその人の「強み」となります。 14枚目 区は、誰もが暮らしやすいまちを目指して、一人ひとりにあったコミュニケーション手段の充実にも取り組んでいます。 「練馬区障害者の意思疎通の促進と手話言語の普及に関する条例」のリーフレットや「障害者とのコミュニケーションガイドブック」も参考に、障害のある方とのコミュニケーションを通して、誰もが暮らしやすいまちを目指しましょう。